この項目では、都市・地名としての東京について説明しています。
地方公共団体としての東京については「東京都」をご覧ください。
東京都のうち、特別区が置かれている地域については「東京都区部」をご覧ください。
かつて東京都区部を管轄していた自治体については「東京市」をご覧ください。
その他については「東京 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
東京(とうきょう、英: Tokyo)は、日本の地名。関東平野の南部に位置し、東京湾に面する都市。日本の首都機能がある[1][注釈 1]。墨田区上空から見た東京(東京スカイツリーから、2014年)。画面右下から左上へ流れる川は隅田川 都庁舎展望室から南東方面を見た東京の夜景
「東京」は、1869年5月9日から[2]日本の事実上の首都であり、広域的地方公共団体である東京都を指す場合と、特に東京都区部(東京23区)を指す場合とがある。[3](#「東京」の範囲を参照)
概要21世紀の東京の断片
西新宿
東京スカイツリー/レインボーブリッジ
渋谷スクランブル交差点/国会議事堂
#ギャラリーも参照のこと
東京は、江戸幕府の所在地であった江戸(えど)という都市が1868年9月(慶応4年7月)に名称変更されたものである。もともと江戸の地には江戸幕府すなわち政府が置かれ、徳川家の人々と老中らが政治を行っており、その一方で京都にも朝廷があり、天皇と太政官がいるといった状態の役割分担や二重構造(「複都制的」状態[注釈 2])があった。1869年3月28日に、京都に「都(みやこ)」としての位置付けを残したまま、「東京」に奠都(てんと)[注釈 3]された[4]。こうして東京は日本の事実上の首都の役割を担ってきた[注釈 4][注釈 5]。
現在、東京は日本における政治・経済・文化の中心である。政治面では、日本国政府が本拠地とする。立法府である国会議事堂、司法府の頂点である最高裁判所、行政府の長である内閣総理大臣の官邸、中央省庁街(「霞が関」)などは、いずれも東京の中心部である東京23区にある。経済面では、日本の株式上場企業の本社のほとんどが東京に集中し、近年[いつ?]では(東京圏では)購買力平価(PPP)を基にしても東京都市圏のGDPは1兆5369億ドル(2014年)であり[6]、世界的な経済都市であり、大消費地でもある。文化面では、たとえば現在では(東京都内に)千数百におよぶ劇場・ホール・ライブハウス類があり[7]多数のアーティストたちが活動する場であり、ポップカルチャーなどの新しい文化の発信地でもあり、ミシュランガイドの星つきの飲食店の数は世界最多で[8]、世界各国の食文化が華開いている場所でもある。また、経済効果の面から政府や各自治体が誘致に力を入れている[9]MICEにおいては数多くの展示会・見本市が東京23区で開催され、見本市都市として国内で圧倒的に優位に立ち[10]、国際会議の開催件数も国内最多である[11]。東京は、日本各地、近隣の国々、世界各国から人々が観光に訪れる都市であり、さらに東京に移住した外国人の人口は2020年1月時点でおよそ57万7千人で[12]、独り暮らしや家族単位の暮らしをしている人々も多いが移民街も形成されており、《多文化共生》、つまり様々な国の文化背景を持つ人々が協力関係を築いて暮らすことが、以前からそれぞれの地区の善意の人々によって進められており、行政によっても積極的に推進されている都市でもある[13]。現在、東京には、23特別区・26市・5町・8村の基礎自治体がある。人口は(2024年時点で)1410万人[5]。