札幌市
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冬季のさっぽろ雪まつりといったイベントなど、毎年1,300万人前後の観光客が訪れる観光都市となっており[18]、市町村の魅力度ランキング調査でも毎年上位にランクインしている都市である[19]。2013年にはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)により創設された創造都市ネットワークの「メディアアーツ都市」分野に世界で2都市目に(アジアでは初めて)認定された[20][21]

2026年冬季オリンピック開催地に立候補することを表明して誘致活動を行っていたが[22][23]、立候補および誘致活動を2030年大会に変更する意向を示した[24]。しかし、2020年東京オリンピックにおける不祥事などの影響により市民からの理解を得られないことや財政的観点から、2023年10月、2030年大会の誘致を断念し[25]2034年大会の誘致を目指す方針とした[26]。だが、その発表2日後に、2大会の開催地の同時決定がIOCより発表された[27]ため2034年大会の誘致も厳しいものとなった[28][29]。さらにIOCが2034年大会までの候補地を内定し、2038年大会についても候補地を絞り込んだため、2023年12月に札幌市は招致活動の「停止」を宣言した[30]
市名の由来

由来はアイヌ語の「サッ・ポロ・ペッ」(sat-poro-pet、乾いた大きい川)とする松浦武四郎による説(「かつての豊平川が乾季に極端に水量が少なくなる川だったため」、あるいは「一帯が乾燥した広大な土地だったため」)や、「サリ・ポロ・ペッ」(sari-poro-pet、その葦原が・広大な・川)であるとする山田秀三による説などがある[3]

前述の通り、札幌はアイヌ語由来の地名であるが、確認された文献資料で最古のものはシャクシャインの戦いにおける津軽藩士の報告書であり、石狩河口から3里遡った集落が「さつほろ」と表記されていた[31]

古い記録では平仮名で表記されているが、時代を経るにしたがってカタカナ表記、漢字表記へと変わっていった[32]。17世紀?18世紀ごろの文献では、「さつほろ」「さつぽろ」「しやつほろ」「沙津保呂」など表記のゆれはあるものの、平仮名や万葉仮名で記されている。最後に見られる平仮名表記は1807年(文化4年)の「下さつほろ」である。1791年(寛政3年)の地図に「サツホロ」と表記されて以降、「サツホロ」というカタカナ表記が一般的になる。それ以外にカタカナで「サツポロ」「シヤツボロ」と示されたものがあるが、これは一般的ではない。幕末になると、「察?」「札?」と漢字で表記されるようになる。これが明治期に「?」が「幌」に変わり、「札幌」という表記が定着した。
地理札幌市中心部周辺の空中写真。2020年9月27日撮影の147枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
位置

石狩平野の南西部に位置し、面積は1,121.26 km2香港とほぼ同じ面積を有している[3]。距離は東西42.30キロメートル(km)南北45.40 kmにわたって市域が広がっている[3]。平坦な中心部などは豊平川が形成した扇状地である[8]

市南西部は山岳地帯で、一部は支笏洞爺国立公園に指定されている[33]
地形
山地
主な山


藻岩山

大倉山

円山

琴似山(三角山

五天山

手稲山

春香山

白井岳

余市岳

無意根山

狭薄山

札幌岳

観音岩山(八剣山)

砥石山

硬石山

木挽山

漁岳

空沼岳

白旗山

峡谷


豊平峡


藻岩山

三角山

手稲山(2009年3月)

札幌岳(2012年8月)

観音岩山と八剣山トンネル(2004年11月)

河川

主な川

石狩川

豊平川


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