普通科_(学校)
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卒業までに取得が必要な単位数[8]および「単位」の計算については、高等学校、中等教育学校の後期課程に準じて行われる。
知的障害者

知的障害者である生徒に対する教育を行う特別支援学校における各教科については次のとおりである。

特に示す場合を除き、全ての生徒に履修させるもの
国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、職業

学校や生徒の実態を考慮し、必要に応じて設けることができるもの
外国語、情報

これらの教科のほか、教科外活動として道徳、総合的な学習の時間、特別活動ならびに自立活動もある。

各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動(ホームルーム活動に限る)および自立活動の総授業時数は、 各学年とも1,050単位時間(1単位時間は50分として計算するものとする)を標準とし、特に必要がある場合にはこれを増加することができる。この場合、各教科等の目標および内容を考慮し、各教科および総合的な学習の時間の配当学年および当該学年における授業時数、道徳、特別活動および自立活動の各学年における授業時数を適切に定めるものとする。

それぞれの授業の1単位時間は、生徒の実態および各教科等の特質を考慮して適切に定めるものとする。「特別支援学校#教育の工夫(知的障害者)」も参照
教育課程

多くの学校では、2つ以上の類型をおいて、卒業後の進路に対応した教育が行われる。一般的に文系・理系の類型を置く学校が多い。通常文系・理系の類型選択は2年次に行われることが多い。一部の進学校においては、共通テストへの対応や、広い教養を身につけることを目的に2年生まで共通の教育課程で行い、3年次から類系選択を行うところがある。その他、学校の事情や特色に応じて、文理系・英語系などの様々な類型が置かれる。一方で類型を置かない学校もある。その場合も様々な選択科目をおいて、おのおのの進路に対応した教育課程となっている[9]

必修となっている科目のほとんどは1年次に配当されていることが多い。
文系

主に文系大学短期大学を含む)や専門学校への進学、公務員への就職を進路志望とする生徒に提供される類型である。国語地理歴史公民英語に重点を置いた教育課程が組まれる。さらに私立大学進学に対応したコースと数学の履修も重視した国公立大学に対応したコースに分かれる学校もある。
理系

主に理系の大学への進学に対応した類型である。数学・理科・英語に重点を置いた教育課程が組まれる。一方で国公立大学の多くはは国語・地理歴史を共通テストの受験科目として課すため、これら2教科の授業も行う。数学は数学IIIまで履修するのが通常だが、看護学・農学・薬学などの一部学科においては数学IIIまで試験範囲としていない大学があるため、多くの学校では数学II・数学Bまで履修するコースを置いていることがある。理科のうち基礎がない科目は化学、物理、生物、地理の4科目であるが、地学を設置する高校は少なく[10]、残りの3科目の中から1または2科目選択させるところがほとんどである。
文理系

6教科の内容をまんべんなく履修できる類型である。主に国公立大学受験を希望する生徒のために置かれる。特に文系学部向けであることが多い。
新しい普通科
普通科総合選択制

新しい普通科のあり方の1つ。基礎学力を重視しながら、生徒の興味関心や進路に応じて、幾つか設定されたエリアから1つを選んで学習する。生徒は各エリアごとに指定されたエリア指定科目を履修する。エリア指定科目と必履修科目を除く科目は自由選択科目と呼ばれ、生徒が自由に選択して履修できる。総合学科の系列と異なり、エリアは1つを選択して履修しなければならない。選択科目の割合は、従来の普通科より多く、普通科単位制より少ない。また、系列とは異なり、エリアは専門性を深めていくものではなく、生徒の興味関心を引き出すために設置されている。どのエリアを選択しても、進学・就職両方に対応している。概ねエリア選択科目は4科目8 - 12単位程度である。普通科総合選択制またはこれに類する新しい普通科は、北海道・神奈川県・京都府・大阪府・兵庫県(エリア選択制)などに設置されている。複数の専門学科が設置されている高等学校で採用されている総合選択制とは異なる。しかし、専門的な学習を深めるには不向きなシステムのため、大阪府などの一部の高校では普通科専門コースへの改編が進んでいる。
普通科単位制

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必修科目以外は、全て選択科目となっている。授業はほとんどがクラス単位ではなく、選択した科目ごとに生徒が教室を移動して授業を受ける。学年の概念がなく、ときには2年生と3年生が同じ教室で授業を受けることがある。しかしクラス単位の活動は、ホームルームや行事、必履修科目の授業などで行われる。生徒の興味・関心・進路希望にきめ細かく対応できる。進学校で様々な受験科目に対応するために採用される進学型単位制普通科。そして、生徒が原級留置(留年)することを防ぐため、卒業までに74単位を取得できれば卒業できるように採用している高校がある。多様な選択科目を実現するために、教員の加配が行われる。「高等学校通信教育」も参照
進路・就職難易度

普通科における卒業後の進路は、大学進学、専門学校進学、就職(就業)、高卒無業者に分かれる。
学科別の高卒者における就職難易度詳細は「就職活動#高校生の就職活動」を参照

文部科学省によると、「2024年3月高等学校卒業予定者」の2023年10月末時点の就職希望者の内定率(就職内定率)を学科別でみると「工業科卒」が88.4%であり、最も就活に強い学科となっている。2位以下は「看護学科卒(5年課程5年次の内定率)」88.1%、「商業科卒」82.8%、「水産科卒」80.7%、「農業科卒」79.2%、「福祉科卒」78.6%、「情報科卒」78.3%、「家庭科卒」78.1%となっている。「2024年3月高等学校卒業予定者」の平均就職内定率は前年同期比1.1ポイント増の77.2%であった。「総合学科卒」75.0%、「普通科卒」64.1%、この2科のみ全学科平均を下回った。普通科卒での就職希望者は、最も高卒で就職難易度が高いという結果であった[2]
普通科コース設置校普通科コース設置校を表示するには右の [表示] をクリックしてください。

専門学科ほどではないにしろ、普通科の中で専門科目が履修出来るものをコース制と呼ぶ。入試段階から一般コースを分けて選抜する学校と、2年生進学時に選択する学校がある。体育コース・音楽コース・美術コース・福祉コース・情報コース・理数コース・国際コースなどがある。
北海道

旭川明成高等学校

北海道美幌高等学校

札幌龍谷学園高等学校

北海道士別東高等学校 - 定時制課程単置


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