映画秘宝
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一方で、岩田が当該女性の連絡先を入手した経緯について、「抗議の電話を受けた双葉社がオフィス秘宝に共有した」という指摘が出ていることから、追加の説明を求める声も出ている[10]。こうした一連の事態を受けて双葉社も公式サイトにおいて謝罪文を掲載、「当該事案についての個人情報を含めた情報共有の過程においても、その取扱いについて弊社としても慎重さを欠いた対応となってしまった」と謝罪している[11][12]

一連の騒動を受けて、起点となった『アフター6ジャンクション』パーソナリティの宇多丸は26日の放送でこのことに触れ、岩田の行動について「一見、下に出ているようで、一種の脅し。アウト中のアウトを重ねてしまった」と断じ、火曜パートナーの宇垣美里も「まごうことなき脅迫」と非難した。また、被害女性に対し気遣いを見せるとともに、番組自体も改善を図る方針であると語っている[13]。同年2月2日、オフィス秘宝は岩田が編集長職を辞任するとともに自主退社したことを発表した[14]

2021年12月2日、「映画秘宝」およびオフィス秘宝が、紙面上・SNS上での経緯説明と正式な謝罪文の掲載を見送り続けていることをうけ、現編集部員ら6名のうち、編集長を含む5名が連名で翌月号(2022年2月号)以降の編集業務から自主的に外れることを発表した[15]。なお、その前日の2021年12月1日、有限会社スタジオ・ハードの創業者で、出版プロデューサーの高橋信之が、新編集長に就任することをFacebook上で発表した[16]。その一方で2022年1月19日には町山智浩が本件被害者との同意を得て編集業務に復帰することを表明するとともに、被害者とオフィス秘宝、双葉社の三者の間で既に和解が成立していること、和解に関しての誌面への掲載が双葉社の方針で差し止められていることを明かしている[17][18]

その後2022年2月21日に双葉社が同年3月19日発行の2022年5月号をもって同社の刊行物としては休刊すると発表した。営業上の経営判断が理由だとしており、今後については5月号誌面及び3月末開設予定のオフィス秘宝公式サイトで発表するとしている[19][20][21]
オフィス秘宝での展開

オフィス秘宝は、自身の公式サイトにおいて、自社は2021年8月、双葉社は2022年1月に、DM被害者との法的和解を行ったと表明している[22]。また、同じサイトにおいて、2022年に、事件の再発防止策や、被害者からの質問への回答を掲載している[23]

オフィス秘宝は「映画秘宝公式note」を開設して、町山智浩の評論などを、有料で配信する業務を行っている。
再々創刊

2023年12月19日、新たに設立された合同会社秘宝新社が雑誌の権利を取得し2024年1月19日発売の3月号から月刊誌として改めて創刊されることが発表された[24]
関連する叢書等

ムック時代には、類似コンセプトの『マンガ地獄変』(水声社)、『悶絶プロレス秘宝館』(シンコー・ミュージック)も刊行され、「昭和B級カルチャー・リスペクト・3ムック」として鼎立していたが、他の2ムックは短期間で休刊となった。

洋泉社からは『映画秘宝』の兄弟ムックとして、『まんが秘宝』『活字秘宝』『音楽秘宝』『ジャリカル秘宝』等も刊行されたが、やはりいずれも数号で休刊となった(なお、2013年7月「まんが秘宝」が15年ぶりに刊行)。また、洋泉社から発行されていた雑誌『オトナアニメ』は、元『映画秘宝』編集部の大矢雅則が創刊した雑誌である。

なお、2005年からウルトラヴァイヴにより刊行されている『Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲』(編集:高護)シリーズも、映画+歌謡曲という独自の路線を歩んでいるが、ムック時代の『映画秘宝』の影響を感じさせる内容である。
映画秘宝・兄弟ムック

まんが秘宝 ぶっちぎりヒーロー道

まんが秘宝 Vol. 2 つっぱりアナーキー王(キング)

活字秘宝 この本は怪しい!!―日本一のモーレツ・ブックガイド

まんが秘宝 Vol. 3 まんがチャンピオンまつり―ぶっちぎりヒーロー道・リターンズ!!

ジャリカル秘宝 Vol. 1 冒険!おもちゃ箱!!

音楽秘宝 ベスト盤でOK!

活字秘宝 vol.2 平成の名探偵50人

まんが秘宝 男のための青春まんがクロニクル

主なライター



アイカワタケシ

會川昇

青井邦夫

小明

伊東美和

市川力夫 (元・編集者)

井口昇

ウエダハジメ

浦山珠夫佐藤利明

江戸木純

大槻ケンヂ

大畑晃一

尾崎一男

快楽亭ブラック

キシオカタカシ

キ・ターヴォ

ギンティ小林

くれい響(元・編集者)



小林真里

斉藤工

猿渡由紀

澤井健

ジャンクハンター吉田

神武団四郎

杉作J太郎

セルジオ石熊

添野知生

高瀬将嗣

高橋ターヤン

高橋ヨシキ

谷垣健治

田口清隆

田野辺尚人

知野二郎



てらさわホーク

デルモンテ平山

友成純一

中野貴雄

中沢健

中原昌也

ナマニク

ノーマン・イングランド

長谷川町蔵

藤木TDC

町山智浩

松井修

真魚八重子

みうらじゅん

三留まゆみ

モルモット吉田

柳下毅一郎

リリー・フランキー

鷲巣義明



『映画秘宝』創刊前の関連本

別冊宝島『映画の見方が変わる本』

雑誌『映画宝島』"発進準備イチかバチか号”(創刊号のみで挫折)

別冊宝島『映画宝島 異人たちのハリウッド-「民族」というキーワードで映画の見方が変わる!』

別冊宝島『映画宝島 怪獣学・入門!』

別冊宝島『映画宝島 地獄のハリウッド!-SEXと殺人とスキャンダルの映画史』

上記は宝島社時代の町山智浩編集(編集補佐:柳下毅一郎


キーワード事典編集部『悪趣味洋画劇場』 - 『映画秘宝』創刊前に、洋泉社で田野辺尚人が編集して中原昌也らが執筆した書籍。

この路線と、洋泉社に出向した町山智浩の路線とが合体して『映画秘宝』シリーズが始まった。


ムック時代『映画秘宝』

エド・ウッドとサイテー映画の世界

悪趣味邦画劇場

ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!

男泣きTVランド-Tattoo yu

夕焼けTV番長

底抜け超大作

あなたの知らない怪獣マル秘大百科

セクシー・ダイナマイト猛爆撃

日常映画劇場-映画のことはぜんぶTVで学んだ!

GOGOバカ大将

映画懐かし地獄70's

原点


悪趣味洋画劇場

別冊映画秘宝/映画秘宝EX

『ベストテンなんかぶっとばせ!!-期間限定版』

『ファビュラス・バーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光』町山智浩/柳下毅一郎 - のちちくま文庫

『この映画をみろ! ’99』

吹替洋画劇場』

アイドル映画30年史』

『「キル・ビル」&タランティーノ・ムービーインサイダー 『キル・ビル』とタランティ-ノに世界一詳しくなるガイドブック』


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