最後の決闘裁判
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2020年2月14日にフランスドルドーニュ県主要撮影が始まり[19][20][21]、3月12日までにマコン近郊のベルゼ=ル=シャテル(フランス語版)にある中世の城で撮影が行われ、200人の撮影スタッフと100人のエキストラが参加した[22][23]。3月23日から同月30日にかけてアイルランドの各地(ミーズ県ティペラリー県のカヒアー城(英語版)、ダブリンウィックロー県)で撮影が行われることになった[24]。しかし、同月13日にディズニーは新型コロナウイルス感染症の世界的流行とそれに伴うヨーロッパへの渡航制限の影響を受け、無期限の撮影延期を発表した[25]。9月下旬から撮影が再開され[26][27][28]、10月14日にアイルランドでの撮影が終了した[29]
公開

『最後の決闘裁判』は2020年12月25日に限定公開された後、2021年1月8日に劇場公開される予定になっていた[2]。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響を受け、2021年10月15日に公開が延期された[30][31]。9月10日に開催された第78回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ[32]、10月15日に劇場公開された。公開から45日間は劇場独占公開され、その後はデジタル・プラットフォームで独占配信されることが発表されており[33]、2021年12月1日から動画配信サービスであるDisney+のスターブランドにて見放題配信が開始された[34]
評価
興行収入

当初、北米では公開週末に3000劇場で1000万ドルの興行収入を見込んでいたが[35]、公開初日の興行収入が180万ドルだったことから(前日のプレビュー上映の興行収入35万ドル含む)、想定興行収入は500万ドルに引き下げられた。実際の興行収入は480万ドルに留まり、リドリー・スコットのキャリアの中で最低のオープニング記録となった[4]。Deadline Hollywoodは興行不振の原因について、「上映時間が2.5時間のため上映回数が制限されたこと」「題材が市場受けしないこと」「45歳以上の客層が劇場に完全に戻っていないこと」「『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』と競合していたこと」を挙げている[36]。複数のメディアではオープニング成績をボックスオフィス・ボムと見なしており、20世紀スタジオは『最後の決闘裁判』で数百万ドルの損害を出すと指摘している[4][37][38]。公開第2週末の興行収入は前週比55%減の210万ドルとなり、週末興行成績第7位にランクダウンした[39]。公開第3週末には前週比78%減の55万8000ドルとなり、国内興行収入が1000万ドルを超えた[40]

2021年11月に『WTF with Marc Maron』のインタビューに応じたスコットは、興行不振の原因はミレニアルズにあるとして、「私が思うに、結局のところ我々が今日手にしている観客とは、このクソったれな携帯電話で育った世代なのです。ミレニアルズは携帯電話で教えてもらわない限り、何かを教えてもらうことを望んでいないのです」とコメントしている[41]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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