映画のレイティングシステム
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暴力残酷麻薬などの描写や、未成年役の飲酒たばこ自動車運転[6]ホラー映画など、小学生が真似をするおそれの高い映画がこの区分の対象になる(アニメ映画に関しても同様)。地上波放送の場合CS放送とは異なりG指定と同様に扱われるケースが多く、新聞雑誌番組表にも「PG12指定」と表記されない。『仮面ライダー THE NEXT』(日本)『ボーイズ・ドント・クライ』『バイオハザード』『フレイルティー 妄執』(以上米国)などは、ほとんどの国でR15+相当またはR18+相当に指定されたが、日本ではPG12指定となった。またビデオ映画アニメOVAも含む)では、『テディです! TEDDY DEATH』(英国)が現在のところ唯一PG12に指定(自主規制)された作品となっている。「R15+ 映倫」
R15+15歳未満の入場・鑑賞を禁止する区分のこと。区分表示マークの色はマゼンタ赤紫)。RはRestricted(観覧制限)の略号[8]。15禁とも俗称される。1998年5月以前の一般映画制限付及び1998年5月 - 2009年4月末までのR-15指定を改定したものに相当する。これまでと同様にPG12より刺激が強いものに加え、いじめ描写(『コックリさん (2004年の映画)』等)や暴力ODS先行上映が行われたOVA『コープスパーティーTS』等)も審査の対象になる。また放送禁止用語を使用した作品(『寝ずの番』『座頭市』等)や、北野武監督作品(『アウトレイジ』シリーズ等)を筆頭とする暴力団もの、偽造犯罪(『スワロウテイル』等)を題材にした作品も対象となる。極まれに地上波放送(主に深夜帯)されることもあるが、その場合は新聞や雑誌の番組表に「R-15指定」または「R15+指定」と表記され、当該シーンがカットされる。「R18+ 映倫」
R18+18歳未満の入場・鑑賞を禁止する区分のこと。いわゆる18禁成人映画と呼称される。区分表示マークの色はレッド。1998年5月以前の成人映画及び1998年5月 - 2009年4月末までのR-18指定を改定したものに相当する。これまでと同様にR15+に加え、著しく性的感情を刺激する行動描写や著しく反社会的な行動や行為、麻薬覚醒剤の使用を賛美するなど極めて刺激の強い表現が審査の対象となる。指定された作品例として『丑三つの村』(初回上映の際に)『シャブ極道』『私の奴隷になりなさい』(以上日本)『屋敷女』『アデル、ブルーは熱い色』(以上フランス)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ニンジャアサシン』(以上米国)などが挙げられる。このレイティングに指定された映画は地上波テレビで放送できない上に、広告CMでの宣伝が不可能に等しくなり、公開する映画館が大幅に減少する。
審査適応区分外

R18+よりも過激な描写が収録されている映画は、映倫より審査適応区分外として扱われ、全国興行生活衛生同業組合連合会加盟の映画館での上映を断られる。そのため、オリジナルビデオでリリース(『オールナイトロング2』等)されたり、映倫の審査を通過していない作品も上映できる非加盟のミニシアターで上映(『インプリント?ぼっけえ、きょうてえ?』等)されることとなる。

なお、成人向けビデオアニメ[注 3]アダルトビデオ、残酷ビデオ、児童ポルノを含む作品[注 4]の上映は映倫の規程により禁止されている[9]
旧区分
一般指定全ての年齢層が鑑賞可能な指定のこと。一般映画とも呼ばれる。名称は2009年5月よりGに変更された。
一般映画制限付15歳未満(中学生以下)の入場・鑑賞を禁止する目的で、1976年に導入された指定のこと。R指定とも呼ばれる。1998年5月にはR-15指定へ、2009年5月にはR15+へ名称変更された。後述するアメリカ合衆国の映画区分であるR(Restricted)を参考にして導入された区分でありR指定のRはそれにちなむ。また、「制限付」は「Restricted」を直訳したもの。当初はアメリカと同様に保護者同伴に限り観賞可能だったが、多数の映画館で守られず、翌年からは保護者同伴でも入場・鑑賞も禁止される事態となった[注 6]。なお、日本映画のR指定第1号は『任侠外伝 玄界灘』、外国映画の第1号は『スナッフ/SNUFF』である[10]。前述のように、この区分は1998年に廃止され、現在はR15+に名称は変更されているため、現在の日本映画界にR指定と呼ばれる区分は存在しないが、現在はR指定という名称が一人歩きして前述のR15+やR18+のような年齢制限のある区分の総称として、便宜的にR指定の名称が用いられる場合が多い[11][12][13]。そもそもR指定とは複数ある区分の一つに過ぎないため、誤用である。また、日本映画界でR指定という区分が有名無実となった現在はR指定のRの意味が区分を意味するレイティングの英語表記であるRatingの頭文字だとしてR指定という名称が映画区分全体を指す総称であるかのように言われることもある[14][15][16][17][18]。しかし、前述したようにこの区分の略称であるRはアメリカ合衆国の映画区分であるRと同様Restrictedの頭文字であるため、これも誤用である。
成人指定18歳未満の入場・鑑賞を禁止する指定のこと。成人映画とも呼ばれる。名称は、1998年5月にはR-18指定へ、2009年5月にはR18+へ変更された。
日本の指定一覧

PG-12指定の映画一覧

R-15指定の映画一覧

R-18指定の映画一覧

制限指定のアニメ一覧

年齢による入場制限

映画館側の判断で、映画の内容に関わらず、都道府県ごとに定められた青少年健全育成条例により入場制限が実施される。
上映館によりルールは異なり、夜間(19時?翌日の閉館まで)も上映する場合、「18歳未満」または「高校生と18歳未満」入場不可としている場合もある[19]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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