日産・ブルーバード
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デザインピニンファリーナ(前期型)
ボディ
乗車定員5人
ボディタイプ2/4ドアセダン
エステートワゴン
バン
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジン1.0/1.2/1.3/1.6L 直4
変速機3速AT
4速 / 3速MT
前前:ダブルウイッシュボーンコイル
後:リジッド半楕円リーフ
後前:ダブルウイッシュボーンコイル
後:リジッド半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース2,380mm
全長3,995mm
全幅1,490mm
全高1,415mm
車両重量915kg
その他
ブレーキ4輪ドラム
データモデル4ドアセダン1200 3速MT(前期型)
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後にブルーバードのイメージを牽引することになるSSS(スーパースポーツセダン)が設定された初めてのモデルでもある。日産初のフル・モノコック構造の車体を採用、当初のボディタイプは、4ドアのセダンとエステートワゴンのみ。先代に引き続き北米輸出が図られたほか、新たに欧州へ輸出されている。スタイリングはピニンファリーナによるものであったが、欧州調の尻下がりラインが不評で、販売台数で初めてコロナにリードを許す。エンジンは当初先代からのキャリーオーバーであるC型1.0L 45PSとE型1.2L 55PSであったが、電源は310系までの直流発電機(ダイナモ)から、交流発電機(オルタネーター)に変更し、発電性能を向上させている。トランスミッションは310型系以来のフルシンクロの3速MTで、1.2Lには「サキソマット」のオートクラッチの設定もあった。グレード構成は、1.0LはSTD、1.2LはSTDとDX、ファンシーDX、エステートワゴン。海外生産は先代から続くニュージーランドに加えて、新たにオーストラリア・シドニーでも開始された。

1963年9月 - 発売。

1964年3月 - ブルーバード初のスポーツモデルとなる「1200SS(スポーツセダン)」を追加。E型1.2LにSUツインキャブ65PSのエンジン搭載。

1964年9月 - マイナーチェンジでフロントグリルの意匠を変更。1,000ccモデルが廃止され、2ドアセダンが追加。

1965年1月 - リクライニングシート車設定。

1965年2月 - 「2ドア1200SS」追加。

1965年5月 - マイナーチェンジで411型となった。また、1,200ccモデルは1,300ccJ型62PSに変更となり、電装系をマイナスアースに変更。「1300SS」はJ型72PSに向上し、同時に「1600SSS」を追加。SUツインキャブ付き1.6L R型90PSのエンジン、ポルシェシンクロの4段ミッションを装備。

1965年10月 - 一部改良。ウインドウォッシャーのポンプをプランジャー型からゴム収縮型に変更(ファンシーデラックスを除く)。ルームミラーとサンバイザーの形状を変更。同時に防眩ルームミラーと助手席サンバイザーのオプション設定。

1966年 - メキシコ日産のクエルナバカ工場にて生産を開始。

1966年4月 - マイナーチェンジで、評判の良くなかった尻下がりのボディ形状を改める大幅な変更を行った。この変更でテールランプが独特の形状であった通称「鍵テール」から平凡な形状に変更された。1300バンの追加。「1300SS」と「1600SSS」は専用フロントグリルを採用。「1600SSS」に前輪ディスクブレーキを装備。

1966年6月 - ボルグワーナー製の3速オートマチック付車設定。

1966年9月 ‐内装の意匠を中心とした仕様変更。主な変更点は、デラックス系のシート生地がチェック柄となり、ビニールトリムはメタリック調。ステアリングパッドに「BLUEBIRD」の文字が入る。アクセルペダルの形状変更(スプーンタイプからオルガンタイプへ)。「1300SS」に前輪ディスクブレーキを装備。

モータースポーツ


1965年3月 - 「第4回ナショナルストックカーレース」(於: 川口オートレース場ダートコース)スポーツマンクラスにて「1200SS」が優勝。ドライバーは長谷見昌弘

サファリラリー


1964年 - 4台で参戦したが、リタイア。

1965年 - 3台で参戦したが、リタイア。

1966年4月 - 「第14回東アフリカサファリラリー」に4台の「1300SS」(ダットサンP411-TK)(1,299cc)で参戦。グリンリー/ダンク組が5位で完走し、クラス優勝[注釈 6]

モンテカルロラリー


1965年 - 1台参戦、リタイア。

1966年 - 1台参戦、総合59位。

1967年 - 3台参戦、総合58位、2台リタイア。

2代目の生産台数は約52万台[2]

セダン 1300ファンシーデラックス(中期型)

セダン(後期型)

Datsun Bluebird P410

3代目 510型系(1967年 - 1973年)

ダットサン・ブルーバード(3代目)
510型系
クーペ 1600 SSS
(KP510型)
4ドアセダン 1800 SSS
概要
販売期間1967年8月 - 1973年1月
設計統括太田昇
デザイン内野輝夫
ボディ
乗車定員5名
ボディタイプ2/4ドアセダン /2ドアクーペ
ワゴン/バン
エンジン位置フロント
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジン1.3/1.4/1.6/1.8L 直4 SOHC
変速機3速AT
4速 / 3速MT
サスペンション
マクファーソンストラットコイル
セミトレーリングアーム式サスペンション
車両寸法
ホイールベース2,420mm
全長4,095mm
全幅1,560mm
全高1,420mm
車両重量945kg
その他
ブレーキ前:ディスクブレーキディスク
後:ドラム
データモデル4ドアセダン 1800SSS 4速MT(後期型)
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ブルーバードの歴代シリーズの中で後の910型と共に、大きな成功を収めたモデルである。1966年にはダットサンのエントリーモデルとして、1.0Lクラスの大衆車ダットサン・サニーが発売されていたことから、ブルーバードは1.3L以上の中級モデルとして上位移行し、ボディは大型化された。当初のボディタイプは2ドア / 4ドアセダン、4ドアワゴン / 4ドアバンの4種類。キャッチコピーは「新しい時代の新しいセダン、NEWブルーバード」(発売初期)、「Dynamic Bluebird(ダイナミック・ブルーバード)」(中期)、「世界の名車・ブルーバード」(後期)。社内デザイナーによる「スーパーソニックライン」と称する、直線的で彫りの深いシャープなデザインとなった。従来装備されていたフロントドアガラスの三角窓は、換気装置の強化により省略された。[注釈 7]

メカニズムは、410型系までと比べて一新されている。新開発のL型(『絶版日本車カタログ』三推社講談社、41頁参照)エンジン水冷直列4気筒SOHC(後に6気筒バージョンがスカイラインフェアレディZに搭載される)を搭載しており、量販モデルである1.3LのL13型と、上級モデルとして1.6LのL16型を積んだ「SSS(スーパー・スポーツ・セダン)」のラインアップだった。サスペンションは日産初の四輪独立懸架(フロント:マクファーソン・ストラット、リア:セミトレーリングアーム式サスペンション[注釈 8])を採用。セミトレーリングアームのドライブシャフト伸縮には直前に日産と合併されていたプリンス自動車が「グロリア」後輪のドディオンアクスルに使用していた「ボール・スプライン」の技術を利用している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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