国際審査委員が最優秀作品賞である“東京グランプリ”を選出する「コンペティション」や世界の映画祭で話題になった作品を日本公開前にプレミア上映する「ガラ・セレクション」、長編3作目までのアジアの新鋭監督の作品に焦点を当てた「アジアの未来」、まだ日本での配給が決まっていない世界の注目作品を紹介する「ワールド・フォーカス」、海外に紹介されるべき日本映画という視点で選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」などのメイン企画をはじめ様々な企画が毎年開催される。2004年には世界の映画界に貢献した映画人をたたえる賞として「黒澤明賞」が新設された[7]。黒澤明賞が設けられたのは2008年まで。2005年には映画祭最高賞の名称が「東京グランプリ」から「東京 サクラ グランプリ」に変更された[8]が、2014年に「東京グランプリ」に戻された。2014年、第27回東京国際映画祭ラインナップ発表会の際に、比類なき感性で常に時代を切り開き続けている人の実績をたたえる賞として「サムライ“SAMURAI”賞」が新設された[9][10](2017年まで)。2021年には商業経験のない作家を対象とした短編コンペの「Amazon Prime Videoテイクワン賞」が設立された。
2015年、上海国際映画祭との協力連携が発表される[11]。
コンペティション部門への応募作品は2021年には113カ国・地域から1533本に上り、「アジア最大級の国際映画祭」へと成長している[12]。 回数開催日程グランプリ受賞作品黒澤明賞
開催日程&受賞一覧
(第17回 - 第21回)
サムライ“SAMURAI”賞
(第27回 - 第30回)
第1回1985年5月31日
- 6月9日『台風クラブ』(相米慎二監督) 日本
第2回1987年9月25日
- 10月4日『古井戸』(呉天明監督) 中国
第3回1989年9月29日
- 10月8日『ホワイト・ローズ』(ライコ・グルリチ監督) ユーゴスラビア
第4回1991年9月27日
- 10月6日『希望の街』(ジョン・セイルズ監督) アメリカ合衆国
第5回1992年9月25日
- 10月4日『ホワイト・バッジ』(鄭智泳
第6回1993年9月24日
- 10月3日『青い凧』(田壮壮監督) 中国
第7回1994年9月24日
- 10月2日『息子の告発』(巌浩監督) 中国