旧正月
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チベット語 - ロサル(Losar)

モンゴル語 - ツァガーンサル(Tsagaan Sar、の意味)

モンゴル語のツァガーンサルは、「モンゴル暦(en)の年初」の名称であって、他国語での旧正月の名称とイコールで結ばれるものではない。
上座部仏教圏

下記の国では、新年の祭りを太陽暦の4月14 - 16日に行う。国によっては13日も休日になる。水掛け祭りを行う。

タイ王国 - ソンクラーン(Songkran)

ビルマ - ティンジャン(Thingyan)

スリランカ - スリランカの新年(シンハラ・タミル元日)

カンボジア - カンボジアの新年(英語版)

ラオス - ラオスの新年(ピーマイラーオ)

休日

旧正月が国の休日となっているのは、中国・北朝鮮・ベトナム・シンガポールマレーシアインドネシアブルネイモンゴルである。以下の国や地域では、休日は複数日にわたる。

中国本土 - 法律上は春節から3日だが、一般的に旧暦大晦日から7連休。

香港マカオ - 旧暦1月3日まで(その3日間に日曜日があるときは旧暦1月4日または旧暦大晦日も)。

韓国 - 旧暦1月1日前後の3日間(土日祝の代替休日制度がある)。

シンガポール - 最初の月の最初の2日。

台湾 - 旧暦1月5日まで。

ベトナム - 旧暦大晦日から旧暦1月3日までだが、官公庁や民間企業では、前後1週間程度を休日にする。

風俗
中華圏詳細は「春節」を参照
朝鮮半島詳細は「ソルラル」を参照
日付

中国の春節を基本にし、日本やベトナムで異なる年は注記する。

2000年2月5日

2001年1月24日

2002年2月12日

2003年2月1日

2004年1月22日

2005年2月9日

2006年1月29日

2007年2月18日(ベトナムでは2月17日

2008年2月7日

2009年1月26日

2010年2月14日

2011年2月3日

2012年1月23日

2013年2月10日

2014年1月31日

2015年2月19日

2016年2月8日

2017年1月28日

2018年2月16日

2019年2月5日


2020年1月25日

2021年2月12日

2022年2月1日

2023年1月22日

2024年2月10日

2025年1月29日

2026年2月17日

2027年2月6日(日本では2月7日)

2028年1月26日(日本では1月27日

2029年2月13日

2030年2月3日(ベトナムでは2月2日

2031年1月23日

2032年2月11日

2033年1月31日

2034年2月19日[注 1]

2035年2月8日

2036年1月28日

2037年2月15日

2038年2月4日

2039年1月24日


2040年2月12日

2041年2月1日

2042年1月22日

2043年2月10日

2044年1月30日

2045年2月17日

2046年2月6日

2047年1月26日

2048年2月14日

2049年2月2日

2050年1月23日

2051年2月11日

2052年2月1日

2053年2月19日(ベトナムでは2月18日)

2054年2月8日

2055年1月28日

2056年2月15日

2057年2月4日

2058年1月24日

2059年2月12日


各国の状況
日本と中国、ベトナムでの日付の違い

中国暦は天体の運行を元にしており、朔や中気がどの日に起こるかで、の始まりや月名を決める。これらの天文現象が観測されるのは世界同時だが、時差により、世界中で同じ日ではない。それにより、旧正月が国によって違うことがある。たとえば、2007年の雨水の直前の朔が起こったとき、日本(日本標準時UTC+9)や中国(中国標準時UTC+8)ではもう2月18日だったが、ベトナム(ベトナム標準時UTC+7)ではまだ2月17日だった。そのため、日本の旧正月や中国の春節は2月18日、ベトナムのテトは2月17日となった。このようなずれは、時差1時間あたり、平均して24年に1度ある。21世紀前半では、中国とベトナムの間では2007年と2030年、中国と日本の間では2027年と2028年に起こり、東側の国の旧正月が西側の国より1日遅れる。

ごく希に、旧正月が約1朔望月(29日 - 30日)ずれることもある。これは、朔の前24時間以内に中気が起こるときにありうる。月名の決定を朔の瞬間と中気の瞬間の比較で考えるとこのようなことはありえないが、正確には朔の瞬間ではなく「朔日の0時」と中気の比較である。観測場所によって「朔日の0時」に時差があるため、中気が朔と同じ日なのかあるいは前の日(すなわち前の月の晦日)なのか異なる場合があり、月名がずれることになる。

さらに、日本と他国の間では、中国の旧暦である時憲暦(正確には1811年の修正以前の置閏法の時憲暦)と日本の旧暦である天保暦(1811年に修正された後の時憲暦の置閏法を参考にして作られた)との間の置閏法の違いが月のずれを引き起こすことがありうる。なお、天保暦(及び1811年に修正された後の時憲暦)の置閏法には欠陥があり、さらに日本では旧暦の公的管理がなされていないため、日本の旧正月については日付を決定するのが困難な場合がある(2034年、2148年2224年など。旧暦2033年問題参照)。中国においては、祝日である春節を決定するために旧暦の公的管理が、中国科学院紫金山天文台においてなされている[注 2]

日本とベトナム以外は、現地の標準時にかかわらず旧暦の計算に中国標準時を使っていて、暦法も同じなので、旧正月は常に一致する。
日本の旧正月

日本では、旧正月は祝日・休日ではない。ただし、「建国記念の日」の由来となったグレゴリオ暦紀元前660年2月11日は「旧暦1月1日」である。

グレゴリオ暦(新暦)が採用された明治時代以降も各所で旧正月が祝われてきたが、戦後はグレゴリオ暦の正月に一本化されるようになり[注 3]、2022年現在では沖縄県名護市糸満市などにおける漁師町が特に顕著)、鹿児島県奄美群島以外では、一部の神社・寺院での祭典や各地域の行事[注 4]が残っている程度で、旧正月が特別に話題に上ることは少なかった。


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