最遊記シリーズ
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その後、一賽舎(現:一迅社)の『コミックZERO-SUM』に移り、『最遊記RELOAD』として2002年5月から連載、2009年6月に終了。同年12月より同誌にて『最遊記RELOAD BLAST』を開始。また、これらの物語から500年遡った時代の物語である『最遊記外伝』が『Gファンタジー』で同時連載を1999年にスタート。移籍に伴い掲載誌を『コミックZERO-SUM増刊WARD』(隔月刊)に変更して再開し、2009年7月号をもって連載を終えた。なお、移籍(いわゆるエニックスお家騒動)の影響で単行本は第1巻の発刊後長らく休止したが、2005年末に5年ぶりの続巻が発売され、同時にエニックスから発行後は絶版となっていた第1巻も新装版として発売された。『最遊記外伝』の完結後、コミックZERO-SUM増刊WARDにて新たな外伝『最遊記異聞』が2009年9月より連載を開始。2010年9月28日、作者闘病のため、漫画連載を休筆することが発表された。2012年3月より連載再開。『ゼロサムオンライン』の開通に伴い峰倉かずや自身によるノベライズ『最遊記CROSSROADERS』が掲載中。2021年1月の時点でコミックスのシリーズ全世界累計発行部数は2500万部を突破している[1]
メディア展開
1999年にOVAドラマCDが発売されたのを皮切りに、2000年よりテレビアニメ、ラジオを展開し、2001年、劇場版とその小説版が発表された。2003年から2004年にかけて再びテレビアニメの放送が行われる。また、他著者によるオリジナル小説[注 1]などの様々な発展を果たす。2007年には8年ぶりにOVAが発表された。さらに2008年からは、ミュージカル『最遊記歌劇伝』として、実写・舞台化もされている。
『最遊記』誕生の経緯と作品の路線
中国の物語『西遊記』をモチーフにした作品であり、本作のタイトルの由来は作者曰く「最も遊ぶ西遊記」という意味である[要出典]。時代背景は昔の中国風だが、テレビ麻雀缶ビールタバコクレジットカードなど、現代の小物が多々登場するだけでなく、笑点や流行りものが話題に上るなど、独特の世界観を作り出している。また、作中でも三蔵一行が「色男たち」と表現されるなど[2]美形なキャラクターが多く、「ビジュアル系西遊記」と言われている。『最遊記』は作者が高校生の時から構想し描き続けている作品である。『西遊記』をモチーフにしたのは、作者自身が1978年のテレビドラマで見ていて好きだったことが影響し、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』を見たのを機に「自分でもパロディをやってみたい」と思い構想し描きはじめたことに由来する[3]。作品に登場する各キャラクターの設定は、オリジナルの要素が含まれるが、多くは原典である『西遊記』に沿ったものとなっている。なお、沙悟浄と猪八戒の表面的な性格設定は入れ替えられている[4]。物語や登場人物たちのイメージについて 作者の峰倉かずやは、「作品を描く時、好きな歌や歌手の印象から作品全体のイメージを作っていく」と言っている。『最遊記』の場合、主にB'zの楽曲が元となっており、特に『RUN』のイメージで描かれていると述べている[3]。そのために、原作エピソードやテレビアニメのサブタイトルがB'zの楽曲名と一致するものがある。作者自身はシリーズのガイドブック「最遊人」の中で、『最遊記RELOAD』5巻が発売された頃、ストーリーの展開構想を担当者と打ち合わせしたら、全て完結するまでにあと20巻ほど必要なことが判明し、担当者から「14巻(『最遊記』全9巻+『最遊記RELOAD』5巻)書くのに10年かかったのに、あと何年かけるつもりなんだ。『西遊記』の旅は14年なのに」と言われたことも述べている[3]。実際、2008年の時点で作品の構想から15年以上経ており、『西遊記』よりも長いものとなっている。作中の時間軸は、『最遊記RELOAD』第3巻収録エピソード「act.13.5 anniversary?」をもって、1年経過したということになっているが、キャラクターたちに「6年も旅している感じ」とメタ発言させている。
登場人物詳細は「最遊記の登場人物一覧」を参照
原作
本編

玄奘三蔵孫悟空沙悟浄猪八戒ら、三蔵一行が西へと向かう物語。
最遊記

同人誌として発表後、『月刊Gファンタジー』にて1997年3月号から2001年12月号まで連載された。単行本は旧版および新装版ともに全9巻(全55話)。
あらすじ
物語の舞台は桃源郷。そこはかつて、人間と妖怪とが共存する平和な世界だった。しかし、500年前に闘神・??(なたく)太子によって、天竺国・吠登城に葬られた大妖怪「牛魔王」を、禁忌とされている「化学と妖術の合成」によって復活を目論む者が現れた。その影響で、「負の波動」が桃源郷全土に広がり、妖怪達は突如として自我を失い、凶暴化して人間を襲い始めた。混沌と化す桃源郷、この事態を重く見た観世音菩薩は三仏神を通じ、玄奘三蔵に孫悟空、沙悟浄、猪八戒らを連れて西へ行くように命じる。こうして4人はジープ[注 2]に乗り、西を目指す旅が始まる。全ては「牛魔王」蘇生実験の阻止のために。
最遊記RELOAD

最遊記シリーズのリブート作。前作『最遊記』の続編で、2002年5月から2009年6月まで『コミックZERO-SUM』にて連載された。単行本は全10巻(全49話)。話数カウントは「ACT.」。
あらすじ
人間と妖怪が平和に暮らす桃源郷。しかし、そんな桃源郷に突如として暗雲が立ち込める。負の波動によって各地の妖怪たちの暴走が広がるなか、異変の元凶となっている牛魔王の蘇生実験を阻止するために三蔵一行は西へと向かっていた。ストーリーは『最遊記』から約半年後、旅に出てから一年が経った桃源郷が舞台。前作『最遊記』に引き続き、彼らが1人の"男"として大きくなった過去編も充実している。ヘイゼル=グロースとその従者ガトという敵か味方か未だ分からない男たちも加わり、さらに現在と過去を繋ぐ人物・烏哭三蔵法師も姿を現す。衣装も新たに再び弾が込められた彼らは、また強かに走り出す。
最遊記RELOAD BLAST

『最遊記RELOAD』の続編にして、『最遊記』シリーズの最終章と位置づけられた作品。『コミックZERO-SUM』2010年2月号(2009年12月28日発売)より連載中。
あらすじ
遂に天竺を目前にした三蔵一行。しかし、進めば進むほど異変の影響は強くなり、彼らの戦いもさらに熾烈になっていった。長く険しい旅路の末、彼らが迎えるのは……。
外伝


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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