東京メトロ半蔵門線
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半蔵門 - 九段下間では地下鉄建設に当たっての説明不足や環境悪化を理由に一坪共有運動が起こった[11][12]。このため、営団は土地収用法を基に強制収用の申請をしたが、一連の土地買収に10年ほどの期間を要した[11]

半蔵門線は東京メトロの路線の中で全駅間の所要時間が最も短く(距離は銀座線の方が2.5 km短い)、また東京メトロの路線の中で最も駅数が少ない。一方、渋谷駅からは東急田園都市線と、押上駅からは東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)及び日光線と相互直通運転を行い、直通運転先(東急田園都市線中央林間駅 - 東武日光線南栗橋駅間)を含めた運行距離は98.5 kmにも及ぶ。これは、東京メトロの特別料金不要列車としては副都心線直通列車の海老名駅相鉄本線) - 小川町駅東武東上線)間(116.4 km)、同じく副都心線直通列車の元町・中華街駅みなとみらい線 ) - 小川町駅間(100.1 km)に次ぐ第3位の長さとなっている[注釈 4]

半蔵門線は、東京メトロの路線としては南北線とともに地上区間が存在しない路線となっている[注釈 5]

東京都内の地下鉄の中では都営地下鉄を含めて自社単独駅が最も少ない。渋谷駅から押上駅までの全14駅中、他線との連絡のない駅は半蔵門駅のみである。水天宮前駅も開業以来長い間他線との乗り換えができなかったが、2018年(平成30年)3月17日より水天宮前駅と人形町駅が連絡駅に指定されたことにより[報道 1]、それまで接続駅が無かった日比谷線との乗り換えが可能となったことで[注釈 6]、東京都内の地下鉄では唯一、すべての地下鉄路線と乗り換えが可能な路線となった。

2020年(令和2年)現在未開業の押上 - 四ツ木 - 松戸の区間については、2000年(平成12年)の運輸政策審議会答申第18号で「2015年(平成27年)までに整備着手することが適当である路線」として位置付けられている。 1998年(平成10年)からは我孫子、松戸の各市をはじめ茨城県龍ケ崎牛久つくばなどの自治体で「地下鉄11号線延伸市町協議会」も結成され、松戸から柏市南部・我孫子市布佐方面さらに茨城県までの延伸も国などへ要請しているが、現時点で開業の見通しは立っていない。なお、東京メトロでは押上延伸を以って「全線開業」としている[報道 2]。詳細は「東京直結鉄道」を参照。
路線データ

路線距離(
営業キロ):16.8 km(全線地下)[1]

軌間:1,067 mm[1]

駅数:14駅(起終点駅含む)

複線区間:全線

電化区間:全線(直流1500 V架空電車線方式

閉塞方式:車内信号閉塞式(新CS-ATC

列車無線方式:誘導無線 (IR) 方式

最高速度:80 km/h [1][5]

平均速度:39.0 km/h(2021年4月1日現在)[1]

表定速度:32.0 km/h(2021年4月1日現在)[1]

全線所要時分:31分30秒(2021年4月1日現在)[1]

車両基地鷺沼検車区東急田園都市線内)

工場:鷺沼工場東急田園都市線内)

沿革

1969年昭和44年)8月18日:渋谷 - 蛎殻町(現在の水天宮前)間の地方鉄道敷設免許を取得申請[13]

1971年(昭和46年)4月28日:渋谷 - 蛎殻町間の地方鉄道敷設免許を取得[13]

1973年(昭和48年)

3月1日:青山一丁目駅 - 永田町駅間が着工される[14]


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