暗黒舞踏の成立に大きな影響を与えたドイツの表現主義ダンスがある。『マリー・ウィグマン舞踊学校』[7]に留学した江口隆哉、宮操子夫妻が帰国後『江口・宮舞踊研究』を設立し、そこに入所したのが大野一雄である。やがて独立した大野に強い影響を受けた土方巽[8]がそれを「暗黒舞踏」として完成させた。また、若き日の土方巽は前衛芸術集団「ネオ・ダダ」の中心人物・吉村益信の新宿百人町のアトリエ兼住居(新宿ホワイトハウス)に出入りしていたといわれ[9]、暗黒舞踏の成立にもその影響が見られる。
暗黒舞踏の舞踏家
土方巽、大野一雄、伊藤ミカ、石井満隆、麿赤兒、笠井叡、白桃房、和栗由紀夫、大駱駝艦、三上賀代、五井輝、川村浪子
学習用書籍であり、出典ではない。
土方巽・著「犬の静脈に嫉妬することから」1976年、湯川書房