村井純
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技術・工学エミー賞受賞式 [53][54]

2019/04/08 W3Cを代表してエミー賞受賞式に出席。第70回技術・工学エミー賞 (Technology & Engineering Emmy Award)を受賞。Standardization of HTML5, Encrypted Media Extensions (EME) and Media Source Extensions (MSE) for a Full TV Experience部門。

村井による受賞時のコメント「ウェブには境界線はありません。そしてウェブ上の各メディアの視聴者は、世界で40億人を超えています。 W3Cウェブ上で動画再生を可能にし、ウェブ上の完全なFull TV experienceを実現するための技術標準に取り組んでいます。これはW3Cが取り組んできた多くの分野の1つですが、W3Cが開発したウェブ技術の中でもHTML5はウェブに動画をもたらし、メディア再生のためのプラグイン方式を収束しました。現在ではW3Cの技術が全てのウェブメディアアプリケーションの中核となっています。ウェブは今や、いつでもどこでも、どんなデバイスでも、どんな解像度でも、そして誰にでも利用できるプラットフォームとなりました。 私はW3Cを代表して、私たちの技術を評価したNATASに感謝します。そしてFull TV experienceの標準化に貢献されてきた各企業・個人にも深い謝意を表したく思います。」

W3Cが技術・工学部門でエミー賞を受賞するのは、2016年にW3C TTML (Timed Text Mark-up Language) 技術に対する受賞に次ぐ2回目。

2008年頃からのW3Cを舞台にしたHTML5開発はビデオストリームの配信交換をWEBのアーキテクチャ上でいかに共通化できるかが中核にあった。それまではプラグイン方式で異なるビデオストリームがあり知財が絡むなどした部分を統一しセキュアなストリームをWEB基盤に組み込んだことが受賞対象となった。YoutubeNetflixなどのビデオストリームによる産業が創出できた背景には、このような商用サービスの根幹となる技術標準が実現したことにある。[55]Web and TVは過去20年間にわたりW3C議論のテーマであり開発技術だが、もはやウェブ上の動画は当たり前のものとなっている。[56]



著書

自著

『インターネット』 (岩波新書) 岩波書店
ISBN 4004304164 1995年

『インターネットII?次世代への扉?』 (岩波新書)岩波書店 ISBN 4004305713 1998年

『インターネット「宣言」―急膨張する超モンスターネットワーク インターネットがよくわかる入門書』講談社 ISBN 406207480X 1995年

『インターネットの不思議、探検隊!』太郎次郎社エディタス ISBN 4811807510 2003年(絵本形式)

『インターネット新世代』 (岩波新書)岩波書店 ISBN 4004312272 2010年

『角川インターネット講座』第1巻「インターネットの基礎 情報革命を支えるインフラストラクチャー」(角川学芸出版)ISBN 4046538813 2014年


共著

『インターネット 法学案内―電脳フロンティアの道しるべ』(日本評論社、1998年)共著:インターネット弁護士協議会著

『IT2001 なにが問題か』岩波書店 ISBN 4000098497 2000年 共著:林紘一郎・牧野二郎との共同監修

『コンピューターってどんなしくみ?』誠文堂新光社 ISBN 9784416518069 2018年 共同監修:佐藤雅明

『日本大災害の教訓―複合危機とリスク管理』10章「災害時情報通信基盤マネジメント」(東洋経済新報社)

『DX時代に考える シン・インターネット』(インターナショナル新書)共著:竹中 直純 ISBN 4797680806 2021年

『アンワイアード デジタル社会基盤としての6Gへ』(インプレスR&D)共著:湧川 隆次 ISBN 4844379941 2021年


監訳

ダニエル・C. リンチほか『インターネットシステムハンドブック』インプレス ISBN 4844347462 1996年

『IPv6:次世代インターネットプロトコル』プレンティスホール出版 ISBN 4887350104 1996年

アレックス・ライトマン『アンワイアード 果てしなきインターネットの未来?4Gへのシナリオ』(インプレス、2005年)村井純監修


脚注[脚注の使い方]^ “「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞”. 「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞. 2021年3月10日閲覧。
^ “高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)”. 首相官邸. 2021年3月10日閲覧。
^ a b “内閣総理大臣辞令”. 首相官邸. 2021年3月10日閲覧。
^ https://www.digital.go.jp/about/member/
^ 日経クロステック(xTECH). “夢中になって、何が悪い”. 日経クロステック(xTECH). 2022年5月30日閲覧。
^ a b 日経クロステック(xTECH). “我々の日常を徹底的に変えた行動力”. 日経クロステック(xTECH). 2022年5月30日閲覧。
^ “慶應SFC編A◆新学部長は40代のアーティスト|慶應SFC30年、立命館APU20年――日本の大学をどう変えたか|朝日新聞EduA”. www.asahi.com. 2022年5月30日閲覧。
^ a b “研究者詳細 - 村井 純”. k-ris.keio.ac.jp. 2022年5月30日閲覧。
^ “IAB Minutes 1995-04-02 。Internet Architecture Board” (英語). 2021年3月10日閲覧。
^ “List of Trustees” (英語). Internet Society. 2021年3月10日閲覧。
^ “Minutes Regular Meeting of the Board - Montreal - ICANN”. www.icann.org. 2021年3月10日閲覧。
^ “Root Server System Advisory Committee - ICANN”. www.icann.org. 2021年3月10日閲覧。
^ “取締役及び監査役の選任について”. ソフトバンクグループ株式会社. 2021年3月10日閲覧。
^ “「Yahoo! JAPAN研究所」設立 - ニュース - ヤフー株式会社”. 会社概要 - ヤフー株式会社. 2023年11月20日閲覧。
^ 一般社団法人IPTVフォーラム (2013年2月19日). “役員・組織構成”. IPTV FORUM JAPAN(一般社団法人IPTVフォーラム). 2021年3月10日閲覧。
^ “会社概要 。


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