制御装置は2代目5000系の登場以降東横線・田園都市線は日立製作所製、目黒線・大井町線・池上線・東急多摩川線は東芝製、東急新横浜線は両方の採用と分けられており、他には東洋電機製造(同社または東急初のIGBT素子を用いたVVVFインバータを採用した7700系7915編成を最後に採用されていないが、モーターは以後も2代目5000系などで見られる)、三菱電機(デハ300形、2020系、3020系、6020系)製がある。
多くの鉄道事業者では新性能車導入と同時に、車体は新性能車に準じた構造ながら走行機器を旧性能車から流用した車両も製造したが、東急では旧性能機器流用車は軌道線用車両の一部のみに留まった。大手私鉄の鉄道線車両で旧性能機器流用車の製造実績がないのは東急と阪神電気鉄道のみである。
東急の形式記号は制御電動車および電動車を「デ」、制御車を「ク」、付随車を「サ」、次の桁に普通車を「ハ」、事業用車を「ヤ」、有蓋貨車と荷物電車を「ワ」、無蓋貨車を「ト」、電気機関車を「キ」とし、3000から付番している。これは大東急時代に小田急・帝都(現京王井の頭線)の車両を1000番台、京王の車両を2000番台、京浜の車両を5000番台としたためである。現在は貨物、荷物輸送が廃止され、「ワ」「ト」「キ」が形式消滅したため使用されていない。
その後大東急分離後も東急は3000系はそのままとし、4000を飛ばして5000、6000と付番していった。車両管理システムの都合上、付番は4桁で統一しており、9000の次は1000から再度付番し、現在7000までが与えられている[注釈 57]。このときも4000を飛ばしているが、2011年に投入された新車からは初めて4000番台が使用された。
車体側面の番号表記は、近年ではホームドアに隠れることがないよう上部に記されることが各社で増えているが、東急ではホームドアが普及するより前、初代7000系が登場してから車両番号を戸袋部の比較的高い場所に記している。なお、新5000系で初代5000系の塗装を復刻した際には、車両番号は初代5000系に合わせて下部に記していた。
編成の組み方については原則として固定編成とし、分割・併結は行わない。また、異系列との併結も行わないが、例外として5200系に初代5000系、8500系に8000系が併結されていた実績があった。その他、現在のところ付随車が電動車を上回る構成の編成は存在しない。
鉄道線用
現有形式
東横線(東急新横浜線)
優等種別専用
5050系4000番台(10両貫通編成)
急行・各停専用
5050系
5000系
目黒線(東急新横浜線)
3020系
5080系
3000系
田園都市線
2020系[62][63][64]
5000系
大井町線
急行専用
6020系[65][66][67]
6000系
各停専用
9000系
9020系
事業用・その他
7500系(TOQ i) - 長津田検車区の配置だが、鉄道全線の検測や、池上線・東急多摩川線の工場入出場車両の牽引などに使用。
マニ50 2186(元ゆうマニ) - 観光列車「THE ROYAL EXPRESS」を北海道で運行するための電源車として、2019年7月3日に東日本旅客鉄道(JR東日本)から譲渡された[68][69]。
池上線・東急多摩川線
7000系
1000系・1000系1500番台
東横線5050系
目黒線3020系
目黒線5080系
目黒線3000系
田園都市線2020系
田園都市線5000系
大井町線急行用6020系
大井町線急行用6000系
大井町線各停用9000系
大井町線各停用9020系
池上線・東急多摩川線7000系
池上線・東急多摩川線1000系1500番台
事業用車両7500系 (TOQ i)
旧在籍形式
東京急行電鉄成立以前に消滅した形式
目黒蒲田電鉄デハ1形
東京横浜電鉄キハ1形
池上電気鉄道の電車
東京急行電鉄成立後の在籍・消滅形式
2000系
3000系(初代)
5000系(初代)
5200系
6000系(初代)
7000系(初代)
7200系
7600系
7700系
8000系
8090系(8590系)
8500系[70]
7200系事業用車(アルミ試作車)
機関車・貨車
このほか、車両不足の応援やイベント用、軌道検測などを目的に、他社から短期間の借入車(相模鉄道デハ1050形、国鉄モニ13形、伊豆急行2100系、JR東日本マヤ34形など)が存在した。
初代3000系
初代5000系
5200系
初代6000系
初代7000系
7200系
7600系
7700系
8000系
8090系
8500系
8590系