台湾の客家は、行政院客家委員会調べによると推定約315万人で台湾人口の約13パーセントを占め[12]、選挙に一定の影響力がある[12]。政治大学教授の江明修によると、少数派の客家は国民党政権に接近して人口が多い他の移民に対抗した歴史があり、かつては約70パーセントが国民党支持であった[12]。2012年の総統選挙は、客家の人口が多い台湾北部の新竹県で国民党の馬英九候補が民進党の蔡英文候補に約2倍の得票差をつけ、馬候補が当選した。江教授によると、2014年の「ひまわり学生運動」で若者の政治意識が高まった結果、旧来型の政党と考え方のずれが広がり国民党離れが進んでいる[12]。2016年1月の総統選挙は、国民党の有力大票田の新竹県で客家票の争奪戦が激しくなり、国民党の朱立倫候補と民進党の蔡英文候補が互角に競い[12]、8年ぶりの政権交代の可能性を押し上げた[12]。
出典^ a b c 戴(1988年)5ページ
^ a b 若林(2001年)62ページ
^ a b 若林(2001年)63ページ
^ a b c d 戴(1988年)14ページ
^ a b c d 戴(1988年)12ページ
^ a b 若林(2005年)19ページ
^ 若林(2005年)20ページ
^ a b c d 若林(2005年)28ページ
^ a b c d 若林(2005年)29ページ
^ a b 若林(2005年)30ページ
^ a b c d e 光瀬(2008年)92ページ
^ a b c d e f 朝日新聞(2016年1月12日)朝刊「客家票、崩れる与党 旧来地盤、野党と互角」
参考文献
若林正丈「台湾?変容し躊躇するアイデンティティ」ちくま新書(2001年)
村田雄二郎、C・ラマール編『漢字圏の近代- ことばと国家』(2005年)東京大学出版会所収、若林正丈「1台湾の近代化と二つの『国語』」
戴國W「台湾―人間・歴史・心性―」(1988年)岩波新書
光瀬憲子
概観
年表
各年
名称一覧
民国紀元
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考古遺跡
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スペイン統治時代
鄭氏政権
清朝統治時代
牡丹社事件
分類械闘
日本統治時代
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戦後
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台湾省戒厳令(中国語版)
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白色テロ
台湾の奇跡
美麗島事件
台湾海峡危機
民主化
野百合学運
国会全面改選(中国語版)
初の政権交代
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