書籍の目録
書籍の目録は経典目録から始まる。757年の《天平勝寳五年五月七日類収小乗經納櫃目録》や、複数経典目録《天平勝寳八歳七月二日類従圖書寮經目録》(奈良国立博物館《絵因果経》』解説[全文 7])。
漢籍目録は891年以前に藤原佐世が作成した『日本国見在書目録』が初見である(書影:『国立国会図書館デジタル化資料:日本国見在書目録』[書影 4])。
和書の目録は1294年奥書の『本朝書籍目録』(書影:『国立国会図書館デジタル化資料:本朝書籍目録』[書影 5])で、493種の書籍が記載されている(書誌:『日本古典籍書誌学辞典』p.529[書誌 5])。
書籍の大量生産
徳川家康は1615年に『大蔵一覧』、元和2年(1616年)に『群書治要』([書影 6])を銅活字印本で開版し、(解説文:百瀬宏『活字の世界』[全文 8])、文治政策により江戸時代は書籍出版が流行した。
1779年から1819年、塙保己一は『群書類従』正編1270種530巻666冊、続編2103種1150巻1185冊という日本最大の叢書を完成させた(書誌[書誌 6]:一部はGoogleブックス[全文 9]で公開)。
洋装本の時代
1869年 – 1870年、本木昌造は美華書館風の明朝体漢字、平仮名の鉛合金活字を開発、本格的活版印刷に寄与した(府川充男『活字の世界』[全文 10])。
以降、木版の和装本から、明治20年頃には洋装本の時代となった。
図書、書籍の名を冠した館 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
718年の養老令の中務省所属に図書寮(現在の宮内庁書陵部の一部の役割)があり、書籍を扱っていた(『令義解』(天長10)[書影 7])。
1872年(明治5年)に書籍館(しょじゃくかん)が湯島聖堂に開館した(現在の図書館の前身で、東京国立博物館へ書籍は引き継がれた(解説文:東京国立博物館:館の歴史[全文 11]))。
分類で複製されたもの。
印刷物:印刷機により印刷されたもの。
形態による分類
出典検索?: "本"
粘土板(ねんどばん):粘土の板に文字を刻みつけて乾燥させた書物。
リーフレット:1枚の印刷物(ユネスコの定義では、製本していない2ないし4ページの刊行物)。
巻物(まきもの):製本せずに、紙をぐるぐる巻いた書物。古くはエジプトのパピルスの巻物など。
折り本(おりほん):仏教のお経など折り畳まれた書物。
本(ほん):製本された書物。紙に印刷されたもの。古くは中世の羊皮紙の写本など。
電子出版、電子書籍
マイクロフィルム
流通による分類
出典検索?: "本"
国により多少の差はあるが、単発的に小部数を発行する書籍と、定期的に大量部数を発行する雑誌とは、流通上分けられている。
書籍
単行本:全集・叢書などのシリーズではない単発の本。
全集・叢書(双書):シリーズものとして編まれた本。
雑誌
新聞、雑誌類
ムック:書籍と雑誌の中間形態の本(分類上は雑誌)
洋書:通常の書物も国外では通常の流通から外れることが多い
同人誌
日本は例外的に書籍流通と雑誌流通の差が少ない国であり、書籍も雑誌流通システムを利用している形になっている。そのため、書籍の流通が効率的になり、流通コストが抑えられ比較的安価である、書籍出版社の負担が少なく資本規模が小さくてすむなどのメリットがある。その一方で、返本サイクルが短く、出版年次の古い書籍を書店で入手しにくいなどのデメリットがある。古本は古書店にて流通している。再販売価格維持が適用される国・地域もある。本が購入されると、著作権者に所定の印税が支払われる。
その他
判型
日本では、1929年から紙の寸法はA判B判などの標準規格が定められている。文庫判、新書判などとも称する。「紙の寸法#紙加工仕上がり寸法」も参照
刊行形態
非定期刊行物と定期刊行物に大きく分かれる。定期刊行物はさらに週刊誌、月刊誌などに分かれる。
分類
図書館では図書分類法により分類されるが、実際の分類については各図書館の援用により違いは生じる。また、児童書と一般書の分類については各出版社(者)が定めた対象年齢によることが多い。
レーティング
日本では、全年齢向けと18禁(18歳未満は購入禁止)に分かれる。各出版社の判断による自己規制のため、明文化された基準はなく慣習的なものである。
内容
見出しをまとめて整理し書き並べた目次や、書誌事項を記述した奥付を設ける。
冊子本の構造本の構造(横書き、洋書の場合)
帯 - ない場合も多い
そで(flap)
見返し
カバー(jacket)
天(head)
小口
地(tail)
扉(標題紙)
遊び
のど(gutter)
背(spine)
その他、栞(しおり)、スピンがある場合も。