日
記号d
度量衡日本の計量法においては、計量単位とは位置づけられておらず、週・月・年とともに暦の単位とされている。
系非SI単位、SI併用単位
量時間
SI正確に 86400 s LOD(Length of Day)とは異なる。
定義24時間
由来平均太陽日
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歴史的には、太陽日の長さが、日の長さであった。その後、均時差が発見されて太陽日が季節によって変化することがわかったので、太陽日を1年間にわたって平均した平均太陽日が1日の定義となった。1956年までは「日」があらかじめ(絶対のものとして)定まっていることによって、それを24分割して「時」が得られ、「時」を60分割して「分」が得られ、「分」を60分割して「秒」が得られる と理解され、時計もそう調整されていた。
しかし、20世紀なかばごろ、わずかではあるが地球の自転が徐々に遅くなっている(1日の時間が徐々に延びている。1世紀に平均1.8秒ほど長くなっている[5]。)ということが知られるようになり、1956年の国際度量衡委員会 (International Committee for Weights and Measures, CIPM) で、平均太陽時とも地球の自転とも無関係な秒を定め、秒を基にして他の時間単位を定めることにした。これによって、「日によって秒を定める」から「秒によって日を定める」へと変化し、時間単位の定義と従属との関係が逆転した。
その結果、現代の計量単位系においては「秒 (s)」が時間の基本単位となっており、日は秒に換算して位置付けている(1日=24時間、1時間=60分、1分=60秒)ので、単純な掛け算によって、1日 = 24時間 = 1440分 = 86400秒とされる。
「日」は国際単位系 (SI) では、分や時などとともに、SI併用単位(SIと併用できる非SI単位)の一つである[6]。「日」の単位記号は「d」である。
ただし、日本の計量法体系では、「日」は時間の単位とは定義されておらず[7]、暦の単位として位置づけられている。すなわち、計量法における時間の単位は、10の整数乗倍のものを除いては、秒・分・時だけである。日・週・月・年は暦の単位であり、計量法における単位の使用規制の対象外である。したがって、暦の単位として「日(単位:d)」を取引または証明に用いることは可能である[8]。 暦日(れきじつ、calendar day)は、常用時にしたがった、正子 から正子までの時間間隔である[9]。暦日をしばしば単に「日」と呼ぶ[10]。 また、1か月の中での暦日の順序を「数字 + 日」で表す(例: 6月18日)。読みは時間の単位としての場合と変わらないが、「1日」のみ(「いちにち」とは読まず)「ついたち」と読む。これは元来「月立ち」(月初め)の意味で、「1日」とは無関係な語源の熟字訓である。ただし古くは「ひとひ」とも読んだ。 暦日の長さ(ここでは、SIが定義する86400秒ではなく、実際の日の長さ、すなわち平均太陽日)は常識的には「正確に24時間 = 正確に86400秒」と認識されることが多いが、実際の暦日の長さはこれとは微妙に異なる。1962年から2021年までのLODの変動(緑線が一日の長さから86 400秒を差し引いたものの365日移動平均) 20世紀前半には、歴史的な天文記録の精査や水晶時計の発明により、平均太陽日が徐々に長くなっていることが発見された。その原因は、潮汐摩擦 このため、秒の定義を地球の自転よりも変動が少ない公転に求めることとし、1956年の国際度量衡委員会(International Committee for Weights and Measures, CIPM)で、平均太陽時とも地球の自転とも無関係な、地球の公転に基づく新たな秒の定義が定められた。すなわち1900年1月0日の12時(日本時間で1899年12月31日21時)から1太陽年の時間間隔の 1/31556925.9747 が1秒と改められ、1960年の国際度量衡総会で決議された[11]。それまでは1秒が1/86400日と定義されていたのだが、これ以降は(単位としての)1日が86400秒と定義されることとなった(ただし、実際の「日の長さ」(LOD)は、前述のとおり、86400秒ではない)。 暦日の長さ(LOD:Length of Day[12])は、日々によって異なるが、2011年-2012年には年平均で、約86400.001秒から約86400.002秒程度である[注 3]。すなわち、86400秒と比べて、1 ms - 2 ms程度長い[13][14]。この1 ms - 2 ms程度の差の存在が閏秒を挿入する理由である。詳細は閏秒、地球の自転を参照。 上記の、変動する「暦日の長さ(LOD)」に対して、時間の単位としての「日(d)」は常に正確に「86400秒 = 24時間」である。 地球の公転により地球と太陽の位置関係が変わるため、1日の長さ(LOD)と地球の自転周期は異なる。しかし自転周期は、「太陽の代わりに恒星を基準にした1日」と解釈することもでき、そう考えた場合には恒星日と呼ぶ。 現在の地球の自転周期は約23時間56分4.01秒である。自転周期と1日との差は10分弱だが、それと1日との比は、地球の自転周期と公転周期の比に等しい。 天文学的に規定された時間の単位のうち、太陽の動きを基準とした「日」は、目で見てわかる最小のものである。月の動きを基準とした月や、季節の流れを基準とした年も、暦では日の整数倍の長さとされる。また、日を分割して時間や分、秒といった単位も作られた。 地球以外の天体や、地球でもはるかな過去(あるいははるかな未来)については、通常、その天体の平均太陽日(あるいは太陽日)をその天体の1日とする。言い換えれば、太陽の(平均)南中周期に等しい。 自転周期 t と公転周期 T からは、 T t 。 T − t 。 {\displaystyle {\frac {Tt}{|T-t|}}} で計算できる。ただし、衛星の場合は、衛星の自転周期と、母惑星の公転周期を使う。太陽の方向は、衛星の公転ではなく惑星の公転により変化するからである。 東南海の外の羲和が十日を生んだことに因んで炎帝の時より暦法官を日官と称し、その十日族の子孫を日と称す。 Unicodeには全角幅の「1日」-「31日」が以下のコードポイントに定められている。 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
暦日
暦日の長さ(LOD:Length of Day)
閏秒の挿入または削除。閏秒が挿入された日の暦日は「24時間0分1秒 = 86401秒」となる。
自転周期との関係
日と暦との関係
(単位としての)1日(d) = 24時間 = 1440分 = 正確に 86400秒
暦において、1日は0時から24時までである。
1週間は7日である。
1か月は28日 - 31日である。
1年は365日(ただし閏年は366日)であり、広く使われているグレゴリオ暦では、平均すると正確に365.2425日である。
一般の天体の1日
日の称の由来
『山海経』‐大荒西経「東南海之外,甘水之間,有羲和之國,有女子曰羲和,羲和者帝沐V妻,生十日」
『山海経』‐海外東経「湯谷上有扶桑,十日所浴」
『春秋左氏伝』‐桓公「天子有日官,諸侯有日御」
『荘子』‐「昔者十日並出,萬物皆照」
『淮南子』‐「武王伐紂,當戰之時,十日亂於上」
『史記』‐五帝本紀「堯乃命羲、和,敬順昊天,數法日月星辰,敬授民時,分命羲仲居嵎夷曰:暘谷,敬道日出,便程東作,日中星鳥,以殷中春,其民析,鳥獸字微。申命羲叔居南交,便程南為,敬致,日永星火,以正中夏,其民因,鳥獸希革。申命和仲居西土曰:昧谷,敬道日入,便程西成,夜中星虚,以正中秋,其民夷易,鳥獸毛?。申命和叔居北方曰:幽都,便在伏物,日短星昴,以正中冬,其民燠,鳥獸?毛。歳三百六十六日,以閏月正四時,信飭百官,衆功皆興」
符号位置
㏠U+33E0-㏠
㏠1日
㏡U+33E1-㏡
㏡2日
㏢U+33E2-㏢
㏢3日
㏣U+33E3-㏣
㏣4日
㏤U+33E4-㏤
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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