ブラウン監督の後任に、中日ドラゴンズ、阪神タイガース元監督で阪神のシニアディレクター・星野仙一が就任した[31]。
星野監督時代
2011年
メジャーリーグ経験者の岩村明憲や松井稼頭央を獲得。また、ポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍を表明していた岩隈も入札で独占交渉権を獲得したオークランド・アスレチックスとの交渉が決裂し、球団に残留。キャプテン制度導入に伴い、鉄平が球団初代キャプテンに就任した。
チームスローガンは「Smart & Spirit 2011 真っすぐ」。
当初、3月25日のKスタ宮城でのロッテ戦で創設以来初の本拠地開幕戦を迎える予定であったが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で仙台市が大きな被害を受け試合が主催できる状態でもなく、地震の影響でKスタ宮城に照明塔など47箇所の損壊が認められ[32]、修復工事が必要となったことから一時的に関西で主催試合を代替で行うことになった[注釈 4]。この日、チームは兵庫県立明石公園第一野球場でロッテとのオープン戦の試合中で、選手は全員無事であった[33][注釈 5]。13日に練習再開[35]、17日までオープン戦を行わず、18日に震災発生以来初めて中日とオープン戦を行い[36]、関西などを中心に開幕までの練習を行い[37]、試合後などには球場や街頭などで募金活動を行っている[38][39][40]。4月2日・3日には12球団によるチャリティー試合が行われ、楽天は札幌ドームで日本ハムと対戦している。このとき、嶋基宏が「見せましょう野球の底力を」とスピーチした。4月7日に震災以来チームとして初めて仙台に戻り、27日目の仙台入りに星野は「遅くなってすみませんでした。ごめんなさい」と訪れた避難所で謝罪している(この真っ最中にも、強い余震が起きた)[41]。4月11日には、フアン・モリーヨが震災で精神的な打撃を受けたとして球団に退団を申し入れ、了承された[42]。
東日本大震災により、2011年のセ・パ両リーグ全体の開幕日は4月12日に延期となった。同日の開幕戦はQVCマリンフィールドでの対ロッテ戦[43]、主催試合初4月15日からの阪神甲子園球場[注釈 6] での対オリックス戦[44]。