月_(暦)
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10月シ ニヨラプ チュプ落葉が盛んな月 または サケが来る月[19]
11月ウンボク チュプ足の裏が冷たくなる月[19]
12月シュナン チュプたいまつ漁撈をする月[19]
1月ク エ カイが折れるほどに狩猟を行う月[19]、あるいは弓が折れるほど寒い月[21]
2月チウ ルプ チュプ凍結する月[19]
閏月ホルカバ後戻りする月[19]

より寒冷な樺太に住む樺太アイヌの暦は、北海道アイヌとは微妙に異なる。

旧暦の月樺太アイヌ暦
3月日脚の長くなる月[21]
4月小鳥の来る月[21]
5月オオウバユリを掘る月(気候の関係で、実際には掘れない)[21]
6月キュウリウオが登る月[21]
7月鱒が登る月[21]
8月鱒の焼き乾しを作る月[21]
9月木の葉が落ちる月[21]
10月罠をかける月[21]
11月罠を集める月[21]
12月雪が降る月[21]
1月寒い月[21]
2月融ける月[21]

また、鳥居龍蔵が採録した千島アイヌの暦は、野鳥海産物の名に由来している

旧暦の月千島アイヌ暦意味
1月アシヌエ キ チュプ初めて来た月[21]
2月トタネニタ日の長き月[21]
3月ハクラプ意味不明[21]
4月バイケンチリ チュプバイケン鳥が来る月[21]
5月コピウノカ チュプが卵を産む月[21]
6月ハルノカ チュプハル鳥が卵を産む月[21]
7月シキイビカル チュプ鮭が川に登る月[21]
8月シイヌム チュプ鱒が川に登る月[21]
9月チラルカル チュプチラルカ鳥が多く居る月[21]
10月モルサスムカ意味不明[21]
11月トーアシ意味不明[21]
12月クエカイ狐を掛ける月[21]

イロコイ族の暦
太陽が再び大きくなる月
落葉が水に落ちる月
落葉が水に沈む月
草木が芽吹く月
果実が実付き始める月
草木が伸びる月
草木が豊穣を迎える月
収穫を始める月
収穫が終わる月
寒さが再び訪れる月
とても寒い月
太陽が再び訪れる月

和風月名

現代の日本では、グレゴリオ暦の各月に旧暦太陰太陽暦)で使われた呼称を引き継いだ和名(和風月名)を充てることがある(ただし、例えば「睦月」は本来は旧暦1月の呼称なので、厳密には誤用である)。和風月名の語源には諸説ある[23]。一方で、「一月」「二月」という表記も古代から使用され、最古の例は奈良時代720年に編纂された『日本書紀』(神武紀)に見られる漢字「二月」に片仮名の訓で「キサラギ」など、数字表記と和風月名が併記された部分がある。なお11月は「十有一月(シモツキ)」、12月は「十有二月(シハス)」である[23]

また、各月には様々な異称がある。8月を例に取ると、「葉月」の他に「建酉月(けんゆうげつ)」「壮月(そうげつ)」「桂月(けいげつ)」「秋風月(あきかげづき)」「ささはなさ月」「仲秋(ちゅうしゅう)」「竹の春(たけのはる)」などがある[23]

月和名主な異称
1月睦月(むつき)建寅月(けんいんげつ)、初春(しょしゅん)、新春(しんしゅん)、月正(げっせい)、他
2月如月(きさらぎ)建卯月(けんぼうげつ)、仲春(ちゅうしゅん)殷春(いんしゅん)、星鳥(せいちょう)、他
3月弥生(やよい)建辰月(けんしんげつ)、晩春(ばんしゅん)、殿春(でんしゅん)、竹秋(ちくしょう)、他
4月卯月(うづき)建巳月(けんしげつ)、初夏(しょか)、首夏(しゅか)、乾梅(けんばい)、他
5月皐月(さつき)建午月(けんごげつ)、仲夏(ちゅうか)、盛夏(せいか)、茂林(もりん)、他
6月水無月(みなづき)建未月(けんびげつ)、長夏(ちょうか)、晩夏(ばんか)、鶉火(じゅんか)、他
7月文月(ふみづき、ふづき)建申月(けんしんげつ)、初秋(しょしゅう)、新秋(しんしゅう)、瓜時(かじ)、他
8月葉月(はづき)建酉月(けんゆうげつ)、仲秋(ちゅうしゅう)、深秋(しんしゅう)、竹春(ちくしゅん)、他
9月長月(ながつき)建戌月(けんじゅつげつ)、晩秋(ばんしゅう)、暮秋(ぼしゅう)、霜辰(そうしん)、他
10月神無月(かんなづき)建亥月(けんがいげつ)、初冬(しょとう)、立冬(りっとう)、極陽(きょくよう)、神在月(かみありづき)、他
11月霜月(しもつき)建子月(けんしげつ)、仲冬(ちゅうとう)、正冬・盛冬(せいとう)、天泉(てんせん)、他
12月師走(しわす)建丑月(けんちゅうげつ)、晩冬(ばんとう)、残冬(ざんとう)、月窮(げっきゅう)、他

太陰暦に基づく月名

イスラム教社会では、世界標準暦(西暦)と並び太陰暦であるヒジュラ暦(イスラム暦・マホメット暦・回教暦)が使われる[24]

月ヒジュラ暦日数
1月ムハッラム(???????)30日間
2月サファル / サーファール(???)29日間
3月ラビー・アル=アウワル /(???? ??????)30日間
4月ラビーウ・アル=サーニー(英語版) / ラビア2(???? ?????? , ???? ?????)29日間
5月ジュマーダー・アル=ウーラー(英語版) / ジョマダ1(????? ??????)30日間
6月ジュマーダー・アル=サーニー(英語版) / ジョマダ2(????? ??????, ????? ???????)29日間
7月ラジャブ(英語版)(???)30日間
8月シャアバーン / シャーバン(?????)29日間
9月ラマダーン / ラマダン(?????)30日間
10月シャウワール(英語版) / シャウワル(?????)29日間
11月ズー・アル=カアダ / ドゥルカーダ(?? ??????)30日間
12月ズー・アル=ヒッジャ / ドゥルヘジア(?? ??????)29日間/30日間(閏年)

イスラム圏内ではこのヒジュラ暦と併せ、農耕民のためのイラン暦(イスラム太陽暦)も作られた[24]
太陰太陽暦に基づく月名

イスラエルでは世界標準暦(西暦)と並び、太陰太陽暦であるユダヤ暦も使用される。西暦の9月ごろに相当するティシュリ(チスリ)の月から始まり、閏月は19年に7度加えられる(19年7閏法)[25]

月西暦の月ユダヤ暦日数
1月9月ごろティシュリー / ティシュリ30日間
2月10月ごろマルヘシュヴァン / ヘシュウアン29/30日間
3月11月ごろキスレーウ / キスレーヴ29/30日間
4月12月ごろテベット / テベット29日間
5月1月ごろシュバット / シエバト30日間
6月2月ごろアダル30日間
7月3月ごろニサン30日間


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