曲亭馬琴
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^ 馬琴は雅俗には区別があるとして「馬琴」が雅号と混同されることを嫌った[3]。馬琴によれば、「著作堂」などが雅号である[3]。馬琴の意識では「馬琴先生」と呼ばれることについてもおかしいという[4]。戯号に「先生」をつけるのは的外れであり、敬称するならば戯号以外の号を用いるべきという意識からである[4]
^ 馬琴によれば『大明一統志』にも見えるという[7]
^十訓抄』の編者については諸説あるが、馬琴は菅原為長と記している[7]
^ 「才非馬卿弾琴未能」。馬卿とは司馬相如のこと。
^ 作家デビュー作『尽用而二分狂言』の主人公の名は「馬きん」[8]であった。
^ 「大名けんどん」と呼ばれる道具の名称の由来をめぐる対立。「大名けんどん」は、「けんどんそば」と呼ばれる盛り切りの蕎麦を運ぶ箱(=けんどん箱。岡持ちの原型)に豪華な装飾を施したものである。「慳貪」「倹飩」など多様な漢字が充てられる「けんどん」が何を意味するのか、この当時すでに不明になっており、現代においてもはっきりとしない。山崎は、「けんどん屋」と呼ばれる接客の簡易な(「つっけんどん」な)形態の外食店がかつて存在しており、それに由来する(なお、けんどん屋で使う器を呼ぶ「けんどん振り」が「どんぶり」の語源という説がある)という説を唱えており、現代ではこれが有利な説とされる。一方、馬琴はうどんやそばなど麺類を運搬する道具を「けんどん(巻飩)」と称したと主張(倹飩参照)、両者の議論は過熱し、相手の言葉尻を捉えての不毛な応酬に陥った[12]
^ 気を利かせて無いものを書き添えれば蛇足、画稿通りならば働きがないと言われ[21]、『八犬伝』の画工を務めた柳川重信(北斎の門人)はしばしば馬琴に罵倒されたようである[19]
^ この時の桂窓はいまだ招かれざる客であったという解釈(木村三四吾)[31]:18と、同一人物と五度も対面を許すのは馬琴としては破格の待遇であり、桂窓を相当気に入ったとする解釈(服部仁)[31]:18がある。
^ 当時馬琴が執筆中の『開巻驚奇侠客伝』で、南朝方の主人公を助ける「善玉」として描かれるべき伊勢国司(北畠満雅)を別人(北畠親能)と同一視し、さらにその親能を暗君として描くという、勧善懲悪を宗とする馬琴としては致命的な過ち。馬琴は作中で弁解を行うこととなった[31]:17。

出典^ 杉本(1977)
^ a b 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻pp.332-333
^ a b 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.278
^ a b 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.254
^ “「八犬伝」を読む?文学史上の位置づけ”. 高木元. 2019年6月5日閲覧。
^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版7巻p.x。
^ a b c 「八犬伝第八輯自序」、岩波文庫版『南総里見八犬伝』第4巻p.249.
^ a b c 徳田武校注『近世物之本江戸作者部類』p.359 の注
^ 高木元. “書評 播本眞一著『八犬伝・馬琴研究』(完全版)”. 2020年2月2日閲覧。
^ 『吾仏乃記』
^ 麻生磯次「滝沢馬琴」P34(吉川弘文館) 1959年
^ “料理本のソムリエ vol.7 ジャパン・クール"DONBURI"”. 柴田書店 (2010年8月10日). 2022-20閲覧。
^ a b c 麻生(1959)、p.187
^ 「八犬伝の作者と日常生活」真山青果 『名文鑑賞読本. 大正時代』 (厚生閣, 1937)
^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』p.400
^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』pp.400-401
^ 岩波文庫版『作者部類』p.57
^ 『苅萱後傳玉櫛笥』の馬琴自序。
^ a b c d 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版9巻p.xi。
^ 高木元. “ ⇒読本に於ける挿絵の位相”. 2016年10月10日閲覧。
^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版9巻p.x。
^ 殿村篠斎宛馬琴書簡(天保11年8月、代筆)。
^ 鈴木重三 「馬琴読本の挿絵と画家─北斎との問題など」(『鑑賞日本古典文学 第三十五巻 秋成・馬琴』 角川書店、1977年2月。後に同『絵本と浮世絵』 美術出版社、1979年3月31日、pp.161-174)。
^ a b 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.320。
^ a b 小池藤五郎「解説」『南総里見八犬伝』岩波文庫版10巻p.vii。
^ a b 『南総里見八犬伝』「回外剰筆」、岩波文庫版10巻p.337。
^ a b c d e f g h “ ⇒古典への招待 【第84回:馬琴と渡辺崋山】”. ジャパンナレッジ. 小学館. 2016年10月9日閲覧。『新編日本古典文学全集 84 近世説美少年録 2』の解説の再録。校注者は徳田武。
^ a b 杉本苑子. “滝沢馬琴”. 朝日日本歴史人物事典. 2016年10月9日閲覧。
^ 高田衛. “木村黙老”. 世界大百科事典 第2版. 2016年10月9日閲覧。
^ 徳田武「解説」、岩波文庫版『作者部類』pp.381-392
^ a b c d e f g h i j 菱岡憲司「馬琴と小津桂窓の交流」『近世文藝』第90巻、2009年、16-29頁、doi:10.20815/kinseibungei.90.0_16、2020年2月2日閲覧。
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