日本では1935年(昭和10年)の「尋常小学算術」から国定教科書で暗算中心の方式がとられた[1]。しかし、暗算偏重の方法には批判があり筆算中心の水道方式が提唱された[1]。
インドでは20×20や40×20など二桁の掛け算を暗記するような数学教育が行われているので[4]、複雑な暗算に対応しうる基礎がある。 筆算式暗算は、頭の中に筆算のイメージを描いて計算することである。356+872= 356 +872 ̄ ̄ ̄ 珠算式暗算とは、頭の中にそろばんのイメージを描き、そのイメージしたそろばんを用いて珠算を行う技術である。珠算式暗算は、まず珠算に熟達しなければ行えるようにならない。また、珠算に熟達することで、より素早く正確に、高度な暗算を行うことが出来るようになる。 各種の珠算教育団体では、珠算検定のほかに、暗算検定も行っている。暗算検定は、珠算式暗算の能力を測る検定試験で、試験のレベルに応じて級位・段位が与えられる。 2011年9月9日、「全日本珠算選手権大会」で岩手県大船渡市中学教員の笹野健夫が15個の3桁数字のフラッシュ暗算を1.77秒で正答して優勝し、ギネス世界記録認定された[5]。
筆算や珠算でのイメージの応用
筆算式暗算(能力式暗算)
珠算式暗算
356+872=
近年、珠算式暗算に習熟するための手法として、フラッシュ暗算に注目が集まっている。フラッシュ暗算とは、コンピュータのディスプレイに、フラッシュ式で表示される数字の問題を、珠算式暗算を用いて計算するものである。
脚注^ a b c d e 遠山啓、銀林浩『新版 水道方式入門 整数編』国土社、1992年、10頁。
^ 遠山啓、銀林浩『新版 水道方式入門 整数編』国土社、1992年、10-11頁。
^ 遠山啓、銀林浩『新版 水道方式入門 整数編』国土社、1992年、11頁。
^ インド九九の教科書 ⇒http://math.chefhariom.com/ に20×20や40×20といった二桁の九九が登場する。
^ クレイグ・グレンディ『ギネス世界記録 2014』pJ-10(2013年9月12日初版、KADOKAWA)
外部リンク
公益社団法人全国珠算教育連盟
⇒日本珠算連盟
⇒公益社団法人全国珠算学校連盟
⇒日本フラッシュ暗算協会
⇒フラッシュ暗算 - トモエ算盤株式会社のサイト
フラッシュ暗算(命名者サイト)
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ
日本