映画
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新型コロナウイルス感染症の影響で多くの映画館が閉鎖された第93回アカデミー賞においては受賞資格が緩和されるとともに、初上映が配信形式であった作品のノミネート、受賞が相次いだ[10]
フィルム式 / 磁気媒体式 / デジタル式

映画の歴史を踏まえると、もともとは映画というのは写真フィルムで撮影されるものである。

やがて、そうしたフィルムを磁気フィルムにとりこむ、ということも行われるようになったが、もともと劇場で大型スクリーンに投影することを前提としている映画の世界では、基本的に35mmフィルムでの撮影が標準でありつづけた。

1990年代あたりから、国ごとに状況が異なるようになってゆき、資金面で余裕のあるハリウッドメージャーの場合、映画(や大型テレビドラマ)は未だ35mmフィルム撮影の方が圧倒的に主流でありつづけ、日本などではむしろデジタル化が進む、という現象も起きた。一部の国で写真フィルムで撮影した素材を一旦デジタル化し、デジタル技術ならではの加工や編集を行う、という手法も用いられるようになった。

2000年代に入ってからは、最初から写真フィルムを用いず、HD24p等のデジタル機器で撮影・編集され、その後フィルムに変換されたうえで劇場に納品される、という映画も登場し、徐々に増えていった。音声情報も映画館の多チャンネルサラウンド化に伴い、フィルムに焼き付けずにCD-ROMなどで納品される場合が増えてきた。(日本国内の限定的な事情については日本映画のページにて詳述する。)

最近の映画館(シネマコンプレックス)で上映される映画作品のほとんどは、「配給」のしくみも変わってきており、(従来のような、フィルムという物体の形で複製物をつくって、物体として「配達」されるのではなく)最初からデジタルデータの形で各映画館にネットワーク回線で伝送(VPN(や専用回線)で伝送)され、それが、デジタルデータを直接的に映像として投影する装置によって、スクリーン上に投影されるようになっている。技術的にいえば、データセンター内に映画会社側のサーバがあり、各映画館は映画作品のデータをダウンロードし、映画会社のほうは「デジタル的な鍵」のやりとりをすることで、各映画館で各作品を上映を可能にしたり反対に不可能にするような操作・管理を行い、ビジネスを行っている[11]
フィクション / ドキュメンタリーあるいはフィクション / ノンフィクション
コンテンツによる映画作品の分類法のひとつとしては、「フィクション映画」 / 「ドキュメンタリー映画」 と分類する方法がある。また(文章を用いた芸術などと同様に)フィクション映画 / ノンフィクション映画 と分類する方法もある。
国籍別
映画作品については、国籍で分類する、国籍を一種のジャンルのように扱う、ということも行われている。たとえば、アメリカ映画 / フランス映画 / イタリア映画 / イギリス映画 / 日本映画 / 韓国映画 / 中国映画 / インド映画 / ブラジル映画 / アルゼンチン映画 といったようにである。「各国の映画」も参照
統計
映画制作数順

以下のデータは、特に明記されていない限りユネスコ統計研究所による、上映された長編映画(フィクション、アニメーション、ドキュメンタリー)の上位15か国のリストである[12]

順位国制作数年
1 インド1,8132018.[13]
2 ナイジェリア9972011
3 中国8742017
4 日本6892019[14]
5 アメリカ6602017
6 韓国3392016
7 フランス3002017
8 イギリス2852017
9 スペイン2412017
10 ドイツ2332017
11 アルゼンチン2202015
12 メキシコ1762017[15]
13 イタリア1732017
14 ブラジル1602017
15 トルコ1482017

興行収入順

順位国興行収入
(10億
US$)年興行収入における
自国映画の割合[16]
N/A世界総計41.72018[17]N/A
アメリカ11.082018[18]7001888000000000000?88.8% (2015)
中国9.152018[18]7001620000000000000?62% (2018)[19]
インド2.362018[20]7001850000000000000?85% (2015)
日本2.392019[14]7001544000000000000?54.4% (2019)[14]
イギリス1.722018[18]7001443000000000000?44.3% (2017)
韓国1.62017[21]7001522000000000000?52.2% (2015)
フランス1.52018[18]7001362000000000000?36.2% (2017)
ドイツ1.112018[18]7001263000000000000?26.3% (2017)[22]
ロシア1.02017[21]7001174009999900000?17.4% (2015)
10 オーストラリア0.952018[18]7000410009999999999?4.1% (2017)
11 ブラジル0.92017[21]7000890000000000000?8.9% (2017)
12 メキシコ0.872018[18]7000660000000000000?6.6% (2017)
13 カナダ0.762017[23]7000320000000000000?3.2% (2017)
14 スペイン0.72017[21]7001174009999900000?17.4% (2017)
15 イタリア0.72017[21]7001176000000000000?17.6% (2017)

入場券販売数順

ユネスコ統計研究所によると、チケット販売数で上位の国々は以下のようになっている[12]

順位国入場券販売数
(100万枚)年1人あたり入場券販売枚数
インド2,02020161.55
中国1,62020171.16
アメリカ1,24020173.78
メキシコ33820172.68
韓国21720164.25
ロシア21320171.48
フランス20620173.07
日本1942019[14]1.54
ブラジル18120170.87
10 イギリス17120172.59

映画作品の制作にかかわる人々

映画制作の最高責任者は映画プロデューサーである。プロデューサーが、企画の選択、資金調達、予算規模の決定や配分の大枠の設定、配給先候補(映画館系列)との交渉、宣伝戦略の検討や決定、監督の人選、俳優の人選、ファイナルカットの判断、等々を行う。


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