月_(暦)
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7月シキイビカル チュプ鮭が川に登る月[21]
8月シイヌム チュプ鱒が川に登る月[21]
9月チラルカル チュプチラルカ鳥が多く居る月[21]
10月モルサスムカ意味不明[21]
11月トーアシ意味不明[21]
12月クエカイ狐を掛ける月[21]

イロコイ族の暦
太陽が再び大きくなる月
落葉が水に落ちる月
落葉が水に沈む月
草木が芽吹く月
果実が実付き始める月
草木が伸びる月
草木が豊穣を迎える月
収穫を始める月
収穫が終わる月
寒さが再び訪れる月
とても寒い月
太陽が再び訪れる月

和風月名

現代の日本では、グレゴリオ暦の各月に旧暦太陰太陽暦)で使われた呼称を引き継いだ和名(和風月名)を充てることがある(ただし、例えば「睦月」は本来は旧暦1月の呼称なので、厳密には誤用である)。和風月名の語源には諸説ある[23]。一方で、「一月」「二月」という表記も古代から使用され、最古の例は奈良時代720年に編纂された『日本書紀』(神武紀)に見られる漢字「二月」に片仮名の訓で「キサラギ」など、数字表記と和風月名が併記された部分がある。なお11月は「十有一月(シモツキ)」、12月は「十有二月(シハス)」である[23]

また、各月には様々な異称がある。8月を例に取ると、「葉月」の他に「建酉月(けんゆうげつ)」「壮月(そうげつ)」「桂月(けいげつ)」「秋風月(あきかげづき)」「ささはなさ月」「仲秋(ちゅうしゅう)」「竹の春(たけのはる)」などがある[23]

月和名主な異称
1月睦月(むつき)建寅月(けんいんげつ)、初春(しょしゅん)、新春(しんしゅん)、月正(げっせい)、他
2月如月(きさらぎ)建卯月(けんぼうげつ)、仲春(ちゅうしゅん)殷春(いんしゅん)、星鳥(せいちょう)、他
3月弥生(やよい)建辰月(けんしんげつ)、晩春(ばんしゅん)、殿春(でんしゅん)、竹秋(ちくしょう)、他
4月卯月(うづき)建巳月(けんしげつ)、初夏(しょか)、首夏(しゅか)、乾梅(けんばい)、他
5月皐月(さつき)建午月(けんごげつ)、仲夏(ちゅうか)、盛夏(せいか)、茂林(もりん)、他
6月水無月(みなづき)建未月(けんびげつ)、長夏(ちょうか)、晩夏(ばんか)、鶉火(じゅんか)、他
7月文月(ふみづき、ふづき)建申月(けんしんげつ)、初秋(しょしゅう)、新秋(しんしゅう)、瓜時(かじ)、他
8月葉月(はづき)建酉月(けんゆうげつ)、仲秋(ちゅうしゅう)、深秋(しんしゅう)、竹春(ちくしゅん)、他
9月長月(ながつき)建戌月(けんじゅつげつ)、晩秋(ばんしゅう)、暮秋(ぼしゅう)、霜辰(そうしん)、他
10月神無月(かんなづき)建亥月(けんがいげつ)、初冬(しょとう)、立冬(りっとう)、極陽(きょくよう)、神在月(かみありづき)、他
11月霜月(しもつき)建子月(けんしげつ)、仲冬(ちゅうとう)、正冬・盛冬(せいとう)、天泉(てんせん)、他
12月師走(しわす)建丑月(けんちゅうげつ)、晩冬(ばんとう)、残冬(ざんとう)、月窮(げっきゅう)、他

太陰暦に基づく月名

イスラム教社会では、世界標準暦(西暦)と並び太陰暦であるヒジュラ暦(イスラム暦・マホメット暦・回教暦)が使われる[24]

月ヒジュラ暦日数
1月ムハッラム(???????)30日間
2月サファル / サーファール(???)29日間
3月ラビー・アル=アウワル /(???? ??????)30日間
4月ラビーウ・アル=サーニー(英語版) / ラビア2(???? ?????? , ???? ?????)29日間
5月ジュマーダー・アル=ウーラー(英語版) / ジョマダ1(????? ??????)30日間
6月ジュマーダー・アル=サーニー(英語版) / ジョマダ2(????? ??????, ????? ???????)29日間
7月ラジャブ(英語版)(???)30日間
8月シャアバーン / シャーバン(?????)29日間
9月ラマダーン / ラマダン(?????)30日間
10月シャウワール(英語版) / シャウワル(?????)29日間
11月ズー・アル=カアダ / ドゥルカーダ(?? ??????)30日間
12月ズー・アル=ヒッジャ / ドゥルヘジア(?? ??????)29日間/30日間(閏年)

イスラム圏内ではこのヒジュラ暦と併せ、農耕民のためのイラン暦(イスラム太陽暦)も作られた[24]
太陰太陽暦に基づく月名

イスラエルでは世界標準暦(西暦)と並び、太陰太陽暦であるユダヤ暦も使用される。西暦の9月ごろに相当するティシュリ(チスリ)の月から始まり、閏月は19年に7度加えられる(19年7閏法)[25]

月西暦の月ユダヤ暦日数
1月9月ごろティシュリー / ティシュリ30日間
2月10月ごろマルヘシュヴァン / ヘシュウアン29/30日間
3月11月ごろキスレーウ / キスレーヴ29/30日間
4月12月ごろテベット / テベット29日間
5月1月ごろシュバット / シエバト30日間
6月2月ごろアダル30日間
7月3月ごろニサン30日間
8月4月ごろイヤール / イツヤル29日間
9月5月ごろシバン / シウアン30日間
10月6月ごろタンムーズ / タンムズ29日間
11月7月ごろアブ30日間
12月8月ごろエルール / エルル29日間
閏月-アダル・シェーニー / アダル229日間

月齢に則らない月名

中央アメリカで栄えたマヤ文明は高い天文知識を持ち、紀元前7-6世紀には正確な月や金星の周期を割り出していた。しかし彼らが用いたマヤ暦の「月」は月の満ち欠けに関係しない20日を単位としていた。宗教暦では13か月の260日を一年とし、常用暦では18か月の360日に5日だけになる19番目の月を加え365日としていた[26][27]

月マヤ常用暦の月名日数
1月ポプ/ポップ (Pop)20日
2月ウォ/ウオ (Uo)
3月シップ/シプ (Zip)
4月ソッツ (Zotz)
5月セック (Tzec)
6月シュル (Xul)
7月ヤシュキン (Yaxkin)
8月モル (Mol)
9月チェン (Chen)
10月ヤシェ (Yax)
11月サック (Zac)
12月ケフ (Ceh)
13月マック (Mac)
14月カンキン (Kankin)
15月ムアン (Muan)
16月パシュ (Pax)
17月カヤップ (Kayab)
18月クムク (Cumku)
19月ワィエプ/ワヤッブ (Uayeb)5日

期間としての月

「月」は時間期間)の単位としても用いられる。通常は「○箇月(○か月、○か月)」(○かげつ)という表現を用いる。なお、単に「○月」という表現を用いる場合もあり、この場合は、上の1番目の月、2番目の月…に対応するいちがつ(1月)、にがつ(2月)…と区別するため、日常的には「ひとつき(一月)」「ふたつき(二月)」…と訓読みを用いるが、公用文・法令文などでは必ず「いちげつ(一月)」「にげつ(二月)」…と音読みする。

「1箇月」という場合は、特に断りがない限り、初日は算入せず翌日を起算日とし、翌月の起算日応当日の前日までを指す。例えば1月15日からの1箇月は、「1月16日から2月15日まで」である。翌月に起算日応当日がない場合(例:起算日が10月31日の場合)は、翌月の末日まで(この例では11月30日まで)となる。これらのことは、日本では民法(138条 - 143条)で定められている[28]

ただし、このように定められる1箇月は、月によって日数が異なるため、科学における証明など、厳密に時間の長さを表現することが求められる場では用いられない。国際単位系 (SI) では併用単位にもなっておらず、日本では計量法で使用してよい単位には入れられていない[29]
分割法

六曜:日本の旧暦を基準に、1か月を6つの曜である「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6日周期に割り当てる。ただし毎月1日の曜は固定されている[30]

七曜:各日を太陽・月・惑星に割り当てた7日周期[30]

:元来は10日間のこと。


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