早川隆久
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後半戦の開幕と共に先発ローテーションに再び加わるも[26]打ち込まれる試合が続き、7試合連続で白星から遠ざかっていたが[27]、9月14日のオリックス戦で3か月ぶりの白星となるシーズン8勝目を挙げた[28]。シーズン最終戦では『球団新人投手では2013年則本昂大以来』『球団左腕では2011年塩見貴洋と2019年辛島航の9勝を上回り史上初』となる2桁勝利を懸け、1点ビハインドの4回表からプロ初のリリーフ登板となり、3イニングを無失点に抑えたもののチームは勝ち越せず、10勝目を挙げることはできなかった[29]新人王候補に名前が挙げられたものの[30]宮城大弥伊藤大海は共に23試合の先発登板で規定投球回に到達し、2桁勝利を達成した一方[31]、早川は23先発(24試合)の登板で規定に5回1/3及ばず、9勝7敗・防御率3.86という成績でルーキーイヤーを終えた。オフに2000万円増となる推定年俸3600万円で契約を更改した[32]

2022年も開幕ローテーション入り[33]。前年は被打率.292・被本塁打7と苦戦した左打者への対策を講じ[34]、開幕からの3先発では全て7回を投げきり、防御率0.86と好スタートを切った[35]。しかし、その後の11先発で7回を投げきったのは1試合のみ[36]。前年とは一転して右打者に打ち込まれる場面が目立ち[37][38]、特に埼玉西武ライオンズ山川穂高には7月10日の対戦でシーズン4発目の被弾を許し[39]、この試合は4回0/3を6失点でシーズン6敗目[40]。14試合の先発登板で被本塁打12と早くも前年の被本塁打数を上回ってしまうと[41]、コンディション不良により7月14日に出場選手登録を抹消された[42]。8月23日に一軍へ合流し[43]、同28日の千葉ロッテマリーンズ戦で復帰登板となったが、5回4被弾8失点で敗戦投手[44]。その後はシーズン終了まで先発ローテーションを回ったものの、白星を挙げることはできず[45]、この年はリーグワーストの19被弾を喫し[46]、19試合の先発登板で5勝9敗・防御率3.86という成績にとどまった[47]。左肘関節鏡視下クリーニング手術を受けたことが、オフの10月12日に球団から発表され[48]、契約更改では300万円減となる推定年俸3300万円でサイン[49]

2023年、本人が「5月ぐらいに合流できればと考えていた」と話したように[50]、復帰には半年を要する例が多い手術であったが、驚異的な回復力で術後4か月という早さで一軍へ合流[51]。実戦復帰登板となった2月26日のオープン戦では1回1/3を7安打5失点であったが[52]、実戦登板を重ねていく中で状態を上げ[50]、開幕ローテーション入りを果たした[53]。開幕5試合目の西武戦でシーズン初登板初先発となり、6回無失点の好投で勝利投手となった[54]。4月26日の福岡ソフトバンクホークス戦で6回1/3を投げ、4失点(自責点1)で敗戦投手となると[55]、翌27日に出場選手登録を抹消され[56]、二軍での調整登板[57]を経て5月9日のオリックス戦に先発。8回2失点と好投しながらも打線の援護が無く、自身3連敗となったが[58]、続く同16日のソフトバンク戦でも7回無失点と好投し、シーズン2勝目を挙げた[59]。大学4年秋以来の神宮球場での登板[60]となった6月3日の東京ヤクルトスワローズ戦では、2回6失点の乱調で打席に立つことなく降板し[61]、敗戦投手となったものの[62]、同17日の読売ジャイアンツ戦では6回1失点の好投で勝利投手。また、5回表の第2打席ではファースト横へのゴロで全力疾走し、これが内野安打となりプロ初安打を記録した[63]。続く6月25日の西武戦では、大学の2学年後輩である蛭間拓哉にプロ初本塁打を献上するなど[64]、4回10安打5失点で敗戦投手[65]。翌26日に出場選手登録を抹消されると[66]、体の張りもあって一軍登板から遠ざかったが、7月25日の日本ハム戦に先発[67]して以降は先発ローテーションを回った。しかし、8月22日の日本ハム戦で5回1/3を投げ、5失点を喫して敗戦投手となると[68]、同29日に上半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された[69]。10月5日の日本ハム戦で一軍復帰登板を果たしたが[70]、3回3失点で降板し[71]、この年は17試合の先発登板で6勝7敗・防御率3.44という成績であった[72]。シーズン終了後には第2回アジアチャンピオンシップ日本代表に選出され[73]、同大会では1次リーグのオーストラリア戦に先発登板。5イニングを完全投球の好投で勝利投手となった[74]。オフに現状維持となる推定年俸3300万円で契約を更改[75]。また、志願して[76]11月24日から1か月間、オーストラリアのウインターリーグに参加し[77]、同リーグでは4試合・27イニングを投げ、4勝0敗・防御率1.00を記録した[78]

2024年松井裕樹サンディエゴ・パドレスに移籍したことを受け、前年のチームで唯一規定投球回に到達した則本昂大がクローザーに転向[79]。また、前年の開幕投手を務めた田中将大は右肘のクリーニング手術明けというチーム事情があり、自身初の開幕投手に指名された[80][注 2]。西武との開幕戦でシーズン初登板初先発となり、7回2/3を1失点と好投したものの、打線の援護がなく敗戦投手[82]。その後は苦しい投球が続き[83][84][85]、開幕から4先発で1勝3敗・防御率4.26、計25回1/3を投げて被安打32という成績[86]で4月20日に出場選手登録を抹消された[87]。5月2日のロッテ戦で2週間ぶりの一軍先発登板を果たすと[88]、自己最多の127球を投げきり[89]、9回6安打2四球8奪三振1失点と力投[90]。シーズン2勝目を自身3年ぶり2度目の完投で飾った[89]
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