朝日新聞
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1968年、ベトナム戦争を取材した本多勝一記者の記事および書籍『戦場の村』が評価され、日本ジャーナリスト会議[注釈 33]が贈る第11回JCJ賞の本賞を受賞した[149]。本多勝一はボーン国際記者賞を受賞し、書籍は毎日出版文化賞を受賞した[150]

1968年1月、「エンタープライズ日本海入口に」と題し、長崎県佐世保基地に直航するため日本近海を航行していたアメリカ海軍航空母艦エンタープライズの報道写真を掲載。この報道により、1968年度日本新聞協会賞を受賞した[138]

1969年、読者投稿欄「声」が評価され、第12回JCJ賞の奨励賞を受賞した[149]

1971年、朝日新聞のほか東京新聞東京タイムズ神奈川新聞共同通信社NHKの記者13名による川崎公害報道研究会の報道・活動が「公害報道と住民運動との結合」として評価され、第14回JCJ賞の本賞を受賞した[149]

1974年、連載「企業都市」が評価され、第17回JCJ賞の本賞を受賞した[149]

1976年2月5日、アメリカ合衆国航空機製造大手のロッキード社による不正旅客機受注問題(ロッキード事件)に関するロイターの第一報を、日本の新聞としていち早く転載した[注釈 34][151]。この事件は日本政財界にも波及し、元首相の田中角栄全日本空輸[注釈 35]幹部、丸紅幹部をはじめとする複数人の大物政財界人の逮捕に繋がった。同年8月には朝日新聞アメリカ総局員がロッキード社前副会長のカール・コーチャン(英語版)と単独会見を行い、会見記を連載した。この報道により、1977年度日本新聞協会賞を受賞した[138]

1978年6月、1976年8月6日に収賄罪容疑で逮捕され[注釈 36]、同年8月11日に福島県知事を辞任した木村守江に関する朝日新聞の報道記事[注釈 37]をまとめた『木村王国の崩壊―ドキュメント福島県政汚職』が発売された。一連の報道により、1978年度日本新聞協会賞[138]と第21回JCJ賞の本賞[149]を受賞した。

1979年10月2日、国際電信電話(KDD)[注釈 38]の社員2人が成田空港で、海外から高級ブランド品を不法に持ち込もうとして東京税関成田支所から摘発された(KDD事件)。事件の第一報は日本経済新聞によって報じられたが、朝日新聞がその後、KDDの乱脈経理をスクープしたことにより、警視庁検察庁が合同捜査を開始。同年10月25日には、KDD社長(当時)板野学が引責辞任し、翌1980年2月24日にはKDD前社長室長の佐藤陽一が業務上横領と関税法違反容疑で逮捕された[152]。また同年3月18日、郵政省電気通信監理官(当時)松井清武と同省郵務局国際業務課長(当時)日高英実の2人が収賄容疑で逮捕された[注釈 39]。さらに同年4月5日、警視庁は辞任したKDD前社長の板野を、業務上横領容疑で逮捕した[注釈 40]

1980年9月12日、埼玉県所沢市の富士見産婦人科病院で子宮癌を宣告された妊婦患者が他の病院でも診察を受けたところ、子宮には全く問題なかったことが判明したと報道した(富士見産婦人科病院事件)。同様の事例は数百件にのぼり、富士見産婦人科病院の乱診乱療が疑われた。また、当時の理事長が、超音波検査を用いた診療を無資格で行っていたことも明らかになった。また、事件が注目される中、富士見産婦人科病院側が斎藤邦吉厚生大臣鈴木善幸内閣)に政治献金を行っていたことが発覚し、斎藤大臣が引責辞任した。傷害罪に関しては証拠不十分で不起訴処分となったが、元理事長の無資格診療については元理事長と元院長に対し、執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。民事訴訟では、1981年に元患者の女性ら63人が賠償を求める訴訟を起こし勝訴した。2005年3月2日、厚生労働省の医道審議会は元院長の医師免許取消、元勤務医2名の医業停止2年、1名の医業停止6か月、1名の戒告を決定する行政処分を下した[153]

1981年、歴史教科書問題を巡る報道が評価され、第24回JCJ賞の本賞を受賞した[149]

1982年、公共事業を巡る茨城県の土木建築業の談合の実態を描くキャンペーン報道を展開。この報道により、1982年度日本新聞協会賞を受賞した[138]

1982年8月29日、「47点の秘宝、大半はニセ」の見出しで、東京日本橋三越デパート本店で同年8月23日から30日にかけて開催された「古代ペルシア秘宝展」で展示された総額21億円にのぼる美術品の大半が偽物であること(三越事件)を報道した[154]
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