映画は1994年3月11日に北米で公開され、アメリカ国内で約280万ドルの興行収入を挙げた[1]。興行的には稀に見る惨敗だった。配給を担当したワーナー・ブラザースとコーエン兄弟の間に、映画製作を巡って意見の対立が有ったとも言われている。
同年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールの候補になったが、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』に敗れ受賞は出来なかった。
ストーリー[ソースを編集]
物語の舞台は1958年のアメリカ合衆国。大学を卒業したばかりのノーヴィル・バーンズは、ニューヨークに出て職探しに励む。経験の無さからなかなか仕事が見つからなかったが、ようやくハッドサッカー社の郵便室に職を得た。
一方、ハッドサッカー社の社長ウェアリング・ハッドサッカーは、何を思ったのか会議中に重役室の窓から身投げをしてしまう。取締役シドニー・J・マスバーガーはこれを好機と見て会社の買収に動き出す。会社の株価を下げるため間抜けを社長に据える必要の出たマスバーガー。そんな彼が新社長に選んだのは、青二才のノーヴィルだった。
キャスト[ソースを編集]
役名俳優日本語吹替1日本語吹替2
ノーヴィル・バーンズティム・ロビンス宮本充堀内賢雄
エイミー・アーチャージェニファー・ジェイソン・リー勝生真沙子玉川紗己子
シドニー・J・マスバーガーポール・ニューマン樋浦勉小林勝彦
ウェアリング・ハッドサッカーチャールズ・ダーニング飯塚昭三北川勝博
チーフジョン・マホーニー谷口節稲葉実
バズジム・トゥルー=フロスト平田広明落合弘治
モーゼスビル・コッブス清川元夢藤本譲
スミティブルース・キャンベル金尾哲夫
ベニージョン・サイツ
ルージョー・グリファシ
ヴィク・テネッタピーター・ギャラガー
バーテンダースティーヴ・ブシェミ高宮俊介竹田雅則
ザザアンナ・ニコル・スミス雨蘭咲木子
アナウンサージョン・グッドマン
日本語吹替1:パイオニアLDC版VHS・DVD収録。
日本語吹替2:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン版DVD収録。
脚注[ソースを編集][脚注の使い方]^ a b c d “The Hudsucker Proxy (1994)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月6日閲覧。
^ a b Carolyn R. Russell (2001). The Films of Joel and Ethan Coen. Jefferson: McFarland & Company, Inc., Publishers, 142. ISBN 0-7864-0973-8.
関連項目[ソースを編集]
フラフープ
メットライフビル - 作中のハッドサッカーの自殺は、1975年に本ビルで起きたエリ・M・ブラックの自殺が元ネタである。ブラックはユナイテッド・フルーツ(現・チキータ)のCEOだったが、突如鞄を使って窓を破り44階から飛び降りてパーク・アベニューに落下し死亡している。
外部リンク[ソースを編集]
未来は今 - allcinema
⇒未来は今 - KINENOTE
The Hudsucker Proxy - オールムービー(英語)
The Hudsucker Proxy - IMDb(英語)
表
話
編
歴
コーエン兄弟監督作品
1980年代
ブラッド・シンプル(1984)
赤ちゃん泥棒(1987)
1990年代
ミラーズ・クロッシング(1990)
バートン・フィンク(1991)
未来は今(1994)
ファーゴ(1996)
ビッグ・リボウスキ(1998)
2000年代
オー・ブラザー! (2000)
バーバー(2001)
ディボース・ショウ(2003)
レディ・キラーズ(2004)
ノーカントリー(2007)
バーン・アフター・リーディング(2008)
シリアスマン(2009)
2010年代
トゥルー・グリット(2010)
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013)
ヘイル、シーザー!(2016)
バスターのバラード(2018)
2020年代
マクベス(2021)※ジョエルのみ
ドライブアウェイ・ドールズ(2024)※イーサンのみ
短編
チュイルリー(2006)
ワールドシネマ(2007)
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