月光仮面
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

月光仮面 - 荻原紀二家本辰己[48]

月光仮面(3代目)

本作品のヒーローであり、その正体は米国帰りの自然科学者、ジョージ小原である。

歴代同様に劇中では正体は明かされないが、当時の告知記事や前述の各種宣伝イベントではジョージ小原が月光仮面であると紹介されており、桑原大輔が月光仮面のコスチュームをまとい、仮面を外した姿で登場している(劇中でもスタント以外は桑原が月光を演じている)。弱者のために活躍するスタンスは歴代と変わらないが、本作品では事件解決の際に取り戻された大金の10%を手数料として徴収している。これには警察や被害者らも特に抗わず(苦言は呈すものの)、素直に渡している。二丁拳銃を構えた特写スチールは存在するが、劇中で使用・発砲するシーンは無い。シーンによってホルスターすら装着していないこともある。各種告知物に由れば、初代(大瀬康一)、二代目(大村文武)に次ぐ三代目として紹介されており、住所不定、職業不詳、身長約180cm/体重約70kg/胸囲96cm/胴囲/76 cm/腰囲約90cm/視力左右とも2.0である。
ムーンライト号

ムーンクラフト社により製作されたもので、ホンダCB750F[46]ターボチャージャーとオリジナルデザインカウルを装着した特別仕様であり、こういった作品では珍しく新車を使用している。

赤外線ヘッドライト - 通常のヘッドライトの下に設置されており、特殊ゴーグルを通すことで暗闇や遠方を鮮明に見ることが出来る。

小型発信機発射装置 - 車体前方に装備されており、ロケット砲で対象物に打ちつける。

レーダー・スクリーン - 上記の発信器から送られた電波をキャッチし、敵の位置を映し出すことが出来る。

ツイン・ターボチャージャー - 150馬力のパワー、最高速度は時速250kmの改造750ccエンジン。急発進やジャンプも可能とする。

煙幕噴射砲 - マフラーの下部に設置されており、黒煙を噴射する。

パラシュートブレーキ - 車体最後部に装備されている補助制動装置。

なお、この名前は本来は後述のアニメ版で初出した名前ではあるが、劇中での呼称は本劇場版が初登場となる。また、フルカウルバイクとしてのデザインは、本作品が初の立体化となる。

撮影においてはオンロード用のCB750Fのほか、スタント用のオフロードバイク版も用意され、12トントラック(約25メートル)を縦に飛び越えるハイジャンプのシーンが撮影された。
テレビアニメ
正義を愛する者 月光仮面 (1972年)

正義を愛する者 月光仮面
函館市にある月光仮面像。1972年のアニメ版デザインを元にしている。
ジャンルテレビアニメ
原作川内康範
企画西野聖市
脚本吉田喜昭ほか
監督岡迫亘弘(チーフディレクター)
演出岡迫亘弘
声の出演池水通洋
はせさん治
丸山裕子ほか
オープニング「月光仮面」(ボニー・ジャックスひばり児童合唱団
エンディング「月光仮面の歌」(ボニー・ジャックス)
製作
プロデューサー衛藤公彦、藤井賢祐(NTV)、木暮一人
制作ナック萬年社

放送
放送国・地域 日本
放送期間1972年1月10日 - 同年10月2日
放送時間月曜19:00 - 19:30
放送枠日本テレビ制作月曜夜7時台枠のアニメ
放送分30分
回数39
テンプレートを表示

1972年1月10日から10月2日までの月曜19時00分から19時30分にかけて、日本テレビ系列にて全39話で放送された。製作はナック。また広告代理店萬年社で、萬年社はアニメ版の終了後、『愛の戦士レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』といった、川内原作の特撮作品の広告代理店も務めている。

書籍『TVアニメ25年史』第1部「サタンの爪シリーズ」および第2部「マンモスコングシリーズ」は実写版をベースにしているが、第3部「ドラゴンの牙シリーズ」はアニメオリジナルと説明されている[49][注釈 18]

本作品のアニメ化の背景には、1950年代の漫画のアニメ化によるリバイバルブームがあり、同時期に『赤胴鈴之助』もアニメ化されていた。本作品の経緯について、日本テレビプロデューサーの高橋修之は当時の記事の中で、リバイバルは昔の人気があることからスポンサーも付きやすいことを挙げており、実写でリメイクすると旧作と比較されるためアニメーションにしたと述べている[50]。一方、シリーズ構成の伊東恒久は、本作品について川内は旧作のイメージを望んでいたが、日本テレビ側やスポンサーサイドの板挟みになってしまい、終了が決まった際は落ち込んでしまったと述懐している[51]

主題歌の歌詞は実写版の「月光仮面は誰でしょう」と同じだが、曲はシンコペーションを多用したバックビートのリズム・後半の華麗な転調などが特徴的なポップス調のものに変えられている。主題歌を作曲した三沢郷は、歌詞が実写版と同じであることに気付かないまま作曲したという[52]。アクションシーンになると背景がサイケデリックな絵柄になるなどの趣向が取り入れられている[49]。チーフディレクターの岡迫亘弘は、映像がサイケ調に変わることについて川内康範から叱られることを覚悟していたが、川内からは面白いと言ってもらったと述懐している[53]
キャラクター

アニメ版の月光仮面は、ターバンがヘルメットに変更された。また、武器も鞭とベルトに装備された「ブルースター」と呼ばれる星型手裏剣や「向月(むかいづき)」と呼ばれる三日月ブーメラン[注釈 19]を主に使い、拳銃はほとんど使わない。

月光仮面の乗るオートバイは、実写版では単なる白塗りだったが、このアニメ版ではフルカウルのオンロードレーサー風、排気管3対のモデルに変更され、劇中では呼称されていないが、「ムーンライト号」という名称がついている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:190 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef