月光仮面
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LDは第2部から第5部まで発売された後、2000年1月25日に発売:トランスワールドアソシエイツ、発売協力:ニューライン、販売:エスモックにより第1部が発売された[41]

DVDは、各部ごとのDVD-BOXが2001年5月25日から12月21日にかけて発売:ビクターエンタテインメント、販売:ビームエンタテインメントにより全5巻で発売された[42]

上記の単巻DVDは、『どくろ仮面』編が全5巻、『バラダイ王国の秘宝』編が全7巻、それ以降は各編が全4巻でそれぞれ3か月おきに2006年11月25日から2007年11月25日にかけて同時発売された。

2010年には、CSのホームドラマチャンネルで放送された「月光仮面」生誕50周年記念番組『月光仮面 FOREVER』がDVDで発売された。

2012年9月からHDテレシネ版『第3部 マンモス・コング篇』が全3巻で、『第4部 幽霊党の逆襲篇』が全3巻で発売された。
映画化作品

テレビ版の人気ぶりに東映がいち早く映画化を決定し、テレビ放映と並行して制作された映画版がそれぞれ2週に分けて封切り公開された。また、1981年にはプルミエ・インターナショナル=ヘラルド・エンタープライズによってオリジナル映画化された。
東映版

第1部から第6部まで、すべて東映東京製作。モノクロ、シネスコ作品。登場人物に設定の変更はないが、演じる俳優はテレビ版と違っている[43][44]。オートバイは大型の陸王[45]。2009年4月21日には5作品がDVD化された。

月光仮面は祝役の大村文武が衣装を着け、自身で演じている。衣装はテレビ版と違い、白と黒の2色構成だった。

また、敵方のキャラクターもテレビ版と多少異なっている。『マンモスコング』編の映画化である『怪獣コング』編では巨大怪獣マンモスコングが等身大の怪人に変更されたり、『幽霊党の逆襲』編では重要人物だった竹林賢法の双子の片割れである谷川代議士が出てこないなど、テレビ版に比べて描写がおとなしくなっている。これは、上記の1959年3月に川内が『週刊新潮』を相手に名誉毀損で提訴した騒ぎが影響している[28]
第1部『月光仮面』
1958年7月30日公開、51分[44]。テレビ版の『どくろ仮面』編を前後2部編成にしたものの前編[43][44]。どくろ仮面の造形物はテレビ本編より怪奇風味を強めている。同時上映は『若君千両傘』[44]

監督 - 小林恒夫

脚本 - 川内康範

撮影 - 星島一郎

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、宇佐美淳也、峰博子、柳谷寛(五郎八)、小宮光江、他

第2部『月光仮面 絶海の死斗』
1958年8月6日公開、52分[44]。『どくろ仮面』編の後編[44]。同時上映は『ひばりの花形探偵合戦』[44]

監督 - 小林恒夫

脚本 - 川内康範

撮影 - 星島一郎

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、佐々木孝丸(どくろ仮面)、宇佐美淳也、小宮光江、峰博子、山本麟一、他

第3部『月光仮面 魔人(サタン)の爪』
1958年12月22日公開、62分[44]。『バラダイ王国の秘宝』編の映画化[43][44]。本作品より脚本に織田清司が加わった[44]。敵方サタンの爪の面は新規造形され、テレビ版と違って歯がある。遠いバラダイの地で、テレビ版では馬に乗って現れた月光仮面が、この映画版ではオートバイに乗って現れる。テレビ版に登場する「ハンチングの由」の女性版というべきキャラクター「ベレーのお由」が登場するが、彼女は月光仮面の素顔を見ることなく終わっている。同時上映は『お坊主天狗』[44]

監督 - 若林栄二郎

脚本 - 川内康範、織田清司

撮影 - 星島一郎

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、植村謙二郎(サタンの爪)、松島トモ子月丘千秋、柳谷寛(五郎八)、若水ヤエ子、他

第4部『月光仮面 怪獣コング』
1959年4月1日公開、59分[44]。『マンモスコング』編の映画版[43][44]。テレビ版では巨大怪獣だったマンモスコングが、この映画版では等身大の「ジキルとハイド」風の変身人間に設定変更され、名称もただの「コング」に変更されている[43][44]。同時上映は『お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷[44]

監督 - 相野田悟

脚本 - 織田清司

撮影 - 飯村雅彦

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、柳谷寛(五郎八)、若水ヤエ子、山本麟一、加藤嘉山本麟一(怪獣コング)、ヨセフ・オットマン、他

第5部『月光仮面 幽霊党の逆襲』
1959年7月28日公開、61分[44]。テレビ版の『幽霊党の逆襲』編を映画化[43][44]。心霊現象描写が無くなった。同時上映は『江戸っ子判官とふり袖小僧[44]

監督 - 島津昇一

脚本 - 織田清司

撮影 - 西川庄衛

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、柳谷寛(五郎八)、若水ヤエ子、岡譲司(幽霊党ボス)、住田知仁、香山光子、山東昭子、他

第6部『月光仮面 悪魔の最後』
1959年8月4日公開、60分[44]。『その復讐に手を出すな』編の映画化[43][44]。テレビ版では大阪ロケが行われたが、この映画版では東京を舞台としている。どくろ仮面は登場せず、白上博士が敵役となっている[44]。同時上映は『快傑黒頭巾 爆発篇』[44]

監督 - 島津昇一

脚本 - 織田清司

撮影 - 西川庄衛

音楽 - 小川寛興

出演 - 大村文武(祝十郎)、柳谷寛(五郎八)、若水ヤエ子、岡譲司、住田知仁、山東昭子、梅宮辰夫、他

1981年版 『月光仮面 THE MOON MASK RIDER』

1981年3月14日公開、108分。プルミエ・インターナショナル=ヘラルド・エンタープライズ製作。日本ヘラルド映画配給。同時上映は『おじゃまんが山田くん』。

カラー制作された劇場版新作。時代設定はテレビ版の20数年後である。敵は「愛」を説きながら閉鎖的なコミューンを建設し、その裏でテロリズムを肯定し、武力による政府の転覆を企むカルト教団「ニューラブカントリー」。軍服を着込み、破壊活動やテロ、強盗を行う反社会的闘争を行う一方で集団自殺の予行を繰り返す狂信的な宗教集団であり、撮影当時の数年前にガイアナで起きた人民寺院事件や、その当時までの各種テロ事件がそのモデルとなっている。肩書も「正義の味方」から「愛の助っ人」に変更されている。月光仮面は極薄手の特注FRP製ヘルメットを着用しているが、これは1972年のアニメ版で、ターバンからヘルメットにデザインが変更になったことを受けたものである。許認可を受けたヘルメットではなく、同じくアニメ初出のデザインに題材を取ったフルカウルタイプのオートバイ[注釈 16]同様、レーシングカーデザイナーの由良拓也率いるムーンクラフト社によって製作された。アクションシーンはすべて生身で演じており、合成特撮が使用されていない[46]

製作決定後は大々的な前宣伝がなされ、公開前年10月にはマスコットガール選考会が帝国ホテルにて行われた。応募者は1300人とされ、最優秀賞に選ばれた斉藤智美(現・斉藤巴美)には本編への出演とレコードデビューが用意された。他、さっぽろ雪まつりや全国警察交通安全キャンペーンなどのイベントにも月光仮面やムーンライト号[注釈 17]とともに登場した。斉藤は東京出身ではあるが、早々に名古屋へ移り住んでいたため、名古屋地区の劇場でのみ「名古屋出身の斉藤智美!月光仮面でデビュー!」といった特殊な予告編が流された[47]


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