替え歌
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一例として、以下のようなものがある[2]

童謡「お正月」の替え歌で、餅を食べ、おなかを壊して(「喉に詰まらして」とも)死んでしまい、霊柩車が来るという歌詞のもの

童謡「うれしいひな祭り」の替え歌で、明かりも消えてしまい、花も枯れ、五人囃子も死んでしまうという歌詞のもの

歌謡曲「瀬戸の花嫁」の替え歌で、歌詞の語尾をワンタン・天丼・みそラーメン・エビフライなどに置き換えるもの

歌謡曲「ブルー・シャトウ」の替え歌で、歌詞の語尾をとんかつにんにくこんにゃく天ぷらに置き換えるもの

聖歌「リパブリック讃歌」の替え歌で、「学科嫌い」・「薔薇の唄」・「お玉じゃくしは蛙の子」・「権兵衛さんの赤ちゃん」・「ともだち讃歌」など アメリカ・北アイルランド・イングランド・ロシアなどでも、様々な内容の替え歌が作られている

内容を変えずに、日本語の方言で歌い変えるタイプの替え歌もある。たとえば「リンゴの唄」の冒頭を「あけえ りんごに くちべた ひっつけて」という風である。これは観光旅行バスガイドが芸として披露する場合がある。「DA.YO.NE」には「SO.YA.NA」(大阪弁)を始め、多数のローカル版が作られた。

無理矢理英語にしてしまう、というのもある。たとえば「めんこい子馬」の卑猥な替え歌の歌詞「夕べ父ちゃんと寝たときにゃ」を「Last night sleeping with my Papa」とやる。あるいは森昌子の「せんせい」の最後の部分を Teacher, Teacher, It's Teacher!! とやるなど。
猥歌

本格的に卑猥な歌は大人だけに見られるもので、卑猥なネタを扱った猥歌は往々にして替え歌として作られる。一般に猥褻な作品を好んで作り、発表することは品がないことだと認識されている。また発表すること自体もはばかられることから、最初から猥歌として生まれる歌は少ない。したがって有名な歌を猥歌に歌い替える場合が多い。また酒の席で演じられることが多く、素面ではまず歌うことはない。
応援歌

プロ野球高校野球などの応援歌、またはサッカーなどのチャントとして、替え歌が作られることもある。
抗議・風刺

抗議や風刺を目的とした替え歌もしばしば作られ、今までに抗議活動などでしばしば用いられている。

例えば、1969年の反戦フォークゲリラの際には、高石友也の「受験生ブルース」の替え歌で、機動隊を揶揄する「機動隊ブルース」が歌われた。

1988年には、忌野清志郎率いるRCサクセションが「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」を、アルバム『COVERS』で、反核ソングとしてカバーした。

2011年4月7日東北地方太平洋沖地震による福島第一原発事故から約1ヶ月後)には、斉藤和義の「ずっと好きだった」を反原発ソングの歌詞にした、本人歌唱の「ずっとウソだった」が、YouTubeに出所不明という体裁で投稿された。
CM・テレビ放送

CMテレビ番組で流すことを前提としているものは、一般に知名度が高い曲(童謡・唱歌・クラシック音楽が中心で近年では懐メロ[3])も多く、特にCMソングでは、認知度の高い歌に商業的な歌詞が付けられる。

これらは、特に多くの人間が聞く機会を持つことから一般に浸透しやすく、中には元歌以上に知れ渡る場合もある。例えば「リパブリック讃歌」は、ヨドバシカメラCMソングと言った方が通じる、等である。

日本の曲が海外で別の歌詞がつくこともあり、北朝鮮の軍歌遊撃隊行進曲はハイカラ節の替え歌である。

なお元曲が文部省唱歌や親しまれた童謡の場合、「子供が間違った歌詞を覚えて困る」と教育関係者からクレームが入る場合がある[注釈 1]
番組として

替え歌を用いた番組のテーマソングとしては、「隣組」(ドリフ大爆笑)、「めだかの学校」(三波伸介の凸凹大学校)などがある。

また、替え歌を募集して披露、採点するといった趣向の番組もあった。以下のようなものが有名。

かえうた大合戦(初の替え歌番組だが、3ヶ月で終わった)

お笑い頭の体操(替え歌のコーナーがあった)

欽ちゃんのドンとやってみよう!(同)

ロボタン(第1作)(エンディングテーマ「見ちゃったんだョの歌」の替え歌を募集していた)

スターむりむりショー(オープニングテーマ「ジャンボ!」の替え歌を募集していた)

歌まね合戦スターに挑戦!!(エンディングテーマが「かわいそう小唄」の時代、替え歌を募集していた)

さんまのSUPERからくりTV(「みんなの!かえうた」というコーナーがある)

志村けんのだいじょうぶだぁ(「怪しい流し」というコントがある)

8時だョ!全員集合(志村と加藤が童謡・ヒット曲・CMソング・歌謡曲の替え歌を頻繁にしていた)

お笑いマンガ道場(第3回戦として替え歌マンガがある)

ほかに、初期のボキャブラ天国も、目的は駄洒落であったが、替え歌になっているものが多かった。
放送規制「NHK紅白歌合戦」も参照

かつてNHKでは、番組内での商標の使用を厳しく規制していた。そのため、かぐや姫の「神田川」をNHKの番組で流す際には、歌手自らが「クレパス」の部分を「クレヨン」に置き替えたり、山口百恵の「プレイバックPart2」を流す際には、歌手自らが「真っ赤なポルシェ」の部分を「真っ赤なクルマ」に置き替えたりすることが「暗黙の了解」となっていた。

1964年発売の小林旭の「自動車ショー歌」は、要注意歌謡曲指定制度民放連の制定)に抵触し、事実上放送禁止となったため、その部分を歌詞変更して再発売した。
暗記のため

記憶した内容を思い出しやすくするため、メロディを手がかりに活用しようという趣旨で作られることがある。

記憶したい内容は各々異なるので、広く知れ渡っている替え歌は多くないが、「ウサギとカメ」のメロディで都道府県の名前を覚える、「アルプス一万尺」のメロディで中国の王朝の名前を覚えるものなどがある。
音楽・芸能活動の一環

嘉門達夫の替え歌は「替え唄メドレー」では本歌の1フレーズだけを変えてみせるものであったが、「勝手にシンドバッド」では全曲にラップ風のセリフを当てて見せた。

金谷ヒデユキはその初期にほぼ曲1番分を丸々変えるのを得意にした。

ほかに替え歌を持ちネタとするものに伊集院光ダイス下衆ヤバ夫すわ親治マキタスポーツ清水アキラ清水ミチコ大川興業などがある。


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