曜日
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ISO 8601とJIS X 0301は次のように定めている[24]。これらの規定は、週の最初の日が月曜日であることが前提となっている。

ある年の最初の週はその年の最初の木曜日を含む週である。これは、「ある年の1月4日を含む週がその年の最初の週である」という規則と同等である。

ある年の最後の週は、次の年の最初の週の1つ前の週である。

週は年を跨いで定義されることがある。例えば、2014年12月30日(火)は2015年の最初の週の2番目の日である。

計算

任意の日付から曜日を求めるためにはユリウス通日を求める。ツェラーの公式で、日付から直接に曜日を計算できる。
循環

グレゴリオ暦は、400年間の日数146097日が7日で割り切れるため、曜日も含めて400年周期の暦である。

グレゴリオ暦では、400年間に97回の閏年を設ける。

1年間の平均日数 = 365+97/400 = 365.2425日/年

400年間の日数 = 365.2425×400 = 365日×400(年)+97日 = 146097日

400年間の週数 = 146097日 ÷ 7日 = 20871週

各言語での呼び方
ロマンス諸語

イタリア語スペイン語など多くのロマンス諸語は、キリスト教ローマ神話に由来する名称を用いる。ポルトガル語は例外で「#曜日の名称から」を参照。

スペイン語は

domingo(日曜日)は主

lunes(月曜日)は月

martes(火曜日)は軍神マルス

miercoles(水曜日)は商業の神メルクリウス

jueves(木曜日)は神々の王ユピテル

viernes(金曜日)は愛の女神ウェヌス

sabado(土曜日)はユダヤ教安息日

をそれぞれ起源としている。

ロマンス諸語には含まれないものの、タガログ語などフィリピンの諸言語がスペイン語の曜日名を借用している。タガログ語は日曜日のみ週を表すLinggoと称するが、スペイン語の"domingo"がなまったものとされる。
ゲルマン語

英語ドイツ語オランダ語といったゲルマン系の言語は、

日曜日 (Sunday) は太陽 (Sun)

月曜日 (Monday) は月 (Moon)

にちなみ、ローマ神話の神々に相当する北欧神話の神々の名も用いる。

英語は、

火曜日 (Tuesday) は北欧神話の天空神テュール(これはローマ文化からゲルマン文化に曜日の概念が伝わった際、ローマの概念での軍神が一番近い立ち位置にいたのはオーディンであるが、水曜日に当てはめられた為、テュールに軍神の役割が与えられ、マルスからテュールに置き換えられた。これをきっかけに、テュールは名実ともに軍神としての立ち位置を崇拝の対象として得た。)

水曜日 (Wednesday) はアングロサクソンの主神ウォドン(上記の理由と同じくメルクリウスの役割をオーディンに当てはめた為。しかし、メルクリウスとオーディンの場合は商業ではなく知識の神ということで置き換えられた。)

木曜日 (Thursday) は北欧の雷神トール(ユピテルの持つ雷とちからの象徴から置き換えられた。戦争とちからの象徴は、勢力戦と個人戦の違いなので軍神とはまた異なる。)

金曜日 (Friday) は北欧の愛の女神フロイア(美の女神であるウェヌスはそのまま美の女神であるフレイヤに置き換えられた。)

土曜日 (Saturday) はローマ神話に登場するサトゥルヌス

を起源とする。

アイスランド語は日曜日 (sunnudagur) と月曜日 (manudagur) が太陽と月に由来する部分で他のゲルマン系の言語と共通するが、残りの曜日は北欧神話の神々の名がすべて排除された名称を用いる。
個々の曜日名を廃して数字で称する例

ユダヤ教では、異教となる多神教の神々の名称を忌諱して番号を用い、イスラム教国のアラブやイラン、キリスト教国のポルトガルも同様である。共産主義国家の中国とベトナムでは唯物論の観点から同様に数字で称する。特定曜日の金、土、日を除き、中国語は月曜日、ほかの言語は日曜日を第一日とする番号で表す。

中国語では日曜だけが「星期天(または星期日)」、月曜以降は「星期一」「星期二」と数字になる。

ベトナム語では日曜日をCh? nh?t(主日)、月曜日 - 土曜日を二次 - 七次を意味する言葉 (Th? Hai - Th? B?y) で表す。

ポルトガル語は日曜日が「主日」(domingo)、月曜日 - 金曜日は第2 - 第6 (segunda-feira, terca-feira, quarta-feira, quinta-feira, sexta-feira) という。

ペルシャ語では土曜日を「シャンベ」と呼び、日曜日から木曜日までは「シャンベの1日後・2日後・3日後・4日後・5日後」を意味する語を使用する。

ヘブライ語では土曜日は安息日を意味する「シャバト」を用いる。

アラビア語では金曜日(ジュムア)と土曜日(サブト)のみ特別な名称を用いる。

様々な呼び方
日曜日

薔薇の日曜日・台所の日曜日 - 謝肉祭(カーニバル)最後の日曜日。ローマ教皇薔薇を手にしてイエス・キリストの受難を人々に知らせる。

血の日曜日事件 - 1905年1月22日日曜日にロシア帝国の首都サンクトペテルブルクのデモで、当局が発砲して多数の死傷者を出した事件である。


月曜日

薔薇の月曜日 - 謝肉祭最後の薔薇の日曜日に続く月曜日。

ブラックマンデー(暗黒の月曜日) - 1987年10月19日月曜日(アメリカ時間)の株価大暴落

ブルーマンデー症候群 - 初台関谷神経科クリニック関谷透院長が命名した症候群である。「休日が終わり仕事が始まる」という事実が会社員の心身に負担を与え、自殺率、脳卒中と心筋梗塞の発症率、血圧上昇率、ひいては歩留まり下降率等が他の曜日よりも高くなる統計に基づいている。


火曜日

薄切りの火曜日 - 謝肉祭最終日の火曜日。ベーコンや梨など、薄切りの食べ物を多く食する日。

スーパー・チューズデー - アメリカ合衆国大統領選挙がある年の3月初旬の一つの火曜日。多くの州で同時に予備選挙が開催されるため重要視される。

暗黒の火曜日 - 1929年10月29日火曜日(アメリカ時間)の株価大暴落、10月24日木曜日の大暴落に続いたこの大暴落が世界恐慌を引き起こした。


水曜日

灰の水曜日 - 四旬節初日の2月下旬から3月上旬。キリスト教の四旬節の初日で、額に灰をつける儀式や、菜食または粗末な食事で済ませる風習がある。


木曜日

汚い木曜日 - 謝肉祭最後の木曜日。オーストリアは当日に脂身 (Schmalz) が多い食品を食すことから、汚い (schmutzig) 木曜日と称される。

暗黒の木曜日 - 1929年10月24日木曜日(アメリカ時間)の株価大暴落。世界恐慌の発端となった。


金曜日

煤の金曜日 - 謝肉祭最後の金曜日。互いの顔にすすを塗り付けるいたずらが行われる。

13日の金曜日 - 主に西洋で、キリスト受難日が当時の暦で13日の金曜日にあたり不吉とされる。

暗黒の金曜日 - 1939年1月13日金曜日(オーストラリア時間)、オーストラリアヴィクトリアで拡散していた小火災が集合し、2か月間続く大火災に発展した。

ブラックフライデー - 感謝祭である11月第4木曜日の翌日の金曜日。店の売り上げが黒字になる金曜日。

ブルーフライデー - 株式が急落する金曜日。

プレミアムフライデー - 日本国政府と経済界が提唱する個人消費喚起キャンペーンである。15時に仕事を終えることを奨励する「働き方改革」と連携し、給与支給日直後に該当しやすい毎月末金曜日は、夕方を買い物や旅行、外食などに充てることを推奨している。


土曜日

汚い土曜日 - 謝肉祭最後の土曜日。オーストリアは当日に脂身 (Schmalz) が多い食品を食すことから、汚い (schmutzig) 土曜日と称する。

土曜日の夜の虐殺 - 1973年10月20日土曜日の夜に、ニクソン大統領が司法長官・司法次官・特別検察官を次々に辞職に追い込み特別検察官を解任した出来事。

虐殺の土曜日 - イタリアで土曜日の飲酒運転と死傷者が増加すること。


七曜以外
十曜制

古代
エジプトには10日を単位とする独自の十曜制があった。

フランスでは、七曜制を廃止し独自の十曜制が設けられた時期が存在した。1793年11月24日から1805年12月31日まで(グレゴリオ暦)と1871年パリ・コミューンの際に「フランス革命暦」が用いられ、この暦は合理性を追求するため、従来の七曜を廃止して10日ずつ3つのデカード(decade、週・旬とも)に分けられた。


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