星野スミレ
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シンガーソングライターの桃井はるこは今でいうツンデレと評している[13]


『ドラえもん』での星野スミレ
レギュラー回

ドラえもん』では、大人になった星野スミレが登場する。本作では少女アイドルとしての座は伊藤つばさに譲っているが、映画で主演をつとめるなどスター女優として成長している様がうかがえる。ドラえもんのび太、さらにはスネ夫ジャイアンともスミレの大ファンである。

初出は「オールマイティパス」(てんとう虫コミックス15巻)[14]。このときはスターとしての登場のみで『パーマン』との関連は特に見られない。前述の主演映画が確認できるほか、オールマイティパスを使ったのび太・しずかと自宅の豪邸で談話をする。

次に登場する「出前電話」(同19巻)[15]では、星野スミレがテレビで歌う場面が1コマのみ登場し、それを見たのび太が出前電話でスミレを家に呼ぼうとして、ドラえもんに止められた。

「影とりプロジェクター」(同19巻)[16]では、星野スミレの恋人に関して色々な噂があり世間の注目を集めている中で本当のところは謎とされている。二枚目スターの落目ドジ郎に言い寄られ、落目は芸能週刊誌にスミレの熱愛疑惑を吹き込んだり、勝手にスミレの自宅に上がり込むなど付きまといを繰り返していたが、ドラえもんとのび太に追い払われた。スミレはその礼として2人に秘密を明かしており、作中では「遠い遠い国」に好きな人がいることをほのめかすに留めている。

「めだちライトで人気者」(同24巻)[17]では、恋人疑惑について芸能レポーターに追い回されるスミレの姿がある。めだちライトを浴びて同じく追い回されていたのび太と再会し海辺へ誘うが、そこで落としたロケットペンダントには少年時代のミツ夫の写真が収められており、スミレはのび太に「いまは遠い世界に行っているけど。でもいつかきっと帰ってくるわ」と説明する[18]。このことから、ミツ夫がこの時点までバード星から戻っていないことがわかる[19]

「さかさカメラ」(藤子・F・不二雄大全集11巻)[20][21]では、ドラえもんがさかさカメラにスミレのブロマイドをセットし、スネ夫の家の庭にスミレの立体映像を映し出してスネ夫を騙した。なお、しずかの発言によるとこの時スミレ本人は映画のロケフランスに行っていた。この回では『パーマン』との関連は特に見られない。

スミレの登場はこの話が最後であり、以後ミツ夫と再会できたかどうかは描かれることがなかった。『パーマンの真実』(ISBN 4-8470-3088-5ワニブックス、1993年)では、星野スミレが途中から登場しなくなりトップアイドルの座が伊藤つばさに移っていることから、「ミツ夫がバード星での研修を終えて帰ってきてスミレと結婚。引退」という説が提唱されている。

作品内での時系列は『ドラえもん』が『パーマン』の後になるが、「めだちライトで人気者」が1980年であり、『パーマン』で星野スミレが大きく扱われるようになるのはその3年後の1983年からの連載である。『ドラえもん』で描かれた星野スミレの須羽ミツ夫への想いが、新作の『パーマン』での設定にも反映されるかたちになっている。


ドラQパーマン

この他、『ドラえもん』にはパーマン1号と一緒にパー子が登場するシーンがある。『パーマン』自体は1979年に特別編『ドラQパーマン』で再登場し(アニメ化は1980年)、ドラえもんやQ太郎らと競演している。そして1983年には先述の通り、再びレギュラー放送でアニメ化と同時に新設定で漫画が連載されている。
小説版『ドラえもん のび太と鉄人兵団』

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』(瀬名秀明作)では、たまたまのび太たちが「鉄人兵団が襲撃してくる」と子供電話相談室に電話をかけてきたことを知り、かつて出会ったのび太たちの印象と自分自身の経験からそれを信じて、のび太の家を訪れて彼らの状況(2日間行方不明)を知ってそれを確信し、歌を通じて彼らを応援しようとする。ペンダントのことにも触れられており、役作りのとき以外は肌身離さず持っている。
映画『STAND BY ME ドラえもん』

映画『STAND BY ME ドラえもん』では本人の登場はないが、現在ののび太の部屋の押し入れの中には「SUMIRE」のポスターが貼られている。また、のび太と静香の結婚式(2人の婚約が14年後の10月25日、のび太の独身最後の日のパーティーが開かれたジャイアンの家の日付が15日ゆえ15年後、もしくは当初のジャイ子との結婚予定であった19年後の未来の4月16日)が行われるプリンスメロンホテルには「星野スミレ ディナーショー 4月23日 18:00 開演」の案内が表示されている。さらにのび太らがその建物に到着する少し前の街中では、大人になりきったスミレの顔写真の「natural 迷わずスミレ肌」の化粧品の広告板も見られる[22]
キャラクターデザイン

『パーマン』新旧の原作で、星野スミレの外見上のデザインは基本は同じだが、表現の仕方が大きく異なる。唯一の共通点は上げた前髪を抑えるカチューシャと、後頭部の横に突き出た髪の毛である。当時流行った巻き毛を表現している。

1960年代版の原作では、スミレは他のキャラクターとは異なり少女漫画風の絵柄で描かれていた。髪の毛はベタ・トーンなどの処理はされず、白地に髪の流線を何本か描き込むかたちで表現されている。黒目が大きく、まつげが多い。

1980年代版では、絵柄は他のキャラクターと同様、児童漫画風になっている。顔のパーツは、やや吊り目で黒目がちの大きな目と上向きの尖った鼻で構成されている。

「ドラえもん」でのデザインは前髪を下したロングヘアーで、トレードマークのカチューシャをしたもの。テレビ版ドラえもんでは、シンエイ版第一期「めだちライト」で登場した時は原作とは全く異なり、肩までの髪をカールした物だった。リメイク版第二期「スクープ!のび太と秘密のデート」では、原作に忠実な前髪を下したロングヘアーのデザインだった。
声の出演
栗葉子
パーマン』テレビアニメ第1シリーズ(1967年 - 1968年)『ドラえもん』「ドラ・Q・パーマン」(1980年4月8日)
不明
『ドラえもん』「オールマイティーパス」(1979年7月26日)
横沢啓子
『ドラえもん』「影とりプロジェクター」(1980年4月30日)
かないみか
『ドラえもん』「めだちライト」、「ニヒキメドジョウ」(1993年5月28日、2002年5月31日)
増山江威子
『パーマン』テレビアニメ第2シリーズ(1983年 - 1985年)『忍者ハットリくん+パーマン 超能力ウォーズ』以降の『パーマン』映画『Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもん&パーマン 危機一髪!?
松井菜桜子
『ドラえもん』「オールマイティーパス」、「人気スターがまっ黒け」、「スクープ!のび太と秘密のデート」、「最強!オールマイティーパス」、「星野スミレのひみつの恋」(2005年5月6日、2007年7月13日、2007年7月27日、2016年4月1日、2016年12月31日)
脚注^ a b てんとう虫コミックス『パーマン』5巻「さらわれてバンザイ」
^ てんとう虫コミックス『パーマン』4巻カバー裏の図解コーナー
^ a b てんとう虫コミックス『パーマン』6巻「パー子の秘密」
^ 『ドラえもん』2016年12月31日放送「星野スミレのひみつの恋」で落目ドジ郎が、スミレの豪邸から逃げ出す際に見える表札には「星野」と明記されている。
^ てんとう虫コミックス『パーマン』1巻「はじめましてパー子です」
^ 藤子・F・不二雄大全集パーマン7巻「巨大ロボットの襲撃]
^ 藤子・F・不二雄大全集パーマン4巻「女のたたかい」
^ 藤子・F・不二雄大全集パーマン3巻「無人島で暮らそう」7巻「宝物見つけた」


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