『晋書』巻三・帝紀第三・世祖武帝には、「(泰始三年九月甲申)……司空荀を司徒と為す。」とある。司徒は竹林の七賢の山濤などが就任したが、貴族の名誉職であり、ほぼ官邸では清談に打ち興じていたようである。司徒王衍は趙漢の石勒に捕らえられたときに「私は若い頃から仕事が嫌いで何の実権もなかった」と弁解している。実権を持つ例外的な司徒としては謝安がいるが、実権をうとまれて短期間で退職した。
序次爵位姓名在位年数在位時間皇帝
晋朝司徒(265年?420年)
1 義陽成王司馬望2年265年?267年武帝
2 臨淮康公荀2年267年?269年
3 樂陵武公石苞4年269年?273年
4 朗陵孝公何曾5年273年?278年
5 廣陸成侯李胤4年278年?282年
6 新沓康伯山濤1年282年?283年
7 劇陽康子魏舒3年283年?286年
8 安昌元公石鑒4年286年?290年
贈 濟北成侯荀勗?289年贈
9 京陵元公王渾7年290年?297年武帝
恵帝
10 安豐元侯王戎3年297年?300年恵帝
11 朗陵康公何劭
脚注^ 那珂通世『支那通史』岩波文庫中冊、P234
^ a b 317年に晋王を称し、318年に東晋皇帝即位。
^ 後に自立して晋(元)王即位。
^ 372年、東晋皇帝に即位。
^ 404年桓玄が楚宣武帝の尊号を贈った。
^ a b 父の桓温の爵位を継承し、404年皇帝に即位。
^ 419年宋王に封じられ、420年皇帝の地位を禅譲され、南朝宋を建国。
^ 父の何曾の爵位を継いでいる。
^ 342年即位して東晋の康帝となった。
^ 372年即位して簡文帝となった。
^ a b 419年即位して東晋最後の皇帝恭帝となった。
^ 養父王協の爵位を継いでいる。
関連項目
相国
丞相
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参考文献
『晋書』
万斯同『歴代史表』
秦錫圭『補晋執政表』
許嵩『建康実録』