朝日放送テレビ
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朝日放送の50年・番組おもしろ史(朝日放送社史編集室・編) 2000年3月発行、183ページ[16]

朝日放送の50年・資料集(朝日放送社史編集室・編) 2000年3月発行、391ページ[17]

朝日放送グループ70年の歩み:更なる進化、未来への躍動(朝日放送グループホールディングス株式会社コンプライアンス広報局社史編集担当・編集) 2021年9月発行、423ページ。

キー局との関係
腸捻転時代のTBSテレビとの関係

腸捻転[注釈 19] 時代はTBSテレビとの関係は比較的に良好で全国ネットの帯番組は週1日、朝日放送テレビの制作となるケースがあった(『ヤング720』等)。早朝の情報番組はJNN協定が関係したとはいえ、TBSテレビからのネット受けだった(『モーニングジャンボ』等)。

末期は『必殺仕置人殺人事件』の影響によるTBSテレビの『必殺シリーズ』の番組内容に対する介入や、一社提供スポンサーも関係した『お笑い頭の体操』(TBSテレビ制作・ロート製薬提供)の同時ネット化と『部長刑事』(自社制作番組。大阪ガス提供)の枠移動の問題などで若干の軋轢が起きていた。
ネットチェンジ後のNET・テレビ朝日との関係

腸捻転解消当初、NETテレビ → テレビ朝日との関係は腸捻転時代の名残もあり、決して従順なものではなく[注釈 20]、特に情報番組や報道番組などを中心に、自社番組への差し替え[注釈 21] が目立っていた。

これは、朝日放送テレビの方が歴史が古いことや、全国的に後発局(平成新局)の多いテレビ朝日系列局[注釈 22] が苦戦を強いられている中で、老舗局として近畿地区で大きなシェアを誇る自負の大きさや、朝日放送への出資企業である大阪ガス等が提供となっている番組もあり、その兼ね合いから時間移動が困難な場合もあったからである。また、朝日放送テレビは、開局からネットチェンジまでの前述の経緯から他の在阪局と異なり、在京キー局との関係が上下関係のある「親子」あるいは「上司と部下」の関係ではなく、対等に近い「夫婦」の協定であるため、自社制作番組を中心に「ABC・テレビ朝日系列」→「ABCテレビ・テレビ朝日系列」[注釈 23] という表記が許されている[注釈 24][注釈 25]。その意味で、在阪の中で唯一キー局としての立ち位置を全国系列局に対して持っている局でもあり、そのため、ネットチェンジ後のNET→テレビ朝日から番組編成の変更を要請されても、頑なに辞退することがあった[注釈 26] 他、逆にテレビ朝日や番組スポンサー側が、朝日放送テレビやローカル番組のスポンサーに就く関西地区の地場大手企業に配慮した形で関西地区での編成変更に対応しやすい編成とすることがあった。

ただし、日曜洋画劇場は番組スポンサー4社のうち3社[注釈 27] が当時朝日放送テレビの放送エリア内に本社を置いていたこともあり、テレビ朝日の選択した内容を朝日放送テレビもそのまま放送した。詳細は「日曜洋画劇場#1980年代から1998年まで」を参照

一方のNET?テレビ朝日もネットチェンジ直後は番組制作能力が高くなかったこともあり、放送番組確保のため、週末や平日午後等のローカルセールス枠で、朝日放送テレビから関西ローカル番組(『夕やけ笑劇場』『お笑い花月劇場』『ただいま恋愛中』など)や腸捻転時代に関東地区においてTBSテレビで放送されたアニメ・ドラマの再放送(『必殺シリーズ』『海のトリトン』など)を相当数購入して放送していた。また朝日放送テレビも、腸捻転時代にMBSテレビや近畿広域圏の独立放送局(主にサンテレビおよび近畿放送)で放送されたNET制作のアニメ(「東映魔女っ子シリーズ」など)・ドラマ(「ナショナルゴールデン劇場」や時代劇など)から人気作品を中心に相当数の再放送を行った。

朝日放送でプロデューサーを務めた澤田隆治が在職のまま設立に関与した東阪企画は、TBSテレビ・テレビ朝日の双方と番組制作で関係を持った。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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