また2007年より国内SFの旧作の刊行を始め、2009年からは新たな日本SFの書き手を発掘する創元SF短編賞を主催し[8]、松崎有理、高山羽根子、宮内悠介、酉島伝法らを輩出している。
創立当初カラーテーマミステリ、SF、ファンタジー、ホラーを主力としていたが、2022年から一般文芸の取り扱いも開始した[10]。
小説以外には漫画や画集を出版している。
ノンフィクションも取り扱っており、ミステリやSFのガイドブック、囲碁のレーベル「碁楽選書」がある。
文庫本は、天(本の上部)のみ化粧裁ちせずに残す天アンカット方式を採用している。 1954年に東京創元社が創立してから2014年で60周年を迎えた[11]。それに先がけて、60周年記念キャラクターが2013年10月に誕生した。キャラクターデザインはイラストレーターの加藤木麻莉。キャラクター設定は、黒毛に青い目の雄の子猫で、猫であるがウサギのふりをしている。2013年10月4日から11月4日を募集期間としてキャラクター名が公募され、11月15日に「くらり」に決まった。これは東京創元社の「創」の字を「倉+?」と分解して読んだもの[12][13]。当初60周年記念のみのキャラクターの予定だったが、好評を得て翌2015年、東京創元社公式キャラクターとなった[14]。 4月、創立60周年記念として、創元ファンタジイ新人賞の募集を開始[15]。
創立60周年
沿革
1948年 - 創元社から同じ名前の創元社で独立(のれん分け)
1954年 - 株式会社東京創元社発足、社長は小林茂(1902年 - 1988年)
1956年 - 「世界推理小説全集」全80巻刊行開始、「世界大ロマン全集」65巻刊行開始
1957年 - 「現代推理小説全集」全15巻刊行開始( - 1958年)
1958年 - 「クライム・クラブ」全29巻刊行開始、「世界恐怖小説全集」全12巻刊行開始
1959年 - 「創元推理文庫」創刊 第1回「バルザック全集」全20巻刊行開始、「アルセーヌ・リュパン全集」全12巻刊行開始
1960年 - 「世界名作推理小説大系」全29巻刊行開始
1961年 - 株式会社東京創元社倒産
1962年 - 株式会社東京創元新社として再興。債権者の浅野剛(金羊社)が社長となる
1963年 - 「創元推理文庫」にSF部門を創設(現在の「創元SF文庫」)、「ポオ全集」全3巻刊行開始。浅野が死去、里吉力雄が社長となる
1966年 - 秋山孝雄(1913年 - 2000年)が社長となる。
1968年 - 「名作歌舞伎全集」全25巻刊行開始
1970年 - 株式会社東京創元社に名を戻す(負債の整理が完了したため)
1974年 - 「ヴィリエ・ド・リラダン全集」全5巻刊行開始
1980年 - 「ジャン・コクトー全集」全8巻刊行開始 (このころ平松一郎社長)
1984年 - 「日本探偵小説全集」の刊行開始。全12巻(- 1996年)。編集委員に北村薫。
1988年 - 「鮎川哲也と十三の謎」全12巻刊行開始(- 1989年、第13巻は未刊行)