上記の、変動する「暦日の長さ(LOD)」に対して、時間の単位としての「日(d)」は常に正確に「86400秒 = 24時間」である。 地球の公転により地球と太陽の位置関係が変わるため、1日の長さ(LOD)と地球の自転周期は異なる。しかし自転周期は、「太陽の代わりに恒星を基準にした1日」と解釈することもでき、そう考えた場合には恒星日と呼ぶ。 現在の地球の自転周期は約23時間56分4.01秒である。自転周期と1日との差は10分弱だが、それと1日との比は、地球の自転周期と公転周期の比に等しい。 天文学的に規定された時間の単位のうち、太陽の動きを基準とした「日」は、目で見てわかる最小のものである。月の動きを基準とした月や、季節の流れを基準とした年も、暦では日の整数倍の長さとされる。また、日を分割して時間や分、秒といった単位も作られた。 地球以外の天体や、地球でもはるかな過去(あるいははるかな未来)については、通常、その天体の平均太陽日(あるいは太陽日)をその天体の1日とする。言い換えれば、太陽の(平均)南中周期に等しい。 自転周期 t と公転周期 T からは、 T t 。 T − t 。 {\displaystyle {\frac {Tt}{|T-t|}}} で計算できる。ただし、衛星の場合は、衛星の自転周期と、母惑星の公転周期を使う。太陽の方向は、衛星の公転ではなく惑星の公転により変化するからである。 東南海の外の羲和が十日を生んだことに因んで炎帝の時より暦法官を日官と称し、その十日族の子孫を日と称す。 Unicodeには全角幅の「1日」-「31日」が以下のコードポイントに定められている。 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称 一日の部分夜半(0:00)夜正子
自転周期との関係
日と暦との関係
(単位としての)1日(d) = 24時間 = 1440分 = 正確に 86400秒
暦において、1日は0時から24時までである。
1週間は7日である。
1か月は28日 - 31日である。
1年は365日(ただし閏年は366日)であり、広く使われているグレゴリオ暦では、平均すると正確に365.2425日である。
一般の天体の1日
日の称の由来
『山海経』‐大荒西経「東南海之外,甘水之間,有羲和之國,有女子曰羲和,羲和者帝沐V妻,生十日」
『山海経』‐海外東経「湯谷上有扶桑,十日所浴」
『春秋左氏伝』‐桓公「天子有日官,諸侯有日御」
『荘子』‐「昔者十日並出,萬物皆照」
『淮南子』‐「武王伐紂,當戰之時,十日亂於上」
『史記』‐五帝本紀「堯乃命羲、和,敬順昊天,數法日月星辰,敬授民時,分命羲仲居嵎夷曰:暘谷,敬道日出,便程東作,日中星鳥,以殷中春,其民析,鳥獸字微。申命羲叔居南交,便程南為,敬致,日永星火,以正中夏,其民因,鳥獸希革。申命和仲居西土曰:昧谷,敬道日入,便程西成,夜中星虚,以正中秋,其民夷易,鳥獸毛?。申命和叔居北方曰:幽都,便在伏物,日短星昴,以正中冬,其民燠,鳥獸?毛。歳三百六十六日,以閏月正四時,信飭百官,衆功皆興」
符号位置
㏠U+33E0-㏠
㏠1日
㏡U+33E1-㏡
㏡2日
㏢U+33E2-㏢
㏢3日
㏣U+33E3-㏣
㏣4日
㏤U+33E4-㏤
㏤5日
㏥U+33E5-㏥
㏥6日
㏦U+33E6-㏦
㏦7日
㏧U+33E7-㏧
㏧8日
㏨U+33E8-㏨
㏨9日
㏩U+33E9-㏩
㏩10日
㏪U+33EA-㏪
㏪11日
㏫U+33EB-㏫
㏫12日
㏬U+33EC-㏬
㏬13日
㏭U+33ED-㏭
㏭14日
㏮U+33EE-㏮
㏮15日
㏯U+33EF-㏯
㏯16日
㏰U+33F0-㏰
㏰17日
㏱U+33F1-㏱
㏱18日
㏲U+33F2-㏲
㏲19日
㏳U+33F3-㏳
㏳20日
㏴U+33F4-㏴
㏴21日
㏵U+33F5-㏵
㏵22日
㏶U+33F6-㏶
㏶23日
㏷U+33F7-㏷
㏷24日
㏸U+33F8-㏸
㏸25日
㏹U+33F9-㏹
㏹26日
㏺U+33FA-㏺
㏺27日
㏻U+33FB-㏻
㏻28日
㏼U+33FC-㏼
㏼29日
㏽U+33FD-㏽
㏽30日
㏾U+33FE-㏾
㏾31日
脚注[脚注の使い方]
注釈^ それが後に、「天球上の太陽の動きの周期」と理解されるようになり、さらに17世紀ころから徐々にヨーロッパなどで太陽中心説が流布してから「地球の自転の1周期」と考えられるようになった、という経緯がある。
^ ただし、太陽には大きさがあり中心の位置を正確に測定するのは難しいので、実際は恒星の観測から計算された。この正午から正午までの一日は一定と考えられ、太陽日と呼ばれた。
^ 1962年1月1日以降の毎日のLODは、 ⇒[1] で知ることができる。この表のLOD(単位は秒)が86400秒と実際の暦日との差である。プラスの場合は86400秒より長いことを、マイナスの場合は86400秒より短いことを示している
出典^ 広辞苑第六版【日】
^ ブリタニカ百科事典
^ a b 1日の始まり
^ “深夜番組の予告表示の統一
^ “77 random fun facts that will blow your mind
^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版
^ 計量法 別表第一(第三条関係)
^ “取引又は証明/計量単位に関するよくある質問と回答”. 計量行政. 経済産業省. p. 2.B / Q5 A5. 2021年3月16日閲覧。 “Q:計量法における時間の計量単位は、s(秒)、min(分)、h(時)の3種しかない。時間の計量単位としてd(日)を取引又は証明に使用できるか。また流量の計量単位に単位時間をd(日)としたm3/d(立方メートル/日)は取引又は証明に使用できるか。
A:計量法が規定している物象の状態の量のうち、「時間」に対する物象の状態の量の概念は、秒、分、時で表すことができる物理的な量であり、計量法が規定している時間の計量であれば、取引又は証明に使用できる計量単位はs(秒)、min(分)、h(時)のみである。日、週、月、年は暦の単位であり、計量法における単位の使用規制の対象外である。したがって、暦の単位としてd(日)を用いることは可能である。同様に、計量法における物象の状態の量としての流量も、暦の概念は含まれないので、暦としての1日当たりに流れる量を表すものとしてのm3/d(立方メートル/日)も計量法における単位の規制の対象外である。”
^ ISO 8601:2004 2.2.6 calendar day
^ ISO 8601:2004 2.2.6 calendar day NOTE 1
^ [2] 国際文書第 8 版 (2006) 国際単位系(SI)日本語版 訳・監修 (独)産業技術総合研究所 計量標準総合センター, p.23, 2.1.1.3 時間の単位(秒)
^ ⇒[3] アメリカ海軍天文台 The Astronomical Almanac Online!, Glossary, "length of day"の説明 length of day:strictly the number of fixed length seconds in the day determined from the rotation of the Earth, but most often used to refer to the excess length of day or the difference between the length of day and 86,400 SI seconds.
^ ⇒[4] Length of Day (Earth rotation rate) 縦軸が「暦日の長さと86400秒との差」をミリ秒単位で表している。
^ ⇒[5] 左側のグラフが、「暦日の長さと86400秒との差」を秒単位で表している。横軸は修正ユリウス日(MJD)(ユリウス通日#ユリウス日(JD)の変種)である。
関連項目
午前
朝
日の出
昼
南中(12:00)正午
午後
夕
日の入り
夜
夜半(24:00)正子
協定世界時
地球の自転
日界
閏秒
時刻系