日立グローバルストレージテクノロジーズ
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2022年10月1日、日本法人は前述の通り「ウエスタンデジタルテクノロジーズ合同会社」へ改名した[1]
製品

IBM時代の商標を引き続き使用している。経営主体は日立製作所であったが、事業主体(ハードディスクの開発・製造・販売等)はIBMのものを受け継いでいた。日系メーカーであったにもかかわらず、公式ウェブサイトで発信される内容は日本語版に比べ英語版のほうが充実していた。なおウエスタンデジタルによる完全子会社化に伴い、一部業務がウエスタンデジタルに統合されている[11]

IBMのマーケットを引き継いだため、日本国外での販売シェアが大きいが、日本においては特にOEM顧客向けの製品で高いシェアを獲得している。サーバ・PC、PC周辺機器(外付HDD等)、PVR (Personal Video Recorder)・STB(セットトップボックス)、録画機能付ハイビジョンテレビ及びそれに付随するリムーバブルメディア(例:iVDRカートリッジ)、HDD内蔵ゲームマシン、通信カラオケ機器等の各業種製品に組み込まれ、消費者/ユーザの手に渡っている。

個人顧客向けの販売形式には2パターンあり、RMA(製造会社による交換保障)がないバルクパッケージ版製品と、HITACHIロゴ入りの化粧箱に梱包されRMA(3年間保証)が付加されたリテールパッケージ版製品とがある。かつて、リテールパッケージ版の販売は国外市場だけで、日本市場ではバルクパッケージ版しか手に入らなかったが、2010年7月に日本市場においてもリテールパッケージ版が発売された[22]。バルクパッケージ版とリテールパッケージ版では型番の名称ルールが異なる。

2009年、Googleが使用しているサーバの内部写真が公開され、日立GSTのHDDを使用していることが分かった[23]

2011年12月、業界で初めて4 TBの記憶容量を持つ3.5インチ内蔵ドライブ「Deskstar 5K4000」、および同製品を採用した外付ドライブ「Touro Desk/Touro Desk Pro」を発表。3.5インチ/4TBのHDD自体は米シーゲイト・テクノロジー社が業界で初めて製品化したが、内蔵ドライブではなく外付ドライブとしての販売にとどまった。また同製品は日本の電気用品安全法に基づくPSEマークを取得しておらず日本国内での販売が認められていない。

2012年5月15日、2.5インチ「CinemaStar」シリーズ3製品を発表。7,200回転、7mm Z-height、500 GB円板1枚構成の製品は業界初となる。

2012年5月30日、iVDR規格に準拠したカートリッジ型HDDの新製品「iS1000」(記憶容量1 TB, SAFIA対応)、同「iP1000」(記憶容量1 TB, SAFIA非対応)を発表。また「iP1000」が1台付属するUSB対応アダプター「iP1000Z1」(バスパワー駆動対応)、同4連装USB対応アダプター「iP1000X4」(バスパワー駆動非対応)も同時発表された。iVDRカートリッジは長らくその記憶容量が500 GBで頭打ちとなっており、2010年中に1 TBに到達するとしていたかつてのロードマップから遅れること2年、ようやく製品発表にこぎつけた。本製品群の発売によって日立製ハイビジョンテレビWoooやアイ・オー・データ製RECBOXのユーザーの利便性向上も期待される。

2012年6月7日、平成24年度全国発明表彰において「垂直磁気記録媒体の発明」が内閣総理大臣発明賞を授与されたことを発表。

内蔵ドライブ

Ultrastar - SCSI/FC/SAS/SATA。ハイスペックワークステーション、各種サーバ、ディスクアレイシステム、ストレージシステム向け。内蔵ドライブ製品としては本ブランドのみウエスタンデジタルでも使用される。

Deskstar - 3.5インチSATA。PATAモデルは流通在庫限りで終了。

Travelstar - 2.5インチSATA。PATAモデルは流通在庫限りで終了。Z-height 7mmの製品にはTravelstar Zのサブネームが付されている。

Endurastar - 2.5インチSATA/PATA、車載向け。厳しい温度・高度の変化に対応。

Microdrive - 1インチ(コンパクトフラッシュサイズ)。生産は終了している。

CinemaStar - 2.5/3.5インチSATA。超低騒音・低発熱・広範な動作温度範囲を特長とする。HDDレコーダや録画機能内蔵テレビ等のCE(コンシューマ エレクトロニクス)や、ビデオ監視装置などへの組込み用途向けに提供される製品であり、ランダムアクセス性能に比べシーケンシャルライト性能により重きを置いた設計となっている。徹底した省電力設計により、組込み先製品の消費電力削減に寄与する。省電力性とリードライト性能、静音性を高次元でバランスさせるべくディスク回転数を緻密に制御するCoolSpinテクノロジ、データストリーミング速度を最適化しながら同一システム内でのストリーミングアプリケーションとベストエフォートタスクを処理するSmoothStreamテクノロジなどの独自特長技術を搭載。



外付ドライブ - Hitachi X-Mobile Drive、LifeStudioシリーズ、Touroシリーズ、Hitachi XL Desk 以外は日本市場には未導入。

Hitachi X-Mobile Drive

SimpleTough

SimpleDrive

SimpleDRIVE MINI

Signature Mini

LifeStudioシリーズ

LifeStudio Mobile/Mobile Plus(Graphite色のみ。Platinum色は日本市場未導入)

LifeStudio Desk/Desk Plus(同上)


[re] Drive - 本体エンクロージャーに竹素材が使われているのが特徴。

Hitachi XL Desk

ProDriveシリーズ

Duo ProDrive Quad

Duo ProDrive

ProDrive


SimpleDrive Rev3

Touroシリーズ

Touro Desk Pro

Touro Desk

Touro Mobile Pro

Touro Mobile


G-Technologyシリーズ(2009年の米Fabrik社買収後より展開)

G DRIVE - FireWire800/400、USB、eSATAによる多彩な接続方法と最大4TBの大容量

G DRIVE slim - 同社製7mmハイトHDD「Travelstar Z」シリーズを採用したスーパースリム・モデル

G DRIVE mini - 2.5インチ/7200 rpm HDD採用によるコンパクト筐体と最大1 TBの大容量を両立

G DRIVE mobile - Macintoshユーザーを意識したデザイン、HFS+フォーマット済み



競合企業

シーゲイト・テクノロジー

コナー・ペリフェラル - 1996年、シーゲイトにより買収された

サムスン電子 - 2011年、シーゲイトにハードディスク事業を売却

マックストア - 2006年、シーゲイトにより買収された

MiniScribe - 1990年倒産、マックストアが資産を取得

クアンタム - 2001年、マックストアにハードディスク事業を譲渡



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