旧戸籍制度における本籍は基本的に住所であるが、出稼ぎや進学などのため戸主・家族の一部(ときに全員)が本籍以外の場所に住居を移す場合があった。そのため、別に寄留手続の制度が設けられ、本籍以外の一定の場所に90日以上住所または居所を有する者については届出が義務付けられ、住所のある市町村では寄留簿に、本籍のある市町村では戸籍に添付した出寄留用紙にそれぞれ記載され、住所・居所を把握された。
徴兵制度では、本籍地を管轄する連隊区ごとに徴兵が行われていた。徴兵検査は寄留先で受けることも可能であったが、召集令状は本籍のある市町村の役所・役場から本人に伝達された。 報道などで明らかになっているもののみ掲載する。 場所所在地人数日付出典
著名な場所に本籍を置く人数
皇居東京都千代田区千代田1番約2100人2004年(平成16年)時点[8][注釈 6]
大阪城大阪府大阪市中央区大阪城1番約800人2010年(平成22年)8月27日、
平松邦夫市長(当時)の発言[10]
阪神甲子園球場兵庫県西宮市甲子園町1番699人2011年(平成23年)10月26日時点[11]
沖ノ鳥島東京都小笠原村沖ノ鳥島約210人2010年(平成22年)11月30日時点[12]
北方領土北海道色丹郡色丹村ほか205人2019年(令和元年)6月時点[9]
竹島島根県隠岐郡隠岐の島町竹島88人2012年(平成24年)8月24日時点[13]
尖閣諸島沖縄県石垣市登野城尖閣41人2012年(平成24年)2月時点[14]
脚注[脚注の使い方]
脚注^ 結婚などで新戸籍を編成する際でも、夫婦の一方の元の戸籍と同じ場所を選ぶことも可能である。
^ 沖ノ鳥島の戸籍は小笠原村が管理している。
^ 北方領土の戸籍は根室市が管理している。北方領土問題#日本の行政区分下の北方領土を参照。
^ 尖閣諸島については石垣市が、竹島については隠岐の島町が戸籍を管理している。
^ 日本統治下の地で出生した者でも、本籍を置くことはできない。1945年(昭和20年)までに樺太に本籍を置いていた戸籍は第二次世界大戦で大部分が喪失しているが、6村(遠淵村・知床村・富内村・元泊村・内路村・散江村)の戸籍簿は一部が外務省外地整理室に保管されており、戸籍の写しを交付している。旧樺太の本籍に関する戸籍簿は戸籍法上に規定する戸籍簿ではないが、便宜的に通常の戸籍請求手続に準じて扱われる。
^ 千代田区は2019年に、問い合わせに対して、システム上、特定の地番の本籍人口を算出することはできないと回答している[9]。
出典^ “本籍とは何ですか