イスラエルでは世界標準暦(西暦)と並び、太陰太陽暦であるユダヤ暦も使用される。西暦の9月ごろに相当するティシュリ(チスリ)の月から始まり、閏月は19年に7度加えられる(19年7閏法)[25]。
月西暦の月ユダヤ暦日数
1月9月ごろティシュリー / ティシュリ30日間
2月10月ごろマルヘシュヴァン / ヘシュウアン29/30日間
3月11月ごろキスレーウ / キスレーヴ29/30日間
4月12月ごろテベット / テベット29日間
5月1月ごろシュバット / シエバト30日間
6月2月ごろアダル30日間
7月3月ごろニサン30日間
8月4月ごろイヤール / イツヤル29日間
9月5月ごろシバン / シウアン30日間
10月6月ごろタンムーズ / タンムズ29日間
11月7月ごろアブ30日間
12月8月ごろエルール / エルル29日間
閏月-アダル・シェーニー
中央アメリカで栄えたマヤ文明は高い天文知識を持ち、紀元前7-6世紀には正確な月や金星の周期を割り出していた。しかし彼らが用いたマヤ暦の「月」は月の満ち欠けに関係しない20日を単位としていた。宗教暦では13か月の260日を一年とし、常用暦では18か月の360日に5日だけになる19番目の月を加え365日としていた[26][27]。
月マヤ常用暦の月名日数 「月」は時間(期間)の単位としても用いられる。通常は「○箇月(○か月、○か月)」(○かげつ)という表現を用いる。なお、単に「○月」という表現を用いる場合もあり、この場合は、暦上の1番目の月、2番目の月…に対応するいちがつ(1月)、にがつ(2月)…と区別するため、日常的には「ひとつき(一月)」「ふたつき(二月)」…と訓読みを用いるが、公用文・法令文などでは必ず「いちげつ(一月)」「にげつ(二月)」…と音読みする。 「1箇月」という場合は、特に断りがない限り、初日は算入せず翌日を起算日とし、翌月の起算日応当日の前日までを指す。例えば1月15日からの1箇月は、「1月16日から2月15日まで」である。翌月に起算日応当日がない場合(例:起算日が10月31日の場合)は、翌月の末日まで(この例では11月30日まで)となる。これらのことは、日本では民法(138条 - 143条)で定められている[28]。 ただし、このように定められる1箇月は、月によって日数が異なるため、科学における証明など、厳密に時間の長さを表現することが求められる場では用いられない。国際単位系 (SI) では併用単位にもなっておらず、日本では計量法で使用してよい単位には入れられていない[29]。 Unicodeには全角幅の「1月」-「12月」が以下のコードポイントに定められている。 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
1月ポプ/ポップ (Pop)20日
2月ウォ/ウオ (Uo)
3月シップ/シプ (Zip)
4月ソッツ (Zotz)
5月セック (Tzec)
6月シュル (Xul)
7月ヤシュキン (Yaxkin)
8月モル (Mol)
9月チェン (Chen)
10月ヤシェ (Yax)
11月サック (Zac)
12月ケフ (Ceh)
13月マック (Mac)
14月カンキン (Kankin)
15月ムアン (Muan)
16月パシュ (Pax)
17月カヤップ (Kayab)
18月クムク (Cumku)
19月ワィエプ/ワヤッブ (Uayeb)5日
期間としての月
分割法
六曜:日本の旧暦を基準に、1か月を6つの曜である「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6日周期に割り当てる。ただし毎月1日の曜は固定されている[30]。
七曜・週:各日を太陽・月・惑星に割り当てた7日周期[30]。
旬:元来は10日間のこと。1か月を上旬・中旬・下旬の3つに分けた区分で約10日周期[1]。
半月・二十四節気 [31]:約15日周期。
符号位置
㋀U+32C0-㋀
㋀1月
㋁U+32C1-㋁
㋁2月
㋂U+32C2-㋂
㋂3月
㋃U+32C3-㋃
㋃4月
㋄U+32C4-㋄
㋄5月
㋅U+32C5-㋅
㋅6月
㋆U+32C6-㋆
㋆7月
㋇U+32C7-㋇
㋇8月
㋈U+32C8-㋈
㋈9月
㋉U+32C9-㋉
㋉10月
㋊U+32CA-㋊
㋊11月
㋋U+32CB-㋋
㋋12月
脚注
注釈[脚注の使い方]^ 天文や天文台についての質問:国立天文台
脚注^ a b c d 岡田ら (1994)、pp.70-72、四季と暦、月と暦
^ 「【月】」『日本語大辞典』(第一刷)講談社、1989年、1291頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-06-121057-2。
^ 佐藤 (2009)、pp.77 - 81、世界統一暦の試み
^ a b “質問3-7
^ a b c d 池内 (1999)、3.俺は北極星のように不動だ、pp.44-47、改暦の歴史
^ 青木 (1982)、序章 月と時、pp.1-2、月のみちかけ
^ 「【年】」『日本語大辞典』(第一刷)講談社、1989年、1507頁。ISBN 4-06-121057-2。
^ a b 青木 (1982)、序章 月と時、pp.3-4、太陰太陽暦
^ a b c 馬嶋玄敏「暦法・とくに置閏法についての一考察