普通自動車
[Wikipedia|▼Menu]
1956年(昭和31年)8月1日から中型免許制度が新設される前までに受けた普通免許(現・8t限定中型免許)では、4トン積みクラスの中型トラックも運転できるが、全長約4,500 mm、全幅約1,695 mmの教習車[3]で教習したとはいえ、全長7m超え、全幅2m超えの車両は免許を取得したその日に運転できるほど容易なものではない(これが中型免許制度の新設につながったきっかけのひとつである)。もっとも、車体寸法に規制はないので、マイクロバスをベースにしたキャンピングカーなど大きさのある車でも、中型免許創設以降も普通自動車に分類される[4]
貨物車の運転

軽貨物自動車や、最大積載量1t未満の4ナンバー小型貨物自動車は新普通免許で運転できるが、4ナンバー小型貨物自動車であっても1.25トン積?1.5t積は車両総重量が3.5トン以上の車両は基本的には準中型5トン限定免許以上でないと運転できず、2017年改正後の普通免許では運転できない。トヨタ自動車日野自動車いすゞ自動車三菱ふそうトラック・バスでは、カタログのスペック表に車型別の対応免許を記載している(例:トヨタ・ダイナ日野・デュトロいすゞ・エルフ三菱ふそう・キャンターなど)。

2024年1月現在で販売されている車種を例にすると、トヨタ・ダイナ1t積系シリーズでは、4ナンバー平積タイプは1.25トン積?1.5t積とラインナップを揃えているが、ガソリン車が車両総重量3.5トン未満(改正後普通免許可)、ディーゼル車(兄弟車の日野・デュトロ)が車両総重量3.5トン超(準中型5トン限定免許以上)となり、エンジン仕様で運転可能免許が分かれる。いすゞ・エルフ(OEMである日産・アトラスマツダ・タイタンUDトラックス・カゼット)も含む)と三菱ふそう・キャンターは4ナンバー1.5t積も設定しているが、車両総重量3.5トン超(準中型5トン限定免許以上)となるため、改正後の普通免許では運転できない。2021年7月にトヨタ・ダイナがマイナーチェンジされたことに伴い、新車で購入できる改正後普通免許対応の4ナンバー小型ディーゼルトラックは2024年夏に発売が予定されているいすゞ・エルフミオの登場まで一旦皆無となり、2024年1月現在の時点においてユーザーが新車で購入可能且つ運転可能な改正後普通免許対応の4ナンバー小型トラック(軽トラックは除く)は、トヨタ・ダイナ(1.25トン積シングルキャブのガソリン車、および1トン積ダブルキャブのガソリン車の各ジャストロー〈超低床式・後輪小径ダブルタイヤ〉仕様)が唯一となっている。

1ナンバー車の内、トヨタ・ハイエース(OEMのマツダ・ボンゴブローニイ)、トヨタ・ハイラックス日産・NV350キャラバン(OEMのいすゞ・コモ)は車両総重量3.5トン未満となるため、改正後の普通免許での運転が可能である。

改正後の普通免許で運転できる車種であっても、オプションの装備、箱車(有蓋車)やパワーゲート等の装備で車両総重量が変動する。特装車の車両総重量によっては準中型5トン限定免許以上の運転免許が必要となるため、実車の車検証で確認する必要がある。

2024年1月現在新車として発売されている車種、および今後発売が予定されている車種で、新普通免許で運転可能な1ナンバー登録車・4ナンバー登録車の車種は以下の通り(但しトヨタ・プロボックス日産・ADマツダ・ファミリアバンなどボンネットタイプのライトバンは除く)。

トヨタ・ダイナ(1.25トン積のシングルキャブガソリン車、および1トン積のダブルキャブガソリン車の各ジャストロー〈超低床式・後輪小径ダブルタイヤ〉仕様のみ)

トヨタ・ハイラックス

トヨタ・ハイエース/マツダ・ボンゴブローニイ

ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴ(ただし、トラックに関しては諸般の事情により2024年1月16日付を以って型式取り消しとなったため、事実上の販売終了となった)

日産・NV350キャラバン/いすゞ・コモ

日産・NV200バネット

日野・デュトロZ EV ※業務用専用電気自動車

いすゞ・エルフミオ/エルフミオEV(電気自動車のエルフミオEVは2024年1月5日よりリース専売として販売開始。一方のICE〈≒ディーゼル〉車は同年7月以降販売開始予定)

2024年1月現在発売されている車種で、新普通免許で運転不可の4ナンバー登録車の車種は以下の通り(但し最大積載量2t未満の車種に限る)。

日野・デュトロ/トヨタ・ダイナ(デュトロは上記のデュトロZ EVを除く全車型、ダイナはディーゼル車の全車型)

いすゞ・エルフ/マツダ・タイタン/日産・アトラス/UDトラックス・カゼット(このうち、エルフのみ上記のエルフミオ/エルフミオEVを除く全車型)

三菱ふそう・キャンター(全車型)

高速道路料金区分における普通車

高速道路の料金区分における「普通車」は道路交通法における普通自動車という意味ではなく、高速道路独自の区分によるものである。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:35 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef