東京ゴッドファーザーズ
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今までギャンブル運とは皆無だったが、終幕近くで宝くじで巨額を当てる。
ハナ
声 - 梅垣義明ドラァグクイーンオカマのホームレス。彼氏と死に別れたことで生活力を失いホームレスとなる。家族に恵まれなかったため、清子の境遇に一番同情している。非常に人情深く、大好きだった「泣いた赤鬼」に準え、ギンの為にあえて悪役を引き受けることもある。ホームレス生活がたたり体が弱くなっているが、その事を他の2人には隠していた。捨てられていた赤ちゃんに「清子」という名前をつける名付け親。よく一句思い付いて呟く場面がある。劇中ハナが担当声優の梅垣義明の十八番でもある「ろくでなし」を歌うシーンがある。
ミユキ
声 - 岡本綾家出少女の高校生。猫を捨てられたと勘違いして、父親を口論の末に刃物で刺してしまい、そのまま家を飛び出しギン達と生活することになる。ミユキの父は、肉親と離れ離れになった行方不明の赤ん坊(清子)捜索の担当者だった。家出前は太っていたが、現在は長いホームレス生活により痩せている。2人に憎まれ口を叩きながらも清子の両親探しを手伝い、清子を道連れに自殺を図る幸子に一喝した。ラストは喧嘩別れした父と再会を果たした。漢字で書くと「美由紀」。
清子
声 - こおろぎさとみゴミ捨て場に置き去りにされていた新生児。拾われたのがクリスマスだったため、「きよしこの夜」からとって清子(きよこ)と名づけられた。3人が彼女を拾ってから、行く先々で奇跡がかった出来事が起きる。
太田
声 - 飯塚昭三墓参りの帰りに坂道で自分の車に潰されかけていたところを、ギン達3人に助けられたヤクザの親分。3人を娘の披露宴に招待するが、これが元で3人は銃撃事件に巻き込まれる事になる。ギンが供え物の酒をくすねた墓石にも同じ苗字が彫られている。
母さん
声 - 加藤精三ハナが以前働いていたオカマバーのママ。広い心の持ち主で、ハナが客とのいざこざの末に飛び出した後も、「お金で解決できることだから」と特にハナを責めることなく待っていた。
泰男
声 - 石丸博也幸子の夫で、清子をゴミ捨て場に放置した張本人。ごみ溜めのような部屋で、ギャンブルに儚い夢を見ながらダラダラと生きているダメ人間。その姿にかつての自分を見たギンにどやされる。その後、清子が実の娘ではないことをギンに話し、自殺を図る幸子に謝罪し、駆けつける。
老人
声 - 槐柳二老ホームレス。路上で倒れているところをギンに見付けられ、死に際に自分の遺品を処分するように託す。
ミユキの父
声 - 屋良有作警察官。とある病院で起こった新生児連れ去り事件を担当している。清子が無事保護された後ミユキと病院で再会する。妻は宗教にいれこんでいる。
幸子
声 - 寺瀬今日子清子の母親と名乗る女性。清子を夫の泰男に捨てられた後、絶望して川に飛び込もうとしたところをハナとミユキに止められ、清子と再会するが、実際は清子は本当の子ではなく流産したショックで誘拐した他人の子で、自分の子として一緒に自殺しようと画策するも真相を知った3人によって阻止された。
ギンの娘(キヨコ)
声 - 能登麻美子現在は看護師として働いている。ギンがいなくなった後も、彼を恨むことなく母親と2人で待ち続けていた。近々結婚予定。
医者
声 - 大塚明夫旅の途中で倒れたハナを診察した医師。実はギンの娘(キヨコ)の結婚相手。
新郎
声 - 小山力也太田の娘婿。ギンの借金を取り立てていたヤクザ。銃撃されかけた太田を庇い重傷を負う。
胡桃沢
声 - 犬山犬子幸子夫婦が住んでいた近所の住人。
山之内
声 - 矢原加奈子
猫ババ
声 - 柴田理恵幸子夫婦が住んでいた家の近所の住人。
タクシー運転手
声 - 山寺宏一3人に、妙に腐れ縁のある人。殺人未遂の犯人を知らずに運んでいたり、カーチェイスに付き合わされたりと、ろくな目に遭わない。
その他
声 - 宇垣秀成小形満川崎恵理子芝原チヤコ竹口安芸子伊藤和晃古田信幸湯屋敦子清水敏孝堀川仁風間勇刀原田正夫最上嗣生園部好徳川瀬晶子
スタッフ

原作・監督 / 絵コンテ -
今敏

企画 - 丸山正雄(マッドハウス)

脚本 - 信本敬子、今敏

キャラクターデザイン - 小西賢一、今敏

演出 - 古屋勝悟

作画監督 - 小西賢一 / 安藤雅司井上俊之

美術監督 - 池信孝

美術監督補佐 - 猪田薫、伊奈淳子

色彩設計 - 橋本賢

色彩設計補佐 - 鳥形昌子

撮影監督 - 須貝克俊

編集 - 瀬山武司、木村佳史子

タイトルロゴ - 山下京子

音楽 - 鈴木慶一ムーンライダーズ

音楽制作 - エガリテ ムーンライダーズ ディビジョン

音響監督 - 三間雅文

音響効果 - 倉橋静男サウンドボックス

キャスティングマネージャー - 柏倉ツトム

録音スタジオ - アオイスタジオ

音響制作 - テクノサウンド

制作プロデューサー - 豊田智紀

制作進行 - 吉野智美、渡邉和夫、高橋亮平

アニメーション制作 - マッドハウス

プロデューサー - 小林信一、滝山雅夫真木太郎

アソシエイトプロデューサー - 増田弘道、森島太朗、千野毅彦、横山真二郎、神部宗之

配給・宣伝 - ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

製作 - 「東京ゴッドファーザーズ」製作委員会(マッドハウス、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、電通ジェンコ

制作

『千年女優』の制作期間中にマッドハウスのプロデューサーから今に次の作品の企画を出さないかという誘いがあり、映画完成後に二か月ほどかけて簡単な企画書を書いて提出したところ、すぐに「GO」サインが出たので、具体的なストーリー作りをして制作に入った[7]。原作・脚本を監督の今敏が担当し、共同脚本にはドラマ『白線流し』やアニメーション『カウボーイビバップ』の信本敬子を迎えた[注 2][9]作画監督にはスタジオジブリ在籍時代に『ホーホケキョ となりの山田くん』の作画監督をつとめた小西賢一、演出には古屋勝悟を迎えた[注 3][9]

前2作はキャラクターよりも物語の進行を重視してカットを設計していたが、本作ではアニメーションの魅力としてキャラクターの芝居を重要視し、キャラクターがそこにいる実在感のようなものを何よりも優先してシナリオも絵コンテも作っている[9]。見かけ上はかなりコミカルなストーリーや芝居であるが、単純に古臭いマンガ映画的解釈に戻ろうというわけではなく、リアル指向のアニメーションを経た先にある漫画的解釈を目指して制作された[9]

本作からデジタルアニメとなっている[10]
配給

配給は、日本のソニー・ピクチャーズエンタテインメントとなり、2003年11月8日に公開となった[11]。国内だけでなく海外配給もソニー・ピクチャーズが権利を獲得して同社系のデスティネーション・フィルムズと独立系のIDPが担い、2004年1月16日に北米で公開された[11][12]。劇場数は10スクリーンで興行収入は12万9560ドルだった[12]
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