月光仮面
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第3部9話 - 第5部まで 毎週日曜19時00分 - 19時30分 (※第五部よりネット局が全国21局に増加[注釈 10]


第1部 どくろ仮面篇

日本の科学者たちが生み出した驚異の新型爆弾「ジョー発爆弾」を狙って、どくろの仮面を着けた怪人物「どくろ仮面」を首領とした国際スパイ団が日本に上陸した。名探偵祝十郎は、警視庁の松田刑事部長の依頼を受けてどくろ仮面に立ち向かう。危機に陥った彼らの前に突如さっそうと現れる白マスクの人物は、「正義の味方、月光仮面」と名乗り、2丁拳銃で悪に立ち向かっていく。

本放送時には副題はなく、「どくろ仮面篇」は後年の後付とされる[8]

第1話のマスター・ネガは、宣弘社のフィルム倉庫整理の際に、保存状態の劣悪な貼り付いた状態で発見され、修復は困難と判断した社員の田村正蔵が破棄してしまった。また、第1部は数本の原版フィルムを紛失してしまっている(第9 - 12、41、44話[注釈 11])。再放送時、オープニングのフィルムは全て『幽霊党の逆襲』のものに差し替えられた。映像ソフトでは各部それぞれ第1話のフィルムに差し替えられている。

CS局のファミリー劇場では2010年10月からHDリマスター化して再放送された。この際、現在上映不可能とされる“幻の第一話”のフィルム断片や台本、それに関する情報が集められた。オリジナルの物品(フィルム・台本など)は発掘できなかったものの、この課程で得られた数々の情報を元に復刻版・第1話が製作され、放映された(これに関する詳細は#特別企画の節に記載した“ 復刻版・第1話 ”を参照)。

撮影中に月光仮面役の大瀬康一が足を骨折し、途中から祝十郎はインドへ行ったという設定になり、月光仮面役は赤尾関三蔵が務めた[7]
「国際スパイ団」[注釈 12]
その名の通り、「ジョー発爆弾」を狙って日本に上陸したスパイ団。首領は「どくろ仮面」という髑髏の面を着けた黒ずくめの男。
放映リスト(第1部)

話サブタイトル話サブタイトル話サブタイトル
1月光仮面現わる25敵の裏側に49裏切者……
2危険重なる26奇襲戦法50敵は考える
3疑われた仮面27アジト急襲51二つの顔の老婆
4夢の脅迫者28謎の女52どくろの罠
5悪魔の微笑29赤星博士は生きているか?53事件は飛ぶ
6捕らえて見れば30複雑怪奇である54拳銃は招く
7月よりの使者31月とオルゴール55蛇と悪党
8間違われた迷探偵32意外なる挑戦56危機一発
9謎の顔33悪魔の血笑57火焔魔出現
10悪魔の脅迫34死か、それとも58消えたオルゴール
11新聞は正義だ35二人の月光仮面59ドラゴン来る
12美女と妖婆36五郎八捕る60張られたワナ
13敵あなどりがたし37電話の魔術61危うし月光仮面
14暁の勝利38名探偵出現す62秘密命令
15危険なドライブ39月下の決闘63名探偵活躍す
16さてどうなる40美わしの呼声64山本は何処へ
17運命の七時41決然として起つ65正義の苦悩
18神の如く現る42さかさま戦術66決戦の前夜
19勇敢なる人々43眞晝の銃声67良心の叫び
20運がわるすぎる44酷なるボス68ジョー発爆弾の秘密は!
21奇妙な手紙45お先に失敬69脱がされた仮面
22どくろの指令46救われたユリ70不安のひととき
23声はすれども47彼の正体は……71勝利の歌声
24敵は動き出した48仮面は裁く-

第2部 バラダイ王国の秘宝ハンチングの由が善悪の狭間で揺れる場面は有楽町駅で撮影された

滅亡したバラダイ王国の巨億の財宝のありかを示す「天・地・人」の3つの「黄金の鍵」を巡って、王国に敵対したサタン一族の末裔「サタンの爪」が日本在住のアフナリカ・シャバナン殿下を殺害し、「地の鍵」を奪った。そして祝のもとに、戦時中、東南アジアのジャングルで謎の老人から「人の鍵」を託されたという浅香(演:高塔正康)という男が現れた。残る「天の鍵」は、大阪に住むシャバナン殿下の愛人だった女性とその娘フジコのもとにあった。東京と大阪を往復する、祝・五郎八とサタンの爪一味の虚々実々の駆け引きが展開されるなか、やがて舞台は遠い東南アジアに移っていく。

月光仮面の敵役としてバラダイ王国の財宝を狙う「サタンの爪」(スラバ=サタン)が登場する。この「サタンの爪」は1980年代中ごろに、ビデオデッキのテレビコマーシャルに月光仮面とともに新規造形で出演している。

サタンの部下「ハンチングの由」(演:宮田洋容)の改心が後半のクライマックスになっており、由は今わの際で月光仮面の素顔を見せてもらうことを望み、その正体を知ったただ一人の人物となった。遠い東南アジアのバラダイの地では、月光仮面はオートバイではなく白馬に乗って現れた。

再放送用のフィルムでは初めの方の回のタイトルが「パラダイ王国の秘密」と誤記されている[8]
「サタンの爪」
不気味な仮面をつけた人物で、本名はスラバ=サタンといい、数百年前にバラダイ王国を排斥されたサタン一族の末裔である。普段は「アジア民族文化研究所」の帰化人所長結城になりすましている。「バラダイ王国再興の暁に家臣として重用する」との約束のもと、本国の部下と日本人の部下を多数従えており、資金も豊富で、特殊爆弾や垂直離着陸の出来るジェット機を備えている。
放映リスト(第2部)

話サブタイトル話サブタイトル
1姿なき殺人12決戦近かし
2黄金の鍵13アジトは何処だ
3事件は飛ぶ14罪の償い
4女神と魔女15正義は死なず
5正義の逆襲16情報来る
6花と拳銃17金は魔物
7二つの顔18嵐は近い
8黄金の鬼19尊き犠牲者
9悪魔の正体20バラダイの月
10舞台は廻る21悪魔の最後
11地獄の奇蹟-

第3部 マンモス・コング

「あらすか丸」が南極で捕獲した、身長15mの巨大な変成ゴリラは「マンモスコング」と名付けられ、東京港に運び込まれた。折しも風速30mの大型台風が東京を襲い、コング射殺処理の報道に心を痛める繁と木の実をよそに、マンモスコングは船ごと海に沈んで死んでしまう。だが翌朝、コングの死体は何者かに盗み去られていた。台風下で脱獄した凶悪犯を集めた国際暗殺団はコングを不死身の怪獣として蘇らせ、東京を襲わせる。これに対抗して、山脇博士たちは等身大の電子ロボット「人工コング」を用意するが……。

「マンモスコング」は2本の牙と額に大角を持つ怪獣で、ぬいぐるみ衣装は時代劇俳優の高木新平が自作し自演した[注釈 13]。高木新平は「人工コング」のぬいぐるみも製作している。

この『マンモスコング』編ではミニチュアを使った特殊撮影が行われた。その発端は、月光仮面のお面が無許可販売されていると知ったスタッフが玩具店に確認に行った際、精巧なミニチュア自動車が売られているのを見つけ、これを使って特殊撮影が出来るのではないかと思ったことだった。玩具に合わせて20分の1スケールのセットが手作りされ、そこでミニチュア自動車などを配置して撮影された。特撮専門のスタッフはおらず手探りの状態で行われ、コンビナートの炎上シーンでは火を焚きすぎてセットが火事になる寸前であったという[7]

登場する自衛隊は本物で、11月1日の自衛隊創立記念日に便乗して撮影された。警視庁の施設や警察官も警視庁の許可を得て本物が登場している[11]
「国際暗殺団」[注釈 14]
「殺し屋ジョー」と名乗る男(演:高塔正康)が首領を務めている。部下は黒覆面に胸に白地の「X」の入った黒服を着こんでいる。
放映リスト(第3部)

話サブタイトル話サブタイトル
1生きている怪獣7知恵くらべ
2予言的中8正義の逆襲


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