選択平文攻撃および選択暗号文攻撃はさらに、選択した平文から暗号文(または暗号文から平文)を得て、その平文・暗号文の組を解析し、次の平文選択(または暗号文選択)をする場合が想定される。このような攻撃は、それぞれ適応的選択平文攻撃 (CPA2)、適応的選択暗号文攻撃 (CCA2) と分類される。 既知平文攻撃には、差分が既知の平文に対応する暗号文が得られる条件の攻撃である既知平文差分攻撃がある。これを一般化した代数的関係が既知な平文に対応する暗号文が得られる条件の攻撃である関連平文攻撃[注 6]がある。 その他、平文・暗号文以外の条件を仮定することもあり、関係が既知な鍵を用いて暗号化・復号した暗号文・平文が得られる条件で行う関連鍵攻撃[注 7]がある。秘密情報に権限ベクトルを加算した値を秘密鍵として認証コードを暗号化するような装置では、秘密鍵の差分が既知となるので、関連鍵攻撃の条件を満たす。 現実の暗号装置では、処理時間・消費電力・ノイズなど、入出力データ以外に外部へ情報を与えてしまうことがあり、これらを利用した攻撃はサイドチャネル攻撃と呼ばれる。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 英: ciphertext-only attack
^ 英: known-ciphertext attack
^ 英: known-plaintext attack
^ 英: chosen-plaintext attack
^ 英: chosen-ciphertext attack
^ 英: related message attack
^ 英: related-key attack
出典
関連項目
暗号理論
解読 - 頻度分析 (暗号) 差分解読法 線形解読法 高階差分解読法
計算量的安全性 - 証明可能安全性
信頼性の低い暗号アルゴリズム
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