対象となる集合のうち全要素が正しいと証明できる場合は、妥当である。例えば、ライオンは草食でない。トラは草食でない。チーターは草食でない。ヒョウは草食でない。…(残り全てのネコ科について言及)よって、ネコ科に草食の種は存在しない。
という論証は妥当である。月には動植物は存在しない。水星も同様である。金星も同様である。火星も同様である。よって、地球以外に動植物が存在する星はない。
という論証は、膨大な天体の数から考えてあまりに示された例が少数であり、太陽系以外の天体について確認の方法がないことから、早まった一般化と言わざるをえない。
数学のように厳密な論証のできる分野では、演繹的に論証することで、あるいは数学的帰納法のような方法を用いて証明することでそれが可能である。しかし、このことはそれが簡単であることを意味するものではない。
脚注[脚注の使い方]^ ⇒予稿集(PDFファイル カラー版) 日本山岳会、2017年12月24日閲覧
関連項目
一般化
帰納
偏見
詭弁
衆人に訴える論証
批判的思考
認知の歪み