16歳の時に劇団ひまわりに入団し、1965年に映画『血と砂』(岡本喜八監督、東宝)でデビュー[2]。岡本の作品の常連の一人でもある。『血と砂』の劇中で、スーザフォンで演奏するシーンがあったことから「スーザン」の愛称で呼ばれていた[2]。
1965年『青春とはなんだ』(日本テレビ)で、矢野間啓治とコンビを組んで演じた劣等生役が好評で、後続作である『これが青春だ』などのシリーズでも同じく劣等生役で出演した[2]。当時のプロフィールでは、ファンレターが多く寄せられることに対して「不思議とファイトがわいてくるので、本当にうれしいです」と述べている[2]。
1973年『ウルトラマンタロウ』(TBS)の南原隊員役で注目される。当時は子供の注目の的でどこに行っても子供が寄ってきたという。『タロウ』で印象深いエピソードが第12・13話の九州ロケのストーリーで、えびの高原周辺に天然温泉が湧いており、共演者たちと露天風呂を作って入浴したことが理由と述べている。
『タロウ』第51話の撮影後に結婚するが、感染症の結核に感染し、2年半もの長期に渡って入院。復帰後は全国各地の学校を巡回する「学校演劇」を中心に俳優を継続していた。
2008年にファミリー劇場の『ウルトラ情報局』にゲスト出演している。また、2015年8月16日にBS-TBSで、特別番組『感動再会!同窓会の旅 "青春とはなんだ"編』にて『青春とはなんだ』主役の野々村健介役・夏木陽介と生徒だった松井勝子役・岡田可愛、小沢祐子役・水沢有美の再会を放送した際にサプライズゲストとして出演した[3]。逝去に関しては、水沢有美の2019年4月3日付けFacebookのタイムラインにて告知された[要文献特定詳細情報]。
出演
テレビドラマ
青春とはなんだ(1965年 - 1966年、NTV) - 久保良吉
これが青春だ(1966年 - 1967年、NTV) - 金田作左衛門 [注釈 1]
でっかい青春(1967年 - 1968年、NTV) - 犬山拳一
進め!青春(1968年、NTV)
結婚ぎらい(1969年、CX)
おーい幸福! 第5話「オーイ、バカンス!」(1969年、NTV)
ワン・ツウ・アタック!(1971年、12ch) - 肉屋の沢田
二人の世界 第21話(1971年、TBS)
特別機動捜査隊(NET)
第506話「銭に生きる女」(1971年) - 和男
第545話「汚れた太陽」(1972年) - 五郎
第562話「真夏の逃亡者」(1972年) - 安岡
第656話「熱風への復讐」(1974年) - 亮吉
第694話「ある絶望の女」(1975年) - 岩本
第750話「家出の季節」(1976年) - 正樹
時間ですよ 第60話(1972年、TBS) - 大村
一心太助(1971年 - 1972年、CX) - 文太
泣くな青春 第10話「家族への挑戦」(1972年、CX)
荒野の素浪人 第58話「荒涼 殺生谷の黄金」(1973年、NET)
ウルトラマンタロウ(1973年 - 1974年、TBS) - 南原忠男
太陽にほえろ!(NTV)
第80話「女として 刑事として」(1974年) - 町田
第216話「テキサスは死なず!」(1976年) - 今井
第336話「ドジな二人」(1979年) - 平川ジロウ
プレイガール 第268話「絡みもつれた欲情」(1974年、12ch)- 健
高校教師 第20話「夏の日の恋と性」(1974年、12ch)
傷だらけの天使 第5話「殺人者に怒りの雷光を」(1974年、NTV) - 安武光男
夜明けの刑事 第59話「恋人は殺人犯ではないわ!!」(1976年、TBS)
破れ傘刀舟 悪人狩り 第76話「帰らざる烙印」(1976年、NET) - 作次
同心部屋御用帳 江戸の旋風II 第20話「がんばれ! 左内」(1977年、CX)
ナッキーはつむじ風 第23話「お嫁さんになっちゃった…」(1979年、TBS) - 加治郎
手錠をかけろ! 第7話「密輸拳銃を洗え! 連続乱射事件 鳥取・島根」(1979年、CX)
コメットさん 第68話「さよなら星娘」(1979年、TBS)
伝七捕物帳 第24話「幽霊を見た幽霊」(1979年、ANB) - 吉松
映画
血と砂(1965年、東宝) - 大川
これが青春だ!(1966年、東宝) - 高木良吉
殺人狂時代(1967年、東宝) - 酒場の客
燃えろ!青春(1968年、東宝) - 成島元
クレージー映画(東宝)
クレージーの大爆発(1969年)- 銀行のガードマン
日本一のワルノリ男(1970年) - 十郎
娘ざかり