明星食品
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10月27日 - 当時、明星食品の筆頭株主(2006年3月末時点で23.1%保有)であったアメリカ合衆国投資ファンドスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド(以下、スティール)が、明星食品に対するTOBを実施することを発表した。

10月31日 - 当社経営陣がスティールへのTOBの応募見送りを株主に要請、いわゆる敵対的TOBとなった。これ以降、水面下で明星に国内の即席めん業界数社が資本提携を持ちかけ、いわゆる“白馬の騎士(ホワイト・ナイト)”となろうとする動きが活発化。

11月15日 - 即席めん業界最大手の日清食品が明星食品に対する友好的TOBを発表。明星食品もこれに賛同し、資本提携する方向で事態は一応の落ち着きを見せた。

11月27日 - スティールのTOBが期限を迎えたが、応募がなく不成立。その後、スティールは、日清食品の明星食品に対するTOBを支持すると発表した(スティールは日清のTOBに賛同してTOBに応募)。

12月15日 - 日清食品が明星へのTOBが成功したと発表。筆頭株主となる。

12月22日 - 明星が法的に日清の連結子会社となる。


2007年3月31日 - 株式交換により日清の完全子会社となる。

解説

このTOBは、2007年平成19年)から解禁される三角合併の前哨戦の意味合いがあり、全世界同時株高の情勢の中、出遅れ気味で割安とされる日本企業へのM&Aや、それに呼応した業界再編の動きが活発化するものと注目され、最終的には日清食品と明星の資本業務提携で決着した。

なお、スティール・パートナーズは日清食品自体の株式も大量取得して筆頭株主となっていたが、2008年末までにスティール・パートナーズが日清食品の全株式を売却したことで、現在では対立構造は解消している。
工場・事業所・関連会社

埼玉工場(東日本明星株式会社) -
埼玉県比企郡嵐山町川島2360 (製造所固有記号:R→+R)

神戸工場(東日本明星株式会社) - 兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2 (製造所固有記号:73→+W→+H)

研究所 - 東京都武蔵野市関前

量販営業部 - 東京都渋谷区千駄ヶ谷

CVS営業部 - 東京都渋谷区千駄ヶ谷

営業所:札幌、北東北、北関東、千葉、首都圏営業課(本社内)、首都圏西、長野、静岡、北陸、大阪営業部、四国、沖縄

支店:東北、信越、中部、中四国、九州

株式会社ユニ・スター - 埼玉県比企郡嵐山町

明星サプライサービス株式会社 - 埼玉県比企郡嵐山町

神戸工場は2021年3月まで西日本明星株式会社だったが、東日本明星株式会社と合併。
※過去には九州工場(福岡県飯塚市)も存在したが、2012年の火災で休業後、神戸工場に統合される形で閉鎖された。
主な商品
現行商品

(現在。一部終売になっているものもある)

明星チャルメラシリーズ(袋めん、カップ麺の各種存在。詳細は後述

中華三昧シリーズ(袋めん。高級インスタントラーメン[5]ブームを築いた。のちにカップ麺も発売。詳細は後述

鉄板焼そば(旧名「鉄板焼そばじゃんぼ」。袋めん。従来はスパイシーな液体ソースを用いていたが、2006年に粉末ソースに変更。2008年4月に甘辛液体ソースに再変更)

一平ちゃん夜店の焼そばシリーズ(カップ焼そば。同社のカップめんとしての主力商品。一平ちゃんの“一平”は「平成で一番うまくなる様に願いを込め」から。)

ソース味【特製からしマヨネーズが添付、大盛りを含む】

塩味【ブラックペッパー入りマヨネーズが添付】

カレー味【カレー味マヨネーズが添付】

チャーシューだれ旨醤油味【七味マヨネーズが添付】

大辛【唐辛子入りのふりかけ添付】

わさび風味【わさびマヨネーズが添付】

ポテマヨ【マヨネーズが添付】

辛子明太子味【辛子明太子風味マヨネーズが添付】

瀬戸内レモン味【大盛りのみの販売、レモン風味マヨネーズが添付】

ショートケーキ味【バニラ風味マヨネーズが添付】

チョコソース【チョコソースが添付】 - 古来より“甘じょっぱい”味わいに親しんできた日本人の特性に注目し、塩キャラメルや柿チョコなども参考とし、甘じょっぱい焼そばもありではないかという理由で開発された[6]

ほか

評判屋シリーズ(すべてオープンプライス。尤も、袋麺シリーズは事実上、チャルメラ袋麺シリーズの廉価版にあたる。)

丼型中華カップ麺(重ねだしわかめ醤油ラーメン・重ねだしかきたまピリ辛塩ラーメン・重ねだしわんたん塩ラーメン)

丼型和風カップ麺(重ねだしかきたまうどん・重ねだし鶏南蛮そば)

角型カップ麺(ソース焼そば・塩焼そば・だし醤油焼うどん)

袋麺(重ねだし醤油ラーメン・重ねだし味噌ラーメン・重ねだし塩ラーメン・重ねだし豚骨ラーメン)


ノンフライワンタン(カップワンタン。しょうゆ味、わかめ、ピリ辛チゲ、たまごスープの4種類がある。すべて100円)

飲茶三昧シリーズ(カップ)

スープ春雨(野菜白湯、とろみ醤油、ピリ辛豆腐チゲ、参鶏湯の4種類)

飲茶三昧Special


チョッパヤ(縦型カップめん。超極細スチームノンフライ麺)

太打製麺所(大盛三色揚玉うどん、大盛うま辛チゲうどんの2種類。ただし後者は終売で公式サイトから削除)

旨打製麺所(大盛スタミナ醤油、大盛豚骨しょうゆ)

蕎麦打製麺所(大盛揚玉そば)

これぞワンタン!というくらい餡をたっぷり包んだワンタン麺(しょうゆ、しお、チゲ風味の3種類)

ラーメンの底力(どんぶり型カップめん。太麺と濃厚みそ、平打麺と濃厚とろ塩の2種類)

麺's倶楽部R50(どんぶり型カップめん。かつて発売されていた「麺's倶楽部」を50代男性向けに復活。淡麗しょうゆ)

地域の名店シリーズ(セブン-イレブンとの共同開発。原則としてモデルとなるラーメン店のある地域のみで限定販売される)

ドカッ盛り 太ちゃんぽん

低糖質麺シリーズ(糖質制限食でダイエットや血糖値管理を行っている消費者向けの商品)

「はじめ屋」(こってり醤油豚骨味・糖質22.1g/こってり鶏白湯味・糖質23.8g)

「ローカーボNoodles」(コンソメ味・糖質13.6g/塩バジル味・糖質14.4g)


のりたま焼うどん

チャルメラ

看板商品の「明星チャルメラ」シリーズは、1966年昭和41年)9月7日に発売開始[7]し、半世紀(50年)以上も続くロングセラー商品(ブランド)である。袋めんのほか、チャルメラおじさんの顔をモチーフとしたナルトが入ったカップめんも存在。特に袋めんは同社を代表する主力商品となっている。

東京神田小川町の「粋好苑」というラーメン屋の味をモデルに開発された[8]

楽器のチャルメラが屋台のラーメン屋のシンボルとして使用されていた事から、それにちなんで付けられた商品名で、パッケージにもチャルメラを持つ屋台のラーメン屋のおじさん(後に「チャルメラおじさん」と呼ばれるようになる)が描かれている。即席麺のパッケージでイラスト中心の商品は本商品が初めて[9]。また、同商品をモデルとしたプレイステーション専用ソフト『チャルメラ』も発売された。

袋めんタイプは2004年平成16年)11月、長らく明星食品の特徴だった丸形の麺を、他社と同じ角形に変更した。ただし、他社の多くが「2つ折り構造」であるのに対し、以前の丸形と同様の「麺塊状」(特に構造はなく麺全体が一塊になっている)である。チャルメラの縦型カップは紙カップを使用しているが、日清食品の傘下になった後の2010年平成22年)から「カップヌードル」などで使われている日清食品が独自に開発した「ECOカップ」に切り替わった。

2010年9月、袋麺のデザインと麺の太さ、スープの旨みなどを大幅にリニューアル。ホタテの旨みを今まで以上に強めた他、しょうゆ・みそ・しお・とんこつなどの各味の麺の太さをその味に合う形(しょうゆ・塩は中細麺、みそは中太麺、とんこつは細麺)に整理した。

2016年(平成28年)8月、発売50周年を機に、袋麺・カップ麺の全製品を大幅リニューアル。1966年の発売開始以来、長年親しまれた「チャルメラ」のロゴの書体の意匠を変更し、同時に横書きから縦書きに変更となった。
チャルメラおじさんチャルメラおじさん

昭和41年のチャルメラ登場当初から、ラーメンの屋台を引き続けている同商品の看板キャラクター。ジャージ姿で庇付き帽子を被り、客寄せのチャルメラを吹く壮年男性なので、通称「チャルメラおじさん」と呼ばれている。

「おじさん」、および同じく袋に描かれた「ネコ」「屋台」「夜景」のデザインは200点以上の候補から選ばれたイラストレーターの木村修二作のもの[10]

引いている屋台の名が「当たり屋」であるという以外、本名も年齢も不明である。必ず(通称、チャルメラにゃんこ)[11]を一匹引き連れているが、猫の種類は主に黒猫


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