11月にはブルガリアによる自治州併合に反対するセルビアとの間に戦争が勃発したものの、この戦いにブルガリアが勝利したことから併合は既成事実化し、1886年のブカレスト条約によりブルガリア公が自治州の総督を兼ねるという形で事実上、併合は承認された。ただし、ベルリン条約との整合性を保つために名目上は自治州は存続することになり、ブルガリア公による総督位も終身のものとはされず、5年ごとにベルリン条約締結国の承認の上で再任されるとされた。このため再任の際にその承認を巡って締結国間の外交紛争が生ずることもあった。その後、1908年にブルガリアがオスマン帝国から独立を宣言すると、名実ともに東ルメリ自治州は消滅した。