映画
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(10億US$)年興行収入における
自国映画の割合[16]
N/A世界総計41.72018[17]N/A
アメリカ11.082018[18]7001888000000000000?88.8% (2015)
中国9.152018[18]7001620000000000000?62% (2018)[19]
インド2.362018[20]7001850000000000000?85% (2015)
日本2.392019[14]7001544000000000000?54.4% (2019)[14]
イギリス1.722018[18]7001443000000000000?44.3% (2017)
韓国1.62017[21]7001522000000000000?52.2% (2015)
フランス1.52018[18]7001362000000000000?36.2% (2017)
ドイツ1.112018[18]7001263000000000000?26.3% (2017)[22]
ロシア1.02017[21]7001174009999900000?17.4% (2015)
10 オーストラリア0.952018[18]7000410009999999999?4.1% (2017)
11 ブラジル0.92017[21]7000890000000000000?8.9% (2017)
12 メキシコ0.872018[18]7000660000000000000?6.6% (2017)
13 カナダ0.762017[23]7000320000000000000?3.2% (2017)
14 スペイン0.72017[21]7001174009999900000?17.4% (2017)
15 イタリア0.72017[21]7001176000000000000?17.6% (2017)

入場券販売数順

ユネスコ統計研究所によると、チケット販売数で上位の国々は以下のようになっている[12]

順位国入場券販売数
(100万枚)年1人あたり入場券販売枚数
インド2,02020161.55
中国1,62020171.16
アメリカ1,24020173.78
メキシコ33820172.68
韓国21720164.25
ロシア21320171.48
フランス20620173.07
日本1942019[14]1.54
ブラジル18120170.87
10 イギリス17120172.59

映画作品の制作にかかわる人々

映画制作の最高責任者は映画プロデューサーである。プロデューサーが、企画の選択、資金調達、予算規模の決定や配分の大枠の設定、配給先候補(映画館系列)との交渉、宣伝戦略の検討や決定、監督の人選、俳優の人選、ファイナルカットの判断、等々を行う。

プロデューサーの権限は、最大である。監督よりも強く、監督の仕事ぶりの善し悪しを判断し、場合によっては撮影の途中で監督を解雇し、別の監督にすげかえる、ということすら行う。

ある程度以上の規模の映画となると、制作するには巨額な費用がかかるもので、まずは制作のための費用を調達しなければ、ならない。資金調達が最大の、そして根本的な土台として必要で、それができなければ、予算を組むことができず、資金の配分割合も決められず、撮影計画の立案も、映画スタッフの手配も、機材の手配も、何もできない。

映画は、非常に多数・多種類の、専門職的なスタッフたちによって制作される[24]。映画は、たとえば脚本家、プロダクション・マネージャー(撮影スケジュールの管理や撮影道具の現地搬送の管理)、カメラ(撮影監督、カメラ技師 等)、照明、録音技師、「美術」(画面に登場する物品類の構想、調達、デザイン、制作など)、メイクアップ(化粧)、衣装関連職(スタイリスト、衣装デザイナー、衣装制作者 等々)、音楽(作曲家作詞家歌手演奏家指揮者 等々)、VFX...といったように、ざっくりと分けても数十種類、細分すると数百種類におよぶ専門家たちが各自の役割を果たして成立する。映画というのは、そうしたさまざまな人々の能力を結集させることによって作られる「総合芸術」である。大規模な映画になると、数千人以上もの人々がかかわるため、エンドロール(制作関係者の表示)も膨大なものとなる。「映画スタッフ」も参照
監督


西部劇『無宿者』(1945年)のゲイリー・クーパー

『香港のスピルバーグ』と呼ばれることもあるツイ・ハーク監督、香港は中国映画と一線を画し、カンフー映画を中心に独創的な表現を生み出した。

映画大国インドの巨匠サタジット・レイ

個人制作の映画「8ミリ映画」および「自主映画」も参照

現在、個人ないし少人数のアマチュアグループでの映画撮影は、カメラ一体型VTRで行われるのが普通である。2000年代前半からDVDやメモリー素子に記録することで、磁気テープを使用しないデジタルビデオが普及しているが、DVビデオも現役である。

安価な機材は個人制作の映画の必須条件ではなく、ジョージ・ルーカスの個人制作である『スター・ウォーズ』新三部作などは当時の商業映画と同じ機材を使用している。

アナログ式のビデオテープレコーダが普及する以前は、8ミリフィルムで撮影するのが主流であった。業務用の35ミリフィルムは、個人では機材の調達が困難(カメラに限っても、購入だと数百万円必要であり、「保守に信用がおけない」ため、個人向けのレンタルはほとんど行われていない)であり、またフィルムも高価であった。よって、個人向けに、小さなフィルムを使うことでフィルム代や現像代といった感材費をおさえた。

一方、1980年代にベータカムが普及するまでは、テレビ局での野外撮影や、上述のテレビ映画には16ミリフィルムが用いられることが多かった。16ミリであれば、35ミリに比較すれば安価な制作が可能であり、個人でも「手を伸ばせば、何とかなる」ものであったため、「16ミリでの映画制作」が、「アマチュアにおけるゴール」とみなされてきた時代が長く続いた。

更に安価で手軽になった8ミリフィルムでの映画制作については、8ミリ映画の項も参照のこと。

デジタル式ビデオカメラとPCベースのノンリニア編集機材の低価格化により、アルビン・トフラーの『第三の波』に登場する生産消費者が台頭しつつある。またプロユースでもノンリニア編集システムと連動した映像管理ソフトなどが利用されている。

YouTubeなど動画サイトを用いた、誰でも簡単に表現する場ができて、映像の個人製作をめぐる状況が大きく変化してきている。上映する場所もプロジェクションマッピングなどの発達とともに、「映画」と「映像作品」の距離が縮まっている。

日本では、明治時代から個人撮影の映画が制作され始めた。戦前から一部でカラーフィルムで撮影が行われ、NHKで2003年に『BSプライムタイム 映像記録 昭和の戦争と平和 カラーフィルムでよみがえる時代の表情』前編後編、『NHKスペシャル 映像記録・昭和の戦争と平和?カラーフィルムでよみがえる時代の表情?』、2006年に『BS特集 カラー映像記録 よみがえる昭和初期の日本』[25] 前編後編と計3本で取り上げられた。

2017年には堀貴秀監督が独学で個人製作した『JUNK HEAD』がファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を獲得。ファンタスティック映画祭で新人監督賞を受賞した[26]
映画作品の基本要素

「日本映画の父」と言われた牧野省三によると、映画には三要素があるとのことで、『スジ・ヌケ・ドウサ』の順である、とした。スジは脚本、ヌケは映像美、ドウサは役者の演技を指す[27]


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