替え歌
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また日本音楽著作権協会(JASRAC)・NexTone等の著作権管理団体では、翻案権・同一性保持権の管理は行っていないため、替え歌を公に発表するときは権利者の許可を得る必要がある[5][6][7]。古いところでは、タモリによるアルバム「戦後歌謡史」は、発売に際してこの問題をクリアできず、1981年にタモリが全責任を負うという形で自主製作の限定版のみでリリースされた。

元曲の歌唱者でも、本人が自ら作詞した曲、あるいは歌唱者や制作側などからの依頼や自身の企画で作詞者が自ら歌詞を改変した場合を除いて、意図的に歌詞を改変して歌唱したりそれをCDリリースした場合は著作権および著作者人格権侵害として作詞者との軋轢を招くこともある(おふくろさん騒動会いたい (沢田知可子の曲))。

替え唄メドレー」シリーズとして数々の替え歌を送り出した嘉門達夫の場合、ライブで歌うなりCDリリースする場合は元曲の作詞者と作曲者と歌唱者、さらに替え歌の歌詞の中に実在の人物の名前が出る時にはその人物にも許可を取っている[8]。ただし許可の範囲も人それぞれであり、全面的許可をする者からライブのみ許可をする者(CDリリースは不可)まで様々である。当然ながら許可を得られなかった場合は公の前で歌唱は不可能となる。ライブでは「替え唄メドレー」シリーズの歌詞をCD収録の物と変えて歌ったり、CDリリースが不可となった曲を並べた「ボツ・替え歌メドレー」といった曲を披露した事があった。それらの中には後に許可が出てCD収録された替え歌も幾つも存在する。また洋楽の替え歌についてはニュアンスの問題で殆どが許可が取れなかったと語っている。

またラジオ関西の「青春ラジメニア」では番組と親交が深い権利者の曲に限ることとし、また放送後に著作権者に替え歌の内容を報告して事後承諾で許可をとっている。
異名同曲異歌詞の例
※は、作曲者による
セルフカバー


ワンサカ娘」(かまやつひろし、1961年) →

「太陽ハント」(真理アンヌ、 1966年)


ラブユー東京」(黒沢明とロス・プリモス、1966年) →

ラブユー貧乏」(ロス・プリモス、 1987年)


「紅の渚」(荒木一郎、1967年) →

「白い夜あけ」(内田喜郎、 1971年)


「ブェナス・ノーチェス東京」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ、1967年) →

「銀座ふたり」(葉子とクリケット、1975年)


「涙は春に」(鍵山珠里、1968年) →

「涙は紅く」(山本リンダ、1970年)


「土曜の夜に何が起ったか」(石川晶、1970年) →

「ミッドナイト急行」(アパッチ、1978年)


恋のダイヤル6700」(フィンガー5、1973年) →

「ダンダン娘」(西田ひかる、1997年) 三菱電機 霧が峰FX CMソング


「ひとりの悲しみ」(ズー・ニー・ヴー、1970年) →

また逢う日まで」(尾崎紀世彦、1971年)


マンジョキ ロックンロール」(内田裕也&1815ロックンロールバンド、1971年) →

ホタテのロックン・ロール」(安岡力也、1983年)


哀愁のシンフォニー」(キャンディーズ、1976年) →

霧のわかれ」(キャンディーズ、未発表)


雨やどり」(さだまさし、1977年) →

「もうひとつの雨やどり」(さだまさし、1977年)

雨どりや」(さだまさし、1979年)


「愛して」(和田アキ子、1978年) →

愛を眠らせて」(浜田省吾、1979年) ※


「サマー・ブリーズ」(川崎龍介、1978年) →

サーフ天国、スキー天国」(松任谷由実、1980年) ※


「バック・ミラー」(フェアリーズ、1978年) →

「気づいてMY・HEART」(川村愛、1985年)


「リップスティック・ジャングル」(石原祐、1978年) →

「ストロベリー・スキャンダル」(スーパーギャル、1986年)


いい日旅立ち」(山口百恵、1978年) →

いい日旅立ち・西へ」(鬼束ちひろ、2003年)


「モンロー・ウォーク」(南佳孝、1979年) →

セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」(郷ひろみ、1980年)


「たびだち」(下成佐登子) → 

「ためいきアベニュー」(下成佐登子、1981年) ※


私はピアノ」(サザンオールスターズ、1980年) →

あいつのこと」(研ナオコ、1980年)


セーラー服と機関銃」(薬師丸ひろ子、1981年) → 

夢の途中」(来生たかお、1981年) ※ 薬師丸との競作


「意地悪ばあさんのテーマ」(スラップスティック、1981年) →

いじわるばあさん」(王様、1996年)


「グッバイはクールに」(麗灑、1983年) →

「キン肉マンGo Fight!」(串田アキラ、1983年)


「真夏のランナー」(倉田まり子、1983年) →

「愛が眠る日まで ?真夏のランナーII?」(芹澤廣明、1983年) ※


「5月の手紙」(ナタリー・シマール、1983年) →

「ハートの季節」(伊藤つかさ、1986年)


メイン・テーマ」(薬師丸ひろ子、1984年) →

「スタンダード・ナンバー」(南佳孝、1984年) ※ 薬師丸との競作


「チャーミーダンス」(嶋大輔、1984年) →

「星空のダンステリア」(川原理加、1984年)


俺ら東京さ行ぐだ」(吉幾三、1984年) →

「これが本当のゴルフだ!」(吉幾三、1990年)


「原宿メモリー」(高田みづえ、1984年) →

「原宿心中」(新田一郎、1984年) ※


ミ・アモーレ」(中森明菜、1985年) →

赤い鳥逃げた」(中森明菜、1985年)


スクール・ガール」(C-C-B、1985年) →

スクール・ボーイ」(C-C-B、1985年)


あの娘とスキャンダル」(チェッカーズ、1985年) →

スキャンダル魔都」(チェッカーズ、1985年)


愚か者よ」(萩原健一、1987年)→

愚か者」(近藤真彦、1987年) 萩原との競作であるが、発売の順は逆


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