「塾・予備校要らず」を謳い、軸足を学校に置いた進学指導を目指している。難関国公立大学を目指す生徒に対応したカリキュラムが組まれている。すべての教科・科目を偏りなく学ぶために、2年次までは文系と理系に分けることなく、全員が同じ授業を受ける。1学年から2学年に進級するときにクラス替えを行うが、2学年から3学年に進級する際はクラス替えを行わない。これは、文理融合の時代を見据えて、多様な考え方、価値観を共有し充実させ、生徒同士の相乗効果を生み出すことを狙いとしている。 2003年より一般入試に国語・数学・英語での自校作成問題を採用している[12]。(2014年度入試から2017年度入試まではグループ分けに基づくグループ作成問題を利用した[13][14]。)
英語(英語表現)(1・3学年)と数学(2年生の数学B、3年生の理系数学U)の一部の授業で習熟度別授業を取り入れている。
長期休業中には多くの講習が用意されている。さらに3年生は、10月後半に実施される秋期講習、大学入学共通テスト後の直前講習など、1年中数多くの講習が開かれている。
教育改革等
2002年、第8代校長殿前康雄により全国の公立高校で最初に土曜授業を導入した[10]。現在も年間20日程度実施されている。
都立高校で最初にグランドデザインを策定した。それを基に、これからの時代に求められる資質・能力を身につけるための教育を実践している[11]。
都立高校でいち早く校内のWi-Fi環境を整備し、2021年度の入学生より全員がタブレット端末を所持している。コロナ禍においても、都立高校で先駆けてオンラインの双方向授業を実施した。学校再開後にはテストにより学習の定着状況を確認、補習や補講による万全のフォロー体制をとった[11]。
入学試験
進路
ほぼ全ての生徒が四年制大学に進学し、特に国公立大学を志望する風潮が強い。東京都立大学、横浜国立大学、東京農工大学、電気通信大学、東京学芸大学といった周辺の国公立大への進学者が多い。また、東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学をはじめとする最難関大学への進学者数も都立高校としては上位である。
指定校推薦の枠も充実しており、2019年度は東京都立大学8名、早稲田大学2名、慶應義塾大学2名、東京理科大学2名、青山学院大学4名、中央大学8名、法政大学5名等の枠があった。
探究
2018年、第13代統括校長宮本久也により、大学入試改革に対応した教育活動として「探究」という独自の取り組みを導入し、「国語探究」「英語探究」「探究基礎」「探究応用」「課題探究」という独自の授業を実施している。具体的には、大学の研究室や企業と連携した課題解決プロジェクト、個人での調査研究・論文作成・成果発表などを通して生徒の主体性と対話的で深い学びを促し、普遍的・汎用的な課題解決能力を養っている。
1年次は「自分の好きなものに気づいていく」個人研究、企業・研究機関・大学教授と協働するチーム研究に取り組み、2年次は各自のテーマに応じたゼミに所属して論文を作成、プレゼンテーションを行う。3年次は選択授業により、思考力・協働力・表現力・創造力をさらに発展させて、難関大学の総合型選抜・推薦入試に対応する力をつけることも可能である[11]。
基礎データ
アクセス
JR八高線 北八王子駅東口から徒歩11分[15]
JR中央線 豊田駅北口から
徒歩20分
八王子駅北口行(豊56[京王])バス乗車7分、「大和田坂上」下車徒歩7分
平山工業団地循環(豊41[京王])バス乗車9分、「旭ヶ丘中央公園」下車徒歩6分
旭ヶ丘循環(日野市営)バス乗車9分、「日野平山台住宅」下車徒歩1分
JR中央線・横浜線・八高線 八王子駅北口から
豊田駅北口行(豊56[京王])、日野駅行(日50,八58[京王])、八王子工業団地行(八59[京王])バス乗車14分、「大和田坂上」下車徒歩6分
京王線 京王八王子駅から
豊田駅北口行(豊56[京王])、日野駅行(日50,八58[京王])、八王子工業団地行(八59[京王])バス乗車12分、「大和田坂上」下車徒歩7分
JR中央線 日野駅から
八王子駅北口行(日50[京王])バス乗車14分、「大和田坂上」下車徒歩6分
周辺環境
東京都立大学日野キャンパス、八王子市立高倉小学校、トッパン・フォームズ中央研究所、高倉南公園が隣接している。スーパー三和旭が丘店が間近にあり、学校関係者の利用も多い。他にも4つのスーパーマーケットを含め多くの商業施設が学校北を通る国道20号(甲州街道・日野バイパス)沿いにある。
小学校・中学校・高校・大学が揃った閑静な文教地区に位置している。付近には北八王子工業団地があり、コニカミノルタ、アジレント・テクノロジーをはじめとする大企業の工場や物流拠点が集中している。
象徴
制服
男女ともに焦げ茶色(ダークブラウン)のブレザーと、えんじ色のネクタイ(女子はリボンの着用も可)である。焦げ茶色は武蔵野の大地の色、えんじ色は若者の情熱の色として選ばれた。コンセプトは「街の中でも目立ち、しかも品位のあるもの」である。
2018年に制服をリニューアルした[16]。撥水性、ストレッチ性が向上した。
ジェンダーフリーの意識を取り入れ、女子はスカートの他にスラックスも着用することができるようになった[17]。