自分の価値観が一般的ではないからこそ作品を作って人前に出す意味があると考える今は、アニメ界の同業者が見向きもしないようなアイディアをこそ好む。つまり、「ゴミ置き場で赤ん坊を見つける」ことでストーリーが動き出す本作の物語そのものがよくそれを表していると言っている[16]。「ゴミ」はいわば同業の他者が不要として捨てたアイディアであり、赤ちゃんを拾ってくるのは、今がそうしたアイディアのゴミ置き場から自分が素晴らしいと思うアイディアを拾ってくる行為につながるからである[16]。 2021年5月12日から30日まで新国立劇場 小劇場、6月4日から6日まで穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、6月11日から12日まで兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、6月17日から18日高崎芸術劇場 スタジオシアターを会場に公演された[17]。当初は5月2日と3日にプレビュー公演と、5月6日から11日までの公演も予定されてたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった[18]。
受賞歴
第23回(平成15年度)藤本賞奨励賞:丸山正雄
東京国際アニメフェア2004アニメアワード・コンペティション劇場映画部門優秀作品賞
同・個人賞 監督賞:今敏
同・個人賞 美術賞:池信孝
第58回(2003年度)毎日映画コンクールアニメーション映画賞
Future Film Festival(イタリア):最優秀作品賞
平成15年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門:優秀賞
第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン):最優秀アニメーション映画観客賞
第18回デジタルコンテンツグランプリ:経済産業大臣賞
舞台版
出演者(舞台)
松岡昌宏
マキタスポーツ
夏子
春海四方
大石継太
新川將人
池田有希子
杉村誠子
周本絵梨香
阿岐之将一
玲央バルトナー
スタッフ(舞台)
原作:今敏
上演台本:土屋理敬
演出:藤田俊太郎
美術:乘峯雅寛
照明:日下靖順
音響:けんのき敦
衣裳:前田文子
ヘアメイク:川端富生
映像:横山翼
振付:新海絵理子
演出助手:平井由紀
舞台監督:倉科史典
関連項目
2003年の映画
日本の映画作品一覧
東京を舞台とした映画作品一覧
アニメ作品一覧
東京を舞台とした漫画・アニメ作品一覧
脚注
注釈^ 『三人の名付親』は、赤ん坊を拾ってしまった西部のならず者3人がその赤ん坊をニュー・エルサレムの街へと届けようとする物語である。この3人の男は、生まれたばかりのキリストのもとを訪れたという東方の三博士を踏まえて設定されており、映画の舞台となっている時期も本作と同じクリスマスである。
^ 今は『パーフェクトブルー』の際にも信本に脚本を依頼したが、その時は多忙を理由に断られた[8]。