本省人
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近年は、台湾人各群族の要求が多元主義的な文化政策ないし国民統合政策として次第に定着しつつあり[10]、台湾人のアイデンティティを肯定する動きが強くなった[11]。本省人や先住民族の文化や言葉が重要視されるようになり、小学校でも母国語教育が始まり、台湾語や客家語、先住民族の言葉も学習するチャンスが増えた[11]。各民族それぞれの文化、風習、言葉を子孫に伝えていこうとする傾向も強まっている[11]。民族の違いは若い年代ではあまり意味を持たなくなりつつある[11]。外国人が台湾人の一定の年代以上の人々とビジネスする場合、面と向かって訪ねたりすることはやはり失礼だが、相手の台湾人がどのルーツを知り、たとえば福?人に対して、台湾語で一言二言話しかけたり、客家人に対して客家料理をほめたりすると互いの距離が近くなる[11]
2016年総統選挙と客家票

台湾の客家は、行政院客家委員会調べによると推定約315万人で台湾人口の約13パーセントを占め[12]、選挙に一定の影響力がある[12]政治大学教授の江明修によると、少数派の客家は国民党政権に接近して人口が多い他の移民に対抗した歴史があり、かつては約70パーセントが国民党支持であった[12]2012年総統選挙は、客家の人口が多い台湾北部の新竹県で国民党の馬英九候補が民進党の蔡英文候補に約2倍の得票差をつけ、馬候補が当選した。江教授によると、2014年の「ひまわり学生運動」で若者の政治意識が高まった結果、旧来型の政党と考え方のずれが広がり国民党離れが進んでいる[12]2016年1月の総統選挙は、国民党の有力大票田の新竹県で客家票の争奪戦が激しくなり、国民党の朱立倫候補と民進党の蔡英文候補が互角に競い[12]、8年ぶりの政権交代の可能性を押し上げた[12]
出典^ a b c 戴(1988年)5ページ
^ a b 若林(2001年)62ページ
^ a b 若林(2001年)63ページ
^ a b c d 戴(1988年)14ページ
^ a b c d 戴(1988年)12ページ
^ a b 若林(2005年)19ページ
^ 若林(2005年)20ページ
^ a b c d 若林(2005年)28ページ
^ a b c d 若林(2005年)29ページ
^ a b 若林(2005年)30ページ
^ a b c d e 光瀬(2008年)92ページ
^ a b c d e f 朝日新聞(2016年1月12日)朝刊「客家票、崩れる与党 旧来地盤、野党と互角」

参考文献

若林正丈「台湾?変容し躊躇するアイデンティティ」ちくま新書(2001年)

村田雄二郎、C・ラマール編『漢字圏の近代- ことばと国家』(2005年)東京大学出版会所収、若林正丈「1台湾の近代化と二つの『国語』」

戴國W「台湾―人間・歴史・心性―」(1988年)岩波新書

光瀬憲子「ビジネス指さし会話帳4 台湾華語」(2008年)情報センター出版局

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?南系台湾人(中国語版)

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